七不思議の壊し方 (電撃文庫 さ 11-5)

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  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840239790

作品紹介・あらすじ

私立桐ヶ谷学園の七不思議を"制作・管理"している、噂の集団「Six Administrators of Wonders(六人の不思議管理者)」-通称「SAW」。ひょんなことからSAWのメンバーとなった一年生の秋月千秋(♂)と春日未春(♀)は、二学期に起こす七不思議の準備を進めていた。張り切る秋月に対し、不安ばかりが先行してしまう未春。ところが休み明け早々、秋月たちの知らぬところで七不思議と思しき現象が発生する。新聞部はこれをSAWによるものだと判断し、調査を開始。さらには秋月と未春も偽の七不思議に巻き込まれてしまい-!?学校の七不思議を巡る、生徒たちの青春グラフィティ。

感想・レビュー・書評

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  • 夏休み明けの第2月曜から、七不思議を始めるはずが
    先に『誰か』がはじめていた。

    何をしようか、何をするか、とわくわくしていた所へ
    横やりのように始まった七不思議。
    一体誰が何のため? というのもありますが
    不特定多数を傷つけるため、に始めたのか。

    新聞部で少々ごたごたしていたり、部員の一人が
    やたらに行動してみたり。
    疑いを持って確信してついて回るのはいいですが
    身分が『学生』なので、ストーカーに間違われたら
    どうするつもりなのでしょう?
    そもそも記事の内容にしても、何か起こったら
    責任問題に発展する、も考えてないようで…。
    出し抜く事、しか考えてないのか、それとも
    部長に認められたいがため??

    うっかり、はお叱り対象ですが、意図的に、は
    警察対象です。
    そこはきっちり考えておかねば、なりません。
    単独行動していた学生もそうですが
    若さゆえ、なのか、その後を考えてない。
    自分が正義! で動いているせいでしょうか?

    友人を大事に、の範囲をかなり超えている気がして
    1年二人が面白いですw

  • こっちから読んだからいきなりネタバレ(笑)面白かった。

  • とある私立高校には代々「六人の秘密管理者」通称SAWがいて七不思議を作り出している、という設定。
    <作り方>は主人公・秋月千秋(♂)&春日未春(♀)がSAWの正体に肉薄する話。
    <壊し方>はSAWの一員となった二人が、偽SAWの正体に肉薄する話。
    タイトル的には終わりかな〜?と思いますが、内容としては続けても問題ないかんじ。
    主人公たちはまだ1年生だし。「七不思議の続け方」とかいうタイトルでいけそう。

    カバー・口絵・本文イラスト / 千野 えなが

  • 『七不思議の作り方』の続編。前の本を読んでいないとわからない、ということはないかもしれないけど、順番に読んだ方が面白い気がします。登場人物たちが通う私立桐ケ谷高校には、生徒たちの間で囁かれている七不思議の噂がある。それは普通のよくある七不思議とは違って、七不思議を「制作」し、「管理」しているというSix Administrators of Wonders(六人の不思議管理者)通称「SAW」という謎の集団が存在しているということ。前回は、誰が「SAW」なのかということと、七不思議の謎を解くことがメインだったけど、今回は偽物の「SAW」が登場し、誰が何の目的で七不思議を起こすのか、というのがメイン。(と言ってもミステリ小説ではないので、ミステリだと思って読むと肩すかしをくらう気がします。学園物だと思って読んだ方がいいと思います)前回同様、登場人物が少ないので誰が偽「SAW」なのかはある程度予測できてしまうのだけれど、本物の「SAW」である6人の結束も強まり、面白かったです。ただ、あまり接点のない6人が親しげに話し込んでいたりしたら、こいつらが「SAW」なんじゃないの?と疑われる気がしなくもないけど。次は一年生の2人が七不思議を「作る」お話しがあってもいいかな〜。

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