※キノの旅9 the Beautiful World (電撃文庫 し 8-15)
- メディアワークス (2005年10月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840231725
作品紹介・あらすじ
空には、暖かい午後の太陽が浮かんでいました。なだらかで大きな丘を登った時、丘の向こうが見えた時、キノは驚きの声を出しました。「あれ?なんでだろう」急ブレーキをかけられて止まったエルメスも、「おや」やっぱり驚きました。そこには国がありました。広い草原に、城壁が見えました。白い城壁が、大きな円を描いていました。-キノとエルメスが辿り着いたのは、城壁が続く大きな国。そこに国があるとは聞いていなかったので驚きつつ、入国するための門を探して走り続ける。しかし…(『城壁の話』)他、全15話収録。
感想・レビュー・書評
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みんな世界を都合の良いように見ている。
自分の都合が悪い事実は認めずに。
それを守るために国を作り、都合の良い部分だけを集めてる。
旅人は、どこまで行っても異分子。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後まで(あとがきが)まともだった、と驚いていたらちゃんとふざけていた。メタ後書き。
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第9巻:
「あなたのその悲しみは やがてあなたになる」 -Do You Love You?-
発売日:2005年10月25日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子
目次
●プロローグ「悲しみの中で・b」
●第一話「記録の国」
●第二話「いい人達の夕べ」(師匠のお話)
●第三話「作家の旅」
●第四話「電波の国」(シズのお話)
●第五話「日記の国」
●第六話「自然保護の国」(師匠のお話)
●第七話「商人の国」
●第八話「殺す国」(師匠のお話)
●第九話「続・戦車の話」
●第十話「むかしの話」(シズのお話)
●第十一話「説得力II」
●エピローグ「悲しみの中で・a」
●あとがき -
記録。
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2020.8.24 読了
いつもの冒険譚ですが、
今回は 若かりし頃の師匠と
シズ様の話が多めだった。
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前巻で、シズ様と陸の旅にティーことティファナという少女が加わったことで、すこし物語の雰囲気に変化が生じているような印象があります。
無口な点ではキノとかわらないティーですが、キノとはちがって、いわゆるライトノベル界隈でよく目にするタイプの無口少女のようにも見受けられます。とくにシズ様との関係では、ある程度ライトノベル作品に親しんでいる読者にとっては既視感があるのではないでしょうか。
おそらく肯定的な評価と否定的な評価の両方があるのではないかと思いますが、個人的には安心して読めるという意味で、ティーのレギュラー化は歓迎する方向で受け止めています。 -
キノの旅、第九弾。秀逸な話「記憶の国」「自然保護の国」「殺す国」
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『あなたのその悲しみは やがてあなたになる』
あまり面白い「国」はなかった。 -
なってないひとたち
城壁の話
悲しみの中で・b
記録の国
いい人達の夕べ
作家の旅
電波の国
日記の国
自然保護の国
商人の国
殺す国
続・戦車の話
むかしの話
説得力Ⅱ
悲しみの中で・a
彼も1話分でてきましたが、師匠も結構でてきました。
記録の国は、もういい加減終わらせたらどうでしょう?
一人ぐらい放置しても、いい気がしますが。
いい人達、は使える言い訳を先にしてくれたから?
お酒に酔っているから、というのは
言い訳にはなりません。
作家は…すごく離れていたらばれませんが
出版社にはばれてしまうやも、です。
電波の国は、彼が訪れる所は、どうして毎回
こんな落ちなのでしょう?
日記は、孫が疑問に思っているという事は
制度が終わったのか、別の国に来たのか。
自然保護は、可能性を潰した、状態。
未来を信じていない、とも言えます。
商人の国は、国に入る前に…。
しかし、商売なんて互いが幸せならそれでよし。
殺す国は微妙ですが、幸せならいい…のでしょうか?
戦車は久しぶり、ですが、まだ頑張っていたようです。
真実を知ってしまった、瞬間。
むかしの話、は彼らの話、なのは分かるのですが
全部を体験したことと思ったら…この人は
一体どういう人なのでしょう?
そもそも、訪ねてきた人が、違う人??
説得力Ⅱのお琴の人は、もしかしなくても
師匠と一緒にいた人、でしょうか?
そして悲しみの中で、の最初のプロローグ。
あそこでこう繋がっていくのか、と思うと
この国、怖いです。