腐敗の王: SAKURA in Pale Rose Bump3 (電撃文庫 あ 14-3)
- メディアワークス (2003年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840225137
感想・レビュー・書評
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不思議屋を訪れた高山桜子は、主人から謎の壷を手渡されます。この壷を手にして相手の名前を呼びかけると、その声に返事をした相手を壷の中に封じることができるというアイテムですが、桜子にはその利用法は思いもつきません。
浅子悟郎の親友の花山紳一郎は、保健室の亮子先生に想いを寄せていました。悟郎の後押しもあって、紳一郎は告白を決意しますが、その次の日、彼は腐乱死体となって発見されます。桜子と悟郎はこの事件を調べてゆくうちに、同じような事件が10年前に起こっていたことを突き止める。しかもその事件の当事者は、当時高校生だった亮子先生とその友人の和美先生だったのです。
10年前の事件の思い出が当事者の視点から回想されている描写がところどころに挿まれているのですが、名前の呼び方にちょっとした仕掛けが施されています。第1巻や第2巻に比べると、ストーリーそのものの完成度が少し劣る印象です。とはいえ、不思議な物語をたんたんと紡いでゆくいつものスタイルは健在です。
そのほか、「告解の家」というタイトルの短編も収録されています。こちらは、桜子と悟郎が10年前に放火で命を落としたおばあさんに導かれて火事の現場に居合わせることになるというストーリーです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。
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展開も早く読みやすいが、伏線が回りくどい感じがします
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おもしろかった。
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巻を追うごとにおもしろくなっていくこのシリーズ。
かなり好きかも。 -
最後の短編をみてこれおまっ
桜子と悟郎はもう付き合わないと話しにならんだろ!ともどかしくなった1冊 -
桜色BUMPシリーズ第3巻
今までのに比べるとシナリオ、主人公の感情の描写に物足りなさを感じる。おまけに主人公の視点があやふやな部分もあり、残念。次巻に巻き返しを期待。