怪談実話 死神は招くよ (文庫ダ・ヴィンチ)

著者 :
  • メディアファクトリー
4.33
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840152204

作品紹介・あらすじ

ロンドン郊外に住む骨董収集家の過去(「ノッティングヒルの幽霊」)、真っ赤な夕日の沈むバンコクで邂逅した「私」の名をもつ男(「確率」)、ベネツィアの古い水路に佇む粋な老紳士の正体(「ツイードを着た男」)、夜の国道で目撃した不穏な車に乗る子ども(「R246」)。ロンドンでの体験を綴り第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞を受賞した丸山政也が世界各地の体験談を蒐集!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ツイードを着た男」が、ARIAの喪服の女の話じゃないか!!

    と、ひとりほくそえんでました。怖さもあるけど、思いがけないシンクロに。

    その奇妙な符号で、星五つです。

  • これまで実話系怪談は数多く読んできたけれど、そんな中でもお目にかかるチャンスの少ない海外の怪談なども充実。明確な理由付けがなかったり、オチのない作品があるのも怪談ならでは。でも、だからこそ、読み終えてからの「ゾクリ」が際立つ。個人的には「暗い日曜日」「キャプテン」「ノッティングヒルの幽霊」、そして作品冒頭の「大道芸人」が非常に印象深かった。

  • 話は長短あるが、いずれも滋味深く、怪異と共に生きた人間というものを丁寧に活写している。作者のポリシーのようなものであろう。
    確かな筆力に裏打ちされた描写、無駄がないセンテンスはリーダビリティーも高く、単著デビューしたばかりの新人とは思えないものだ。
    中では特に『大道芸人』『虫』『住宅展示場』『ツイードを着た男』『出稼ぎ』『ノッティングヒルの幽霊』が味わい深い。
    海外ものだけでも是非一冊書いていただきたいと思う。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

丸山政也 (まるやま・まさや)

2011年「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞。「奇譚百物語」シリーズ、『信州怪談』『怪談実話 死神は招くよ』『恐怖実話 奇想怪談』など。共著に『エモ怖』「てのひら怪談」「みちのく怪談」「瞬殺怪談」「怪談四十九夜」各シリーズ、『怪談実話コンテスト傑作選3 跫音』『怪談五色 破戒』『世にも怖い実話怪談』など。

「2022年 『信州怪談 鬼哭編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

丸山政也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×