Missing3 首くくりの物語 (電撃文庫 こ 6-3)
- メディアワークス (2002年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840220101
作品紹介・あらすじ
図書館の本にまつわる三つの約束事。一、図書館にある『持出禁止』の本は、できるだけ読んではいけない。それには呪われた本が混じっている。二、著者の死後に書かれた本。これは決して読んではいけない。死の世界へと引き込まれてしまう。三、本を読んでいる途中に寒気がしたら、決して振り返ってはいけない。その時、あなたの後ろには死者が立っている。日下部稜子の持ち物に借りたはずのない一冊の本が混ざっていた。表紙の裏に押された『禁帯出』のスタンプ。その本を「自分が返す」と言って持って帰った稜子の姉が首を吊って死んだとき、何かが動き始めた…!人気の現代ファンタジー第3弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ3作目。
テーマは首吊り。
呪いも関わってくる。
続きのある全編作品。
今回は稜子が巻き込まれる。
他人に共感する心は人として持っている人が多いと思うけれど、強すぎると影響されすぎて、自分を保てなくなる。
今までよりはちょっと怖めでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回は、大迫栄一郎の孫である歩由実と日下部稜子のお話。
稜子の魂の形が「優しい鏡」であることが判明。
魔女である戸叶詠子は、一体何を考えているのか。
ようやく大迫栄一郎が関わってきて、先が気になる気になる。
武巳と稜子には上手くいってほしい。
完結編に向けての一冊なので、まだまだ怖さは控えめ。
それでも、最後の機関の二人が見た光景を想像すると、自分の腕にも鳥肌が立つような寒気がしました。
さて、完結編読みます! -
ならなしとりをそういう風に使うとは…
というか、ならなしとりは奈良梨取りだったのね。
家族が死んでるのに、家族も周りも平然としすぎな気がするよ。
3人の子供のうち2人までを失ってしまった親って、相当ショック受けるんじゃないかと思うんだけどな。
しかし、附属高校の学校司書は家族養えるのか…。 -
(3巻、4巻、合わせて読んだ感想です)
2冊でひとつの物語。量をたっぷり取っただけあって、話にふくらみがあって面白く、長さが気にならなかった。
図書館で後ろに人が立つシーン、鳥肌が立った。久しぶりの感触である。文章の力を感じさせる。が、むしろ広い意味での心理描写というか、特に登場人物が自分の心理を分析するあたりが面白い。一種独特の、心理に関する見方がある。それが、この作品の設定からくるものなのか、作者の人間観からくるものなのかわからないが。うがった見方だとは思うけど、ひとつの真理を言っているような気がする。それら警句的な心理描写を書き込むために、描写の主体がバラバラになりがちなのは気になったが。前作が「自分とは何か」だったのに対して、今作は「人間関係」についてって感じなのだろう。
「見立て」を大きなトリックにするストーリーはちょっと強引だけど、説得力があると思う。引き込まれた。ただ、個人的に言わせてもらえればやっぱり「魔女」は傍観者であってほしいなあ。 -
漸くライトノベルに慣れてきた。
陛下とか、恭の字とか、ちょっと痛めの感じも慣れるとそんなに気にならないです。厚さの割には文章量は多くないのでさらっと読める。
発行年からして、読んでるとは思えないのに、なんだか読んだような記憶がある。どうしてだろうか。 -
今回は主要の登場人物の中で一番好きな子がメインだったので、とても楽しく読めた。あと、兄弟・姉妹が関係する話ってとても好き。
話がよく練られて作られているという印象を持った。実際の民族学とかでも、こんなことを研究している人がいるのだろうか。 -
小崎魔津方の「死」に対する考え方にはうなずけるものがあったので、そのなれの果てにも当然興味がわくわけです。
でも、同じことはやりたくないよね。