絶望系 閉じられた世界 (電撃文庫 1078)

著者 :
  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840230216

作品紹介・あらすじ

この世には、うんざりすることが多すぎる。たとえば、八月なのにやたらに涼しいとか。呼んだ覚えのない者たちが突然部屋にやってきたりとか。その連中が何を言っても出て行こうとしないこととか。あるいは、幼い頃から知っている馴染みの少女が連続殺人犯だったりとか。-そんなわけで、「杵築」が送る異常で不条理な七日間の物語が始まる…。鬼才が贈る実験作、解禁。

感想・レビュー・書評

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  • 部屋に天使と悪魔と死神と幽霊がやって来た。
    悪趣味を緻密に構築して、嫌悪感とは違う読後感をもたらすのは流石と言うべきか。
    意味があるようで意味がないかもしれず、それ故に意味がある。そんな酩酊感に翻弄されるのが楽しい。と言っていいのだろうか。

  • 2023/07/25-07/28

  • 人間なんて無価値、ただの部品。
    そう言いつつ、その人間の文化が大好きな皆さんたち。
    願えば来ちゃう彼らですから、彼らの存在もまた、人間の産物ではないだろうか。
    彼らが認識している世界もまた、それが正しい理解であるとは思えない。

  • ある日、少年の前には突然、天使と悪魔と死神と幽霊が現れた。唐突に彼らは少年の部屋に勢ぞろいしたのだ。
    少年の友人は、不思議な姉妹と付き合いを持っている。

    天使と悪魔と死神と幽霊、と、THE異世界!な人(?)達勢ぞろいーの、エロ的なシーンやら会話の小ネタ織り交ぜられーの、グロ要素もありーの。好きな人は好き、なキーワードをとことん盛り込んだねえ…な話。表紙絵やキャラ紹介絵の可愛さに誤魔化されないように。

    時期的に乙一の「GOTH」とかが流行ってた頃の作品だという記憶。当時はこういうのが、尖ってる最先端だったのか

  • ハルヒで有名な谷川流の作品ですが、ハルヒのような世界とはまったく違います。
    異常と狂気のダークな世界です。
    そして非常に面白い。
    エロ系のネタが随所にちりばめられているんだけど、それすらもダーク。
    そして最後のオチがやられたって感じでした。しばらく考え込みましたよ。
    ハルヒの能天気さに対してのちょっとしたスパイスになるんじゃないかと思います。

  • 期待するほど面白いものじゃなかった。世界を絶望させる手法も明かさず、オチという程のオチもなく、なんだかとても甘っちょろい話だった。

  • ハルヒのバッドエンド的な。

  • 全1巻

  • 帯にも書いていたけど谷川流の実験作的作品でした。

    「涼宮ハルヒシリーズ」で強烈な印象がある同作者ですけど、こういうのも書けるんだと思えた作品。

    ただし実験作のため、面白さは求めない方がいいですね。

  • 谷川流って言ったらこれ。
    以上。

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著者プロフィール

2003年、第8回スニーカー大賞<大賞>を『涼宮ハルヒの憂鬱』で受賞し、デビューをはたす。ほかに『学校を出よう!』(電撃文庫)などがある。

「2019年 『涼宮ハルヒの驚愕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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