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- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784842065410
作品紹介・あらすじ
重なりあう声の現場にわけ入って掘りあてる歴史のリアリティ。
感想・レビュー・書評
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各所で発表した論文の再編とのことで、バラバラな感じはしたが、私のやりたいことへのひとつのヒントにはなったのかなあ。やっぱり面白いよ。こういう本をたくさん読んだら何か糸口が見えるだろうか。
崩し字読めるようになりたいなあ…。この本の一節にもあるけれども、当時の無識字者と同じ状態ですからね。あ、発音とかも勉強したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第1章では戦争時の流言(ラッキョウを食べれば爆弾に当たらない等)を題材に、その収集状況や類似事例の検討を通じ、流言蜚語=権威に対する民衆の側の抵抗という味方に一石を投じる。第2章では池内一旧蔵の流言資料の形態の分析から、海軍技術研究所における心理学研究の実態や憲兵による流言情報収集の状況を明らかにする(巻末に補遺資料あり)。その他、「オルレアンのうわさ」の問題関心を関東大震災時の朝鮮人虐殺に至るうわさのメカニズムと結びつける第3章(震災当日の新聞に見える「怪鮮人」の文字等)、クダンの系譜をたどる第4章とも興味深い。文献表あり。
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