中村天風哲学 ありがとうで生きる (ロング新書)

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  • ロングセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845450350

感想・レビュー・書評

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  • ●痛みを作っているのは「傷」だけではない

    ●「原因不明の痛み」のほとんどの「原因」は心や脳にある

    ●「心や脳が痛みを作らないような生き方をする」

    ●心はストレスを嫌う

    身体に異常を起こすことで、人間の注意、意識を、「心」にではなく、身体に向けるためです。そうやって「心」はストレスから逃げているのです。

    人に加わるストレスは、外的なものと内的なものがあります。「外的ストレス」「内的ストレス」この内的ストレスを生じさせるのは、薄っぺらな価値観です。「コアラねばならない」「そうあるべき」と言う思い込み、「人より優れていると思われたい」「出世したい」と言う欲望が「ストレス」を生み、「緊張」(受け入れ難いがための抑圧された感情)を思い出してしまうのです。

    自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つのシステムで、バランスをとっています

    ●交感神経
    運動性の神経と呼ばれ、アドレナリンによって興奮する
    熊になると活発に活動できるよう、心臓や肺の働きを促進させる

    ●副交感神経
    呼吸、消化、循環を司り、あせる散る降臨によって興奮する
    優位になるとリラックスして、消化器官の働きを活発にさせる

    ●「心」が「ノー」に命じて、痛みや病を起こさせる

    「怒るな、恐れるな、悲しむな」

    ページ34「青斑核」は、不安、恐怖の源です

    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E6%96%91%E6%A0%B8

    「青斑核は、不安恐怖を起こす中心的なパーツだ」と理解していればこのような状況に陥っても、「おお、今、青斑核が興奮しているようだな」と、学習している内の皮質や側頭葉、海馬が、興奮を沈めてくれるのです。

    人間はもともと、誕生の瞬間からストレス付き合う定めにあります。それは太鼓の昔から何ら変わってないのです。変わったのは、人間の「ストレス耐性」なのです。太鼓の人間は、自らに備わったストレス耐性、ストレスに対抗する力を引き出す術を、経験を通して知り、活用し、実践していたのです。ところが物が溢れ、物欲が刺激され、そして生活が便利になればなるほど、人間が本来持つ能力を発揮する力が低下してきました。それがストレスを増長しています。そして、この「ストレス」の1番の原因は、「人間関係」にありますこの人間関係を築くために最も重要な要素は、コミニケーション能力です。

    人間が人間として生きていくためには、人間に本来備わっている能力、太古の昔から脈々と受け継がれている(潜在的に持っている)能力を引き出し、それらを駆使して生きていくことが大切なのです。

    ●日本人は「取り越し苦労民族」

    「判断は本能」
    「直感は理性より数倍強い」

    「理性心は理屈をこねる家庭教師のようなもの」、「本能親は親の言うことを聞かないわがままな子どものようなもの」と考えてみるとわかりやすいでしょう。

    日本人の98%が「不安遺伝子」「5‐エイチティーティーLLRのエスタイプ」と言う遺伝子を持っている

    ●「思い込み」が恐怖心を煽っている

    恐怖は、想像力の副産物とも言えるでしょう。

    「病があろうとも、運命に非なるものがあろうと、怒らず、恐れず、悲しまず。断然逆境を乗り越えていこうとする力、強い態度が、最終的には積極的人生を築く1番の根本である」

    「感謝」することがストレスから解放される唯一の知恵
    ●「感謝」することがストレスから解放される唯一の知恵

    「それは、感謝だ。人間は常に感謝する心を持つことだ。感謝する心を持つことがストレスから解放される唯一の知恵である」

    ●「ありがとう」が自分自身を解放する呪文

    「病」を、「病気」にしないこと

    「精神的に負けると、いつしか「病」を「病気」と言う厄介なものに変えてしまう。これにより早く治るものも長引かせ、軽く済む病を重くし、ときには死ななくても良い病を死に転帰させてしまう」

    ●笑が病を吹き飛ばす

    ●人を喜ばせ、世の中役に立つことをしよう

    ●みんなが幸せになれるように努力をする

    寝る前には楽しいことや美しいことを思い浮かべる
    ●寝る前には楽しいことや美しいことを思い浮かべる

    ページ156
    ●「やります」「できます」「がんばります」

    課長が作った4つの目標

    第一は、仕事を進める仕組みを変えること。
    第二は、メンバー全員がそれぞれのエキスパートになるために勉強をし直すこと。
    第3は、自分たちの職場全体の雰囲気を変えること。
    第4は、課長としてのあり方、やり方を変えること。

    以下割愛

  • 不安や恐怖が痛みや病を引き起こす。
    心のあり方が健康も運命も変える。

    改めて、身体の声を聞こう、そして心を整えようとこの本を読んで決意した。

     コロナ渦の今だからこそ、大切なこと。
    『エネルギーの出し惜しみをしない』
    『怒らず、怖れず、悲しまず』

    中村天風先生の他の本を読んでみたくなりました。

  • 中村天風氏がなくなって約50年もたつが、いまだに影響を受けた人達というのは数多くいらっしゃるんですね。

    この本でなんども書かれている中村天風氏の言葉「怒るな、恐れるな、悲しむな」はとてもいいですね。

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著者プロフィール

1967年高知県生まれ。山形大学人文学部教授(比較文化、文化交流史)。
主な業績:ジェームズ・W. シーザー『反米の系譜学』(共訳)ミネルヴァ書房、2010年、『「リベラル・ナショナリズム」の再検討─―国際比較の観点から見た新しい秩序像』(共著)ミネルヴァ書房、2012年ほか。

「2015年 『ヴェール論争 リベラリズムの試練』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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