ラダックの風息 空の果てで暮らした日々 [新装版]

著者 :
  • 雷鳥社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844136958

作品紹介・あらすじ

インド北部、標高3500メートルの世界に残されたチベット文化圏の秘境、ラダック。この地に魅せられた一人の人間の「人生の冒険」の記録が、今、鮮烈な形で甦る。カラー写真ページを倍増させて再構成し、その後の歳月をふりかえるエピローグを加筆。ラダックについて書かれた本として、写真集として、決定版となる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ラダックを訪れた夏を思い出した。また来れば良いと思いカメラをもってなかった。ラダックは遠いところだった。四半世紀ほど経ってこの本と出会った。心からありがたいと思った。

    旅の最中、弱っている自分の痛いところを隙をみて攻撃されそうなそんな被害妄想に襲われた暑く苦しいニューデリーから一日でも早く逃れようと、なけなしの資金でレー行きのフライトチケットを買い訪れた憧れのラダック、憧れてはいたが予定外の訪問のためあまり下調べもせず、荷物を少なくしようとカメラも持たず、ラダックに行ったことを思い出した。ラダックはとても美しい土地だった。その美しいラダックで著者の方が心優しい人々と出会い厳しいが美しく恵み深い自然と向きあい、小難しいことや過度に哲学的にならない率直な気持ちや優しいお人柄が写真と文章から現れて、ラダックという土地に本当に合う、愛し愛される関係性をお持ちだなと羨ましくなる。
    夏の色彩溢れるラダック(夏しか知らんのですが)が素晴らしい。茶色い乾いた土地に何か強い意思と使命を持って佇んでいるゴンパが素晴らしい。何度でも写真に見入る一冊。美しい本に感謝。

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著者プロフィール

山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。2007年から約1年半の間、インド北部の山岳地帯、ラダックとザンスカールに長期滞在して取材を敢行。以来、この地域での取材をライフワークとしながら、世界各地を飛び回る日々を送っている。本書のほか、主な著書に『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)、『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』『旅は旨くて、時々苦い』(産業編集センター)など。『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞。

「2023年 『ラダック旅遊大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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