マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。 (MF文庫J)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840152877

作品紹介・あらすじ

「そんなわけで、千年生きるにはどうしたらいいの?」マカロン大好きなメルヘン少女が千年生き続けるお話や、コンクリートとお話ができる女の子のお話、不思議な宇宙人ぱらぽろぷるん君の恋のお話、そしてセミ王国からやってきたセミ子のお話…。ネット小説界の新星と、ニコニコ動画の人気イラストレーターが紡ぐ連作短編が登場。幸せで、切なくて、愛しい。そんな、ちょっと不思議な物語。

感想・レビュー・書評

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  • 世の中にはいろんな作品があるなと痛感した。ふわふわの極みというか、タイトル通りの作品。

  • なぜMF文庫なのか謎な作品
    青春のあれこれを
    お菓子とメルヘン(ファンタジーにおける童話すなわちおとぎ話てきなもの)で
    味付けしたもので
    なかなかありそうでない種類のとりあわせ
    少女小説が現実へ卒業せず「ガールズ大河」にもいかず
    自覚的に青春小説たろうとしたような形態というべきか
    ガガガ文庫の中里十作品あたりが近い装い
    題材は普通だが
    ライトノベルでも女性向けでも一般向けでもない
    一風変わったつくりが目新しい

  • 面白かった。

  • いくつもの話が連鎖していて面白い。

    マカロンちゃんの存在が間接的に地球を救っているのに驚いた。
    ちょっと頭の緩いというか幸せそうな彼女だからこそ千年も待とうと思ったのだと思うが、千年間の間に随分沢山のことがあったようで……。
    自分がそんなに年月があるとわかったら、世界中の本を読破したいと思うし、ヨーロッパに渡ってたくさんの言語を習得したいとか思った。

    山田太郎さんの病気だとわかってからすぐに教科書を捨てる様子は清々しいと思うし、花子さんの家庭というか風俗で働きながら彼氏と同居しているのもなかなか見かけないし、多少頭が緩い感じがするが、二人が秘密基地で楽しそうなのが幸せそう。

    ぱらぽろぷるんくんの純愛の前には地球を壊そうとしたことですらも許せそう。
    ただ、いちゃついて手足がもげたり、遊びで惑星を滅ぼそうとするのは少しどころか、すごい怖い。
    優香ちゃんがキラキラネームなのはいいとして、見た目が地球人なのが途中の科学者のエピソードとつながっているのではないかと勘繰ってみたり。

    セミ子は本当はただの病気だったのかもしれないし、本当にセミなのかもしれないしそこはよく分からないが、
    この本の中の話自体が彼女のの書いた物語の中の話だとしても面白いかもしれない。

    マカロンちゃんの血液で治った女の子は山田太郎君かもしれないし、マカロンを食べて退治された地球を滅ぼそうとした宇宙人はぱらぽろぷるんくんかもしれないし、そうじゃないかもしれないが、とても面白かった。

    童話のようでふわふわとしながらも残酷なこの世界観というか、語り口が好きだった。

  • 「そんなわけで、千年生きるにはどうしたらいいの?」
    マカロン大好きなメルヘン少女が千年生き続けるお話や、コンクリートとお話ができる女の子のお話、不思議な宇宙人ぱらぽろぷるん君の恋のお話、そしてセミ王国からやってきたセミ子のお話…。
    ネット小説界の新星と、ニコニコ動画の人気イラストレーターが紡ぐ連作短編が登場。
    幸せで、切なくて、愛おしい。そんな、ちょっと不思議な物語。

    完全にタイトルにホイホイされた一冊。
    どうにかこうにか千年生きるってなんだ、と気になって手に取ったけど、正直内容としては微妙なところ。悪くはないけど、文章があっさりというか、あっさりしすぎで完全に携帯小説のノリでちょっと読みづらかった。
    全体的に曖昧というか、ぼんやりまったりした印象で、設定とか詳しく考えたら負けなんだろうなという気がした。
    表題もマカロンちゃんが自由すぎてちょっと付いていけなかったけど、終わり方は好きだったな。
    二番目のコンクリートと話せるってお話は、そこほとんど関係なくてびっくりした。この設定いるんだろうか。無くても普通に問題ない気がした。
    宇宙人の話はいい話というか展開だけ見れば一番王道。でも名前が面倒臭すぎて読みづらさが酷い…。
    セミ王国もわりと王道? 先が読める感じだったけど。

  • 宇宙人の話が面白かった。
    全体的にほんわかとした雰囲気でよかったです。

  • 表題作のスピンオフとして2作目、3作目が書かれ全体の中で4作目だけが繋がり薄いように見える。しかし実際は4作目の主人公が彼女を思い出しながら書いた構造になってるのではないか。

    各話の最初と最後の文は繋がり全体が円環を形成する。

    http://wp.me/p2R33x-1eu

  • 物語自体が甘くてマッシュルームみたいにおいしかったけど、あんまり小説を読んでる気がなくて、同様の時間を使えば、もうちょっと他のものを読んだらいいのにと、思った。

  • 正直言って期待外れ。最後のセミの掌編はまあまあだったけど、それ以外は特になんとも思わず、読むのにも時間がかかった。

  • 滅茶苦茶だけど無条件に切なくなれる、良い短篇集でした。
    人間って(セミとか宇宙人とか、一部人間じゃないのも混ざってるけど)
    温かいよね。

    「彼女はコンクリートとお話ができる」、「嘘つきセミと青空」が特に好き。

    中高生の書いたような、という評価はある意味正しい。
    書きたい要素だけを抽出して細かな考証もなく、場面を切り取って描く。

    もっと深くなれるかも知れないけれど、このインスタントさが伝えたいことにダイレクトに繋がって良く作用しているように思う。
    このバランスは恐らく意図的なものなので、故に稚拙な印象は受けなかった。

    ちょっと足りないくらいが、もっと欲しくなって丁度良いのかも。

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