わたしたちの田村くん2 (電撃文庫 た 20-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840231527

作品紹介・あらすじ

松澤小巻。進路調査票の志望校欄に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女。中学三年の夏、田村くんを魅了し翻弄し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。相馬広香。孤高の美少女。でも少し寂しがりやの意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。そして奇しくもそのキスと同じ日、久しく音沙汰のなかった松澤から届いた一通のハガキが波乱を呼ぶ-。はたして三人の恋の行方は!?おかしくてちょっと切ない、あなたのツボにくるラブコメディー第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 本当に宇宙と交信?! と疑ってしまった一通のはがき。
    そしてクラスメイトで友人だったはずの彼女とは?

    中学校の時の好きな人は? という状態です。
    リアル二股?
    いやでもこの年頃です。
    近くにいなかったら…は、大人よりもすごいはず。

    嘘をつくのがいけない事だとは思いますが
    とっさの判断、ちょっと納得です。
    なんか最後、締まらない状態で終わりましたが
    一応一件落着。
    まぁ頑張れよ、という感じでした。

  • うまく(綺麗にとは言い難いかも)収まりつつも、未来への熱情も失わずに済んだ普通の三角関係物語。◆すれ違いの責任が誰にもない点が、物語に感情移入させる上で効果的。中高で遠距離になった恋人関係が続いていくのは、実際は相当大変。大人でも乗り越えにくいのに、まして高校生くらいでは…。◆「とらドラ」「ゴールデンタイム」のように、著者の真骨頂は、緩急のついた心象描写。特に悲しみや焦燥の細やかな描写にあるが、処女作でもいかんなく発揮。◇多分稚拙な部分もあるだろうが、著者の描く物語は好きなんだなと再確認させられた作品。
    ◇書かないことの価値を思えば、本作がここで終幕したのは正しい選択のように思える。

  • 読み終えて、松澤も相馬もすごく素敵なヒロインであった。
    田村くんだって、きっちり状況を整理して、答えを出しているんだ、十二分に男前だ。

    この作者のお話は、「とらドラ!」「ゴールデンタイム」と読んで、この「田村くん」に辿り着いたのだけど、余計な要素が省かれた内容の長さゆえに、ラストの疾走感は、この田村くんが一番だと思う。

    欲を言えば、もう少し松澤の話のボリュームがあればとも思うし、巻末の妹の話をその分に回せればもっと良かったと思うけれど、(前巻よりもつまらなくなっていて切ない妹編)今となっては今更か。

    なにか超次元な何かが起きる話ではない、地味な話ではあるけれど、ストレートなラブコメものを欲しているなら読む価値はあると思う。全二巻と短いし。もうちょっと読みたいのに!と思わせる面白さが小憎い。

  • ラノベの中でも一位だと思うんだけど。
    できれば続編とかもしてほしい。

  • 妹の話は良いから松澤さんの話増やしてくれ

  •  2巻で終わってしまいましたけど、まとめ方mこ個人的にはとても良かった。 この人の作品は、機会があれば読んでみたいなと思ったきっかけの作品でもある。

  • 相馬とキスをした日に届いた松澤からの手紙。
    揺れる田村、どっちに転ぶのか、どっちにも転ばないのか!!

    というわけで、田村くんシリーズかこれで終了です。

    主人公なりヒロインの描写が増えるともっと感情移入しやすかったのかな。
    でも文章は面白い。爽快に読めて、しかも笑える。
    さすが竹宮さん!!

    これがとらドラの前だと考えると、
    この作品をもっともっと丁寧に書いたのがとらドラなのかな。

    とらドラ好きなら読んで損はない・・・かもしれない(笑)

  • だから相馬の方がいいとあれほd(ry

    やっぱりゆゆこ氏の作品は面白いね。

  • 主人公の行動が意味不明すぎて途中読んでいていらいらしてしまった。
    しかし、お守りの中身に気付いた後からがありがちながらも個人的には好きな展開だったので落ちは良かったと思う。

    相馬は良い子だな・・・

  • ストーリーがラノベ的にありきたり
    といえばそうだが、だからこそ、
    典型的にいいラブコメに収まっている。

  • 奇妙な女の子2人との二股ラブコメ2冊目。

    1作目では後先考えずに行動する馬鹿だったのに、
    2作目では、問題が目の前に下りてくるまで何の行動もできないバカに成り下がってしまって、かなり残念な展開でした。

    かなり単純に早い者勝ちだけれども、私は松澤さん派だったもので、
    主人公の態度にはイラつくことしきり。

    三角関係とかが基本苦手な人間は、この作家さんは読めなさそうです。

  • “「……ああ……もう……っ」
    無人の教室に座り込み、頭を抱えて低くうめいた。薄暗い静かな空間で、次第に見えてくるのは己のずるさの輪郭。
    俺はつまり、色々なことが「わからない」というのを盾にして、松澤には相馬のことを言えないし、相馬には松澤のことを言えないのだ。
    いや……言わない、のだ。
    「でも……だって!」
    これはもしや、世間的には叱責される態度ではないだろうか。そして、
    「だって……わかんないんだから、仕方ない、じゃないか……っ」
    ――俗に、二股、と呼ばれたりするのでは、ないだろうか。”

    これもひとつの終わり方。
    高浦がいい味出してる。
    伊欧が可愛い。

    “今ならまだ、きっと間に合う。
    間に合うように走ってみせる。
    まださよならじゃない。まだそのときじゃない。
    奥歯を噛み締めた。顎がガクッと音を立てた。全身の骨がバラバラになりそうだった。でも限界を突破したこのスピードで、俺は走らなければならないんだ。そしてあいつに文句を言わなければいけない。絶対に、言わなければいけないんだ!
    もう飲み込まない、二度と逃げない!だっておまえ……おまえなあ!普通お守りってもんは開けたりしたらいけないんだよっ!あんなところにあんなこと書いてたって、わかるわけないだろ罰当たり電波うさぎっ!こんなふうに全力でもってあいつを罵ってやらなくてはいけないんだ!一人で勝手に思い込んで、一人で勝手に帰っていくあのグズ助に、「忘れるわけないだろこの俺が」と言ってやらなくてはいけないんだ!
    永遠に会えなくなる前に――”

  • 1,2巻まとめて読了。

    ファンタジーでもなくSFでもなく突飛な設定があるわけでもない地味な学園ラブコメ。地味ゆえのじわじわ来るおもしろさがある作品。

    地味ではあるがヒロインの設定は重めだったりするのだけれど、その重さをあまり引きずらないのは心情的に楽。

    例のごとく男の主人公は煮え切らないタイプで、読んでる途中でもいろいろツッコミを入れたくなる事が多々w
    それでも変にひねくれてなくまっすぐなところは好印象。

    全二巻で終了とのだけれどこの三人の物語はまだまだこれからって感じで少しもったいなく思う。
    可能であるならば小さいエピソードをいくつかまとめた後日談的な外伝が出てくれるとうれしいかな。

    巻末の高浦兄妹もいいキャラなのでこのキャラのエピソードももっと読みたかったな。

  • 二人の女の子の間でゆれる男心が面白く、また切なく綴られてます。

  • 大切だからこそ、踏み出せない一歩。
    優しさと残酷さは紙一重。

    登場人物の、まっすぐなひたむきさが眩しい。
    戸惑って、転んで、それから立ち上がるのは、とても大変なこと。

    でも、だから。


    迷いながらもひた走る登場人物に、頑張ろう、と自分も思える。

  • これでおわり、なんですか。
    まだ未読の「とらドラ!」よりこっちのほうが好きなんじゃないかなぁ。いや、ほんと。
    最後の最後で自分はやっぱり松澤さんに肩入れ。
    主人公がうざすぎるんですけど。
    でもゆゆさんの書くツンデレは好きなので、とらどらもよんでみようかなぁ。
    青臭い話だけでおおもしろかった。
    でも登場人物が空回りしすぎてていらいらさせられたので星三つ。

  • 面白いですよ

  • 松澤小巻。進路調査票の志望校欄に「故郷の星へ帰る」と書き続ける不思議少女。中学三年の夏、田村くんを魅了し翻弄し、その心をとらえたまま家庭の事情で遠方へ去る。相馬広香。孤高の美少女。でも少し寂しがりやの意地っ張り。高校一年の春、罵りあったり励まされたりした末、田村くんのファーストキスを奪う。そして奇しくもそのキスと同じ日、久しく音沙汰のなかった松澤から届いた一通のハガキが波乱を呼ぶ―。はたして三人の恋の行方は!?おかしくてちょっと切ない、あなたのツボにくるラブコメディー第2弾。

  • 超展開なのにおもしろいからこまる。山月記の李徴よろしく大悶絶な展開に発狂して家を飛び出しそうになった。

  • クールなツンドラ系・相馬広香と主人公のお話。これも車内で読んだけど、やはり一気に読破してしまった。まさか彼女にこんな経緯が・・・と思いつつ、感動にちょっぴり泣きそうになったいい作品。後日談の3巻とかあったら絶対買う!w

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著者プロフィール

作家

「2023年 『心臓の王国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹宮ゆゆこの作品

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