- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840226929
作品紹介・あらすじ
舞巫女姫、首府城から脱走!走り出したら止まらない舞巫女姫のナナは、間近に迫った大滑空走祭に自分の生まれた廃都からの出場者がいることを知り、首府城を脱け出した。しかし、廃都の底で出会ったその飛空リュージュ乗り、"中性体"のアケルはひねくれものの皮肉屋で-。謎の"擬人"アムレード、臆病な神官学校生のマリンを加えた四人は笑いといさかいの絶えない共同生活を送る。そして"中性体"であるがゆえの周囲からの蔑視と妨害を乗り越えて、アケルは大滑空走祭への出場を果たせるのか!?期待の新人が贈る感動のファンタジー登場。
感想・レビュー・書評
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空に憧れる少年の物語。
王道の中の王道な内容……かと思いきや、それなりに暴力的な場面が多く、主人公、アケルの生い立ち等含め、気の毒になる展開が続く。特に、スカイワードを壊されたアケルの気持ちを見たときは心が締め付けられた。
しかし、だからこそ、その後のアムレードの申し出には素で泣きそうになった。あのタイミングであれを言うのはズルイ。
ストーリーに辛気臭さを感じなかったのはありがたかった。障害を乗り越えようとするアケルを見ていると、応援したくなるような気持ちにさせられた。主人公だけでなく、それぞれの登場人物たちの心情が描かれているのもよかった。考え方の違いをぶつけ合うのは読んでいて爽快だった。
最後まで一気に読めて、すごく面白かった。だけど、一旦冷静になった頭で考えてみると、ほんの少しだけ気になる部分もある。
世界観の設定が甘いような気がした。特に説明する必要も無いと思うし、(ぶっちゃけ気にならない)それをすることによって、せっかくの軽快なテンポが死んでしまうかもしれない。とはいえ、回答がないまま終わってしまった感が否めない部分が結構ある。
多分、作者さんが意図的に削ったんだと思う。それは正解なのだろう。読み終えた直後は考える余裕が無いくらい感動していたから。
もしかしたら、2巻以降で語られているかもしれないけど、あまりにも綺麗な終わり方だったから、続きを読むかどうかはちょっとワカラナイ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オトコオンナ。
かっこいいと思うよ。 -
ナナが萌えすぎる!
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買っておいたのを引っ張り出して即行読了。や、普通に面白かったです。イラストが気に入ったのと藤原祐氏がおすすめしてたのとで買った訳ですが、なかなかに熱い物語でした。それぞれに悩む少年少女たちの葛藤、衝突なんかが割と良いテンポで描かれてました。主人公が割とたかびーですが相棒の擬人が最高にイイ奴なのでもう其処ではぁはぁ。彼は本当に機械人間ですかっ。と言うわけで割とおすすめな感じ。
「LastExile」見ちゃうとそっちの先入観が強いのでちょっと純粋に楽しめないかもしれませんが。