子どもの学力の基本は好奇心です: 汐見先生の素敵な子育て

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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845110346

感想・レビュー・書評

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  • 字も大きく、絵も多くて、何より明快。
    かといって内容が少ないわけではなく…データも用いて説得力があり、深いのです。

    学力は人から押し付けられて伸びるものではない。
    本人が「たのしい!」「これってどういうこと?」と思って初めて、そこを掘り下げる意欲が湧いてくる。

    近年の日本の学力低下に一石を投じる納得の一冊です。
    好奇心を育めるかかわりをしましょう!

  • 【子育て・教育】学力の基本は好奇心です/汐見稔実/20161025/(135/561) <143/59040>
    ◆きっかけ
    ・?

    ◆感想
    ・実体験の豊かさ>感情体験の豊かさ>知育的体験>文字・数、というプライオリティー。特に最初の2つの土台をきっちり作っておかないと、砂上の楼閣、つまり頭でっかち。
    ・弱点補強よりも長所をさらに伸ばすようにする。
    ・学力のもとは好奇心。では好奇心はどう育むのか?育むことのできるものなのか?

    ◆引用
    ・ファミリーリテラシー:様々な問題を解決しながら、家庭を運営していく基本的な能力。
    ・不得意科目を克服するというのは奇妙な話。人間には得手不得手があって当然。なぜ、苦手なことを勉強しなければならないのか。苦手なことより得意なことを伸ばしていくほうが人間らしい。これは会社は以前はまんべんなくこなせる人材を求めていたから。
    ・しかし、現在会社は何かに秀でたタイプを求めるようになってきた。しかし、学校はそう簡単に変わらないので、会社のニーズと学校でやっていることのギャップが生じてきている。
    ・学力を育てる4つのブロック=実体験の豊かさ+感情体験の豊かさ+知育的体験+文字・数(最初から順に下からピラミッドのイメージ)。
    ・体験の豊かさが、感情の豊かさにつながり、感情の体験がさらに新たな体験を生みさすというサイクルができてくると、知性はぐんぐん伸びる。=>実体験や感動体験をたくさんさせて土台をしっかり築くこと。
    ・知性とは感情が論理を持つことである。戸坂潤。感動や問いかけが、すこしずつ複雑なことがらの文脈にのり、かたちとととのえていくと、論理になっていく。
    ★語義=meaning+ sense。センス(意味)は体験からしか生まれない。Meaningばかりでは頭でっかち。
    ★英語教育はまちがいを恐れないことから。勉強として学ぶだけでは身につかない。英語が必要と思うことが大切。まず、人と話すのが好きな子供に育てる。
    ・読み聞かせは続けることに意味がある。自分で読んでごらん等とはいわず。
    ・問題を解くには理解力がポイント。家庭での豊かな会話を通して、子供の理解力が伸びていく(生活の中でおこる様々ななことについて、いろいろな角度から面白おかしく考えていく体験を増やす)。
    ・苦手科目ほど予習が大切。宿題は復習代わり。
    ・生きるのに役立つ学力=教えたことをどのくらい覚えているか、ではなく、与えられたテーマをどう解決していくか、考えたことをどう伝えるか、というコミュニケーション力や表現力を学力として考える。
    ★学力の元は好奇心と考える力。
    ・様々な角度から柔軟に考える力を。考えることは好奇心から。

  • 好奇心は確かに大事でしょうね。
    親のプレゼンというかそういうのは大事ですよねー
    そんな気づきを与えてくれる本ですね♪

  • はじめに、日本の子どもたちの読解力が落ちてきている、しかも読解力だけでなく、数学・科学的リテラシーもダウン傾向、学力の二極分化の問題がかかれていました。なぜ、そんなことになってしまったのか、家庭ではどうしたらいいのか、若い親むけに書かれている。(内容的には小学生をもつ親がターゲットかな?)
    わかりやすく、希望がもてるように書かれているのがいい。

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著者プロフィール

1947年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学大学院教授を経て、現在白梅学園大学学長。東京大学名誉教授。こども環境学会副会長。専門は教育人間学。臨床育児・保育研究会を主宰。著書に『これがボクらの新・子どもの遊び論だ』(加用文男、加藤繁美氏と共著、童心社、2001年)、『「教育」からの脱皮』(ひとなる書房、2000年)、『はじめて出会う育児の百科』(小学館、2003年)、『世界の幼児教育・保育改革と学力』(共編著、明石書店、2008年)など。

「2009年 『子どもの遊び・自立と公共空間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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