- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845423323
作品紹介・あらすじ
禅とは毎日、毎日、一瞬、一瞬をしっかり噛みしめて、大切に、勇敢に立ち向かっていく意気であり、気概である。
感想・レビュー・書評
-
2021年3月末,大徳寺大仙院にオジャマしたときに手に入れた著書です。閑栖の尾関宗園さんが書かれた本です。ですから内容は禅の教えを,分かりやすく説いたものとなっています。
お寺の売り場に尾関さんがいらしたので,少しだけお話をしてサインもしていただきました。さらに,一緒に写真も撮ってくださいました。これらのことは,以下のブログの記事にまとめてあります。
http://suzutano.tea-nifty.com/blog/2021/03/post-acc828.html
わたしの家は,浄土真宗なので,所謂「他力」が元となっています。それに対して,本書には「自力」の考え方が出てきますが,この著書で言われている「自力」はわたしたちが普通に思っている「自力」とは違うような気がしました。
たとえば,
自力は自然な力であって,努力とは違う。
努力だけでは息がつまって死にそうになる。
というタイトルの解説には,次のようなことが書かれています。
禅とは,自力の教えだと言われます。
自力とは,自分で努力して仏に至ろうとするのとは違います。
自力とは,自然な力を言うのであって,努力とは違います。
努力とは,「ああしなければならない」「こうしなければならない」と,あれこれとらわれて頑張ることです。これではダメです。
このような生き方では,息がつまって死にそうになる。
結局,くたびれるだけで,思うような成果は出てきません。
(本書 p.115)
「そんなこと,自力でやれ!」なんて言われると,一生懸命自分だけで努力する姿しか思い浮かばないのですが,どうも禅の目で見るとそうではないらしいです。
「自然な力=自力」を出せるように,自分の体と精神を保っておくってことなんでしょうかね。なんか,他力と自力は反対言葉だと思っていたけれども,そうじゃないような気もしてきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示