- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840230216
作品紹介・あらすじ
この世には、うんざりすることが多すぎる。たとえば、八月なのにやたらに涼しいとか。呼んだ覚えのない者たちが突然部屋にやってきたりとか。その連中が何を言っても出て行こうとしないこととか。あるいは、幼い頃から知っている馴染みの少女が連続殺人犯だったりとか。-そんなわけで、「杵築」が送る異常で不条理な七日間の物語が始まる…。鬼才が贈る実験作、解禁。
感想・レビュー・書評
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部屋に天使と悪魔と死神と幽霊がやって来た。
悪趣味を緻密に構築して、嫌悪感とは違う読後感をもたらすのは流石と言うべきか。
意味があるようで意味がないかもしれず、それ故に意味がある。そんな酩酊感に翻弄されるのが楽しい。と言っていいのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023/07/25-07/28
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人間なんて無価値、ただの部品。
そう言いつつ、その人間の文化が大好きな皆さんたち。
願えば来ちゃう彼らですから、彼らの存在もまた、人間の産物ではないだろうか。
彼らが認識している世界もまた、それが正しい理解であるとは思えない。 -
ある日、少年の前には突然、天使と悪魔と死神と幽霊が現れた。唐突に彼らは少年の部屋に勢ぞろいしたのだ。
少年の友人は、不思議な姉妹と付き合いを持っている。
天使と悪魔と死神と幽霊、と、THE異世界!な人(?)達勢ぞろいーの、エロ的なシーンやら会話の小ネタ織り交ぜられーの、グロ要素もありーの。好きな人は好き、なキーワードをとことん盛り込んだねえ…な話。表紙絵やキャラ紹介絵の可愛さに誤魔化されないように。
時期的に乙一の「GOTH」とかが流行ってた頃の作品だという記憶。当時はこういうのが、尖ってる最先端だったのか -
期待するほど面白いものじゃなかった。世界を絶望させる手法も明かさず、オチという程のオチもなく、なんだかとても甘っちょろい話だった。
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ハルヒのバッドエンド的な。
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全1巻
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帯にも書いていたけど谷川流の実験作的作品でした。
「涼宮ハルヒシリーズ」で強烈な印象がある同作者ですけど、こういうのも書けるんだと思えた作品。
ただし実験作のため、面白さは求めない方がいいですね。 -
谷川流って言ったらこれ。
以上。