完全菜食があなたと地球を救う ヴィーガン

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845424542

作品紹介・あらすじ

なぜ、世界中のセレブや一流スポーツ選手が
ヴィーガン(完全菜食主義)に注目しているのか?

今こそ、本当の健康を取り戻し
地球に優しいライフスタイルを提唱。

おいしい実践マニュアル付
ヴィーガン入門編

東洋と西洋の出会い、
まさにグローバルな視点から
健康や環境問題を捉えた
いまだ紹介されたことのない
ヴィーガンの謎を解き明かします。

【目次】
まえがき
第一章 完全菜食ヴィーガンを知る──垣本 充
● 二〇二〇年はヴィーガン元年か?­ アカデミー賞のレセプションがヴィーガン食に
● 時代の先端を行くIT長者たちが­ ヴィーガンビジネスに投資をはじめた!
● ベジタリアンとヴィーガンの歴史と理念
● ベジタリアンとヴィーガンのタイプ


第二章 乳幼児から高齢者までに­ 健康をもたらすヴィーガン食──垣本 充
● 米国栄養食料アカデミーがヴィーガン食を科学的に支持
● ヴィーガン食のガン予防メカニズム
● ガンと菜食─肉食のデメリット
● ガンと菜食─菜食のメリット
● 菜食の生活習慣病予防効果─心筋梗塞・脳卒中
● 菜食の生活習慣病予防効果­
─ 高血圧症、糖尿病、骨粗鬆症、認知症
● 子どもの野菜嫌いと虫歯の関係
● 金メダリストや超エリート選手─ヴィーガンのアスリートたち


第三章 究極のヴィーガン食・未来食つぶつぶ──大谷 ゆみこ
● 日本のヴィーガン史­
──あたりまえにヴィーガンの暮らしをしてきた日本人
● つぶつぶ雑穀との衝撃的な出会い
● 日本の風土から生まれた未来食つぶつぶ
● 食といのちのバランスシート
● 温度と生命活動
● 健康を支える血液のアルカリ度
● 伝統食サークルと危険な現代食
● エコロジスト三〇歳の死­ 動物食を食べないだけのヴィーガンの危険性

第四章 西洋医学から見た「未来食つぶつぶ」
──垣本 充・大谷 ゆみこ
● 東洋型・西洋型ヴィーガンがケミカル­ リアクション(化学反応)──垣本 充
● ヴィーガンに不足する栄養素は?
● 雑穀がカギ、究極のヴィーガン食「未来食つぶつぶ」
● 日米でつぶつぶ食材が大注目
● 証明されている砂糖の有害性、日米共通の課題に──大谷 ゆみこ
● 雑穀ごはん主食の「未来食つぶつぶ」で、ラクラク砂糖断ち


第五章 環境を破壊しないヴィーガン・ライフスタイル
──垣本 充
● ゴア副大統領とパチャウリ博士にノーベル平和賞
● ポール・マッカートニーのミートフリーマンデー
● 中南米の熱帯雨林の伐採と、一ドルバーガーの関係
● ヴィーガン食こそ環境負荷を減らす最善の方法
● ヴィーガンは世界の飢餓を救う
● パンデミックや感染症に動物食が関係..

第六章 日本発、おいしい「未来食つぶつぶ」で世界貢献 ──大谷 ゆみこ
あとがき

感想・レビュー・書評

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  • マクロビオティックに沿ったヴィーガン食を提案している本。
    マクロビオティック自体が基本動物性食材を取らない食養法ですが、
    マクロビオティックよりもさらに動物性食材を全く取らなくても健康に過ごせることを説明してくれています。
    また、ヴィーガン食がなぜ地球も人の健康も救うのか説明してくれているので
    この一冊は知識がなく不安な中ヴィーガンを始める際に、入門書として最適だと感じました!

  • セレブリティやアスリートにも増えているヴィーガンのライフスタイル。
    発がん性における肉食のデメリット、
    がん予防等の健康的観点のみならず肉の消費量を減らすと温室効果ガスを効果的に減らせるという観点もおもしろい。
    家畜が直接出すメタンガスに加えて牧場づくりのための熱帯林伐採や飼料、肥料の生産や輸送に伴うもの。
    ヴィーガン食に不足しがちな栄養素や雑穀等を用いた具体的な調理なども述べられているが、若干ハードルが高いので、少しだけでも取り入れてみたいと考えさせられる。

  • 研究内容の詳細やグラフなどの資料が少なすぎる。
    野菜は体にいいよってことしか伝わってこない。
    ようやく出てきたグラフが幼児の野菜嗜好と虫歯の関係とか笑ってしまった。

    ベジタリアン「心身ともに健康で生き生きしている」ラテン語のベゲトゥスが由来とのこと。
    マンチェスター聖書教会員らによって初期キリスト教のシンプルライフへの憧憬から…って宗教発なのか。疑念深まる。

    「すべての動物の命を尊重し、犠牲を強いることなく生きるライフスタイル」ヴィーガン
    肉食動物が他の動物を食べたり、虫や動物が植物を食べて生きていることも犠牲と捉えているのか?

    イニシエーター タバコのニコチン・タール、ハム・ソーセージの発色剤亜硝酸塩、ダイオキシンなど

    加工肉や畜肉の発がんリスクの研究は被験者がどういう食事内容だったのか?嗜好品は?肉魚ばかり食べる人と、肉魚野菜食べる人と、野菜だけの人で変わってくるし、そこに飲酒やタバコが入ってくるかどうかでも違うだろうに、そこが揃ってるのかわからないと、その研究結果は判断材料とはならない。
    ベジタリアンも半分はがん・心筋梗塞・脳卒中で死亡してるじゃないか。
    てかどの調査も100人単位って少なくない?期間は?

    WHOは畜肉80g以下に抑え、直火焼きの肉や魚(焦げに含まれるヘテロサイクリックアミン)、塩干燻製食品は避ける(ニトロソ化合物などの発がん性物質形成)までしか言っていない。

    魏志倭人伝には「始死停喪十餘日當時不食肉」と、喪に服す間は肉を食べないという記述がある。
    それはつまりふだん肉を食べていたことを指しているし、遺跡からも骨や狩りの痕跡も出土している。
    宗教と言うより生活規範と言うが、私にはモロ宗教にしか見えない。

    あまりにふわふわしてるので、読むに耐えない本でした。これじゃあヴィーガンがいいと説得できる内容ではない。

  • 面白くはあったが、共著者の一名が感想文過ぎていたのが気になった。

  • ヴィーガンは自身の健康と地球環境の双方にとって有効であり、ただのファッションや宗教的思想に留まるものではないと分からせてくれる本。
    正直、今まではヴィーガンって何だか思想的なこだわり強そうで怖いとか、一緒にご飯食べるとき気を遣わなきゃいけなそうで大変って思ってたところもあるけど(こう思ってた人は俺だけじゃないはず、、)、ハッとさせられました。

    地球環境について話すと、2050年に世界人口は90億人に増加して、肉に対する需要も倍増する予測がされているが、それを満たせる供給は不可能。
    更に、地球上に飢餓に苦しむ人は8億人いる一方で、世界の穀物の35%は家畜の飼料に使われている。富裕層が美味しいお肉を食べることができている一方で、飢餓で苦しむ人がいる。試算によると、もし世界で生産されている穀物を世界人口一人一人に供給すると、いま日本人が年間に食べている量の2倍を、アフリカでもアジアでも世界のあらゆる人々に与えることができるんだって!!ビックリじゃないですか??
    また、アマゾンで切り倒されている森林の80%は畜産業に起因しているそうです。また、牛肉生産で使用する水の量は、小麦生産の7〜12倍。世界の水問題にも大きく影響を与えていることがわかります。

    ここまで聞くと、世間ではなかなか語られない畜産業の闇が見えてくる。ちなみに、NetflixにあるCowspiracyというドキュメンタリーも同様のテーマを扱っているのでオススメです。それによると、畜産業は世界で最も政治力の強いロビー団体の一つで、それもあってなかなかこう言った畜産業の負の部分は報道・公表されていないみたい。
    また、畜産業の代名詞、牛のゲップがメタンを含んでいることは良く知られているけど、その温室効果はCO2の20倍以上なんだって!びっくり!


    二つ目のポイント、健康面については言わずもがななので簡潔に書きます。肉食は糖尿病、骨粗相症、ガン、心筋梗塞などあらゆる病気のリスクを菜食に比べて大きく高めるらしい。

    結論として、ヴィーガンに対する考え方を変えられたという点で読んで良かった一冊でした。

  • 【日本型ヴィーガンの魅力を包み隠さず教えてくれる一冊】

    元々はファッションの一部だと思っていたヴィーガンですが、とあるきっかけでヴィーガンの背景には地球環境保全や動物保護の意図があることを知りました。

    もっとヴィーガンのことを知りたいと思い本書を手に取ったわけですが、ヴィーガンがもたらす効用を心身の健康と地球環境保全の観点からよく理解することができました。

    加えて、日本型菜食とも言うべき『未来食つぶつぶ』の存在を知ることができたことも大きな学びとなりました。

    本書からの学びを5つピックアップします。

    1)ヴィーガンとは、すべての動物の命を尊重し、犠牲を強いることなく、心身の健康と地球環境問題を同時に解決するライフスタイル。

    2)適切に献立されたベジタリアン食(ヴィーガンを含む)は、健康的でかつ栄養学的に適切であり、ある種の病気に対する予防や治療に有益である。一方で、適切なヴィーガン食を実践するための正しい知識と技術の伝達が重要課題となっている。

    3)未来食つぶつぶとは、日本生まれの究極のヴィーガン食とも言える穀物を中心とした菜食である。

    4)欧米では子どもの菜食に関して、医学・栄養学・環境科学の面から公的支援体制が整っている。

    5)ベジタリアンやヴィーガンは、『人にも地球にも優しいライフスタイル』の具現者である。

    いきなり完璧なヴィーガンを目指すことは難しい、かつ継続性に繋がらないと思うので、できることからコツコツと積み重ねていきたいと思います。

  • 菜食主義とはどんなものか、何故今求められてるかが科学的根拠を元に説明されてて分かりやすい。自分の体調を良くし本来あるべき姿・感覚に整えてくれるだけじゃなく、地球全体を救う事にも繋がる。

    ご飯が主食の食事、特に雑穀の大切さを説いていた。キーワードは『未来食つぶつぶ』。
    ビーガン食は単体だと体調を崩すが、雑穀と組み合わせて初めて健康な生活が送れるのだと分かった。

    雑穀は肉の代用や保存食としてもうってつけであり、災害時にも食事に困らないなど保存の面でもメリットがあったのが予想外だった。

    とても面白かった。生理痛もお産も楽になるとあって、今の食生活を見直したいと思った。もっと詳しく調べてみたい。

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著者プロフィール

NPO法人日本ベジタリアン協会代表理事
日本ベジタリアン学会理事長
三育学院大学特命教授 歯学博士
国際ベジタリアン連合(IVU)元学術担当理事
ベジタリアン/ヴィーガン関連制度推進の為の
国会議員連盟民間委員

「2020年 『完全菜食があなたと地球を救う ヴィーガン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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