しにがみのバラッド。(7) (電撃文庫 は 4-8)
- アスキー・メディアワークス (2005年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840231213
作品紹介・あらすじ
何処かで鈴の音が聴こえて、ふわりと咲く風になりました。風は真っ白い花をたずさえて、空に浮かびます。真っ白な花だと思われていたそれは、真っ白な少女でした。少女で、そして-死神でした。そのまわりを、黒猫が、ぱたぱたとコウモリのような羽根で飛んでいました。少女はやさしく微笑み、黒猫をそっと抱えて、ラララ、と唄いはじめました。-空には、雨あがりの虹が架かかっていました。これは、白い死神と黒猫の、哀しくてやさしい物語。
感想・レビュー・書評
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かなり久しぶりにこの本読み返してみた。
バラバラな話が多いシリーズのなか、珍しく長編でほぼ一冊をしめる。
この本のなかでは、
このこどこのこ、このこねこ。の話が一番好みかな。今更気付いたけど、逆から読んでも意味通じる。これは、ねらい?
惺の猫っぽいとこ、不器用さかげん、綾との絡みとか(二人きりでの演奏のシーンとか)、いいね。
あと心に残ったのが
他人のことを知ろうとしないで、遠ざけたり、嫌ったり。そんなのバカバカしい。…そこから続く言葉がいいんだこれが。何気に良いこと、大切なこと書いてあるじゃん、みたいな。
続く話、キミが生まれた夏の終わり。は、クレヨンの男の子が、あー!って感じ。こういうのいいよね。前の読み返したくなるよ!!手元にないのが残念。
にしても、沙耶の、綾が幸せだったらいいんだ、とかいうのが、少し嘘っぽく感じてしまうのは自分だけ?人間って、そんなに、すんなり完璧キレイでいられるものだろうか。
この作者さんは、無理にはっちゃけたりするより、おとした話の方が好きかもしんない。沙耶のキャラも、最初らへんの方が好きだなー
長くなったので、他にもあるけど、おわり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ライトノベル
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3巻と同様で、最初の二篇が前半、後半のようなスタイルとなっている。今回は順番に読まないと面白味が無いだろう。
大切なものを失った時、人はどう変わってしまうのか。大切なものは人であったり、物であったり、形のないもので会ったり......。それを支えてくれる人に気づけるかを感じとれる作品であった。 -
長編+アンの話。長編はなんというかしにバラでなくていいんじゃないかっていう作品だったなあ。流れとしては「大切な人が死んで絶望するけど、周りの人たちの助けもあって少しずつ復活してく」っていうもの。トルゥーエンド的ではあるけど話として面白くはなかったかなあ
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きれいごとじゃない?って所がいくつかあったけど、死を否定するでもなく、忘れるのでもなく不器用に前を向いていこうとする姿が良かった。綾が残したMDには涙が出た。
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あやとさやがかわいい。
双子っていいなぁ。
ギターもかっこいいし。 -
1話目「このこどこのこ、このこねこ。」と2話目の「キミが生まれた夏の終わり。」がセットのお話です。この2話は感動!
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あの子が羨ましくて、そうなりたくて。それでも私は私だし、あの子にはなれないから。私は私にできることをしよう。後悔のないように。
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モモという「しにがみ」が贈る、笑いあり涙ありで読み終わったら胸がほっこりと温かくなる・・・・
そんな小説だと思います。
おススメは「このこどこのこ、このこねこ。」 -
7巻です。