町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (立東舎)

  • 立東舎
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845628230

感想・レビュー・書評

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  • BSーTBSは時々見ています。吉田類さんの「酒場放浪記」と「女酒場放浪記」、最近「町中華で飲(や)ろうぜ」というのも見始めましたw。町中華探検隊(北尾トロ、下関マグロ、竜超)著「町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう」、2016.8発行。一読して、町中華とは、個人経営の大衆的中華料理店というのはわかりましたが、その基準は曖昧で、ラーメン店、中国料理店との区別は難しそうです。でも、なんとなくわかりました。そして店主が高齢化し滅亡の危機に直面していることも。町中華での食事は、その店の歴史も一緒にいただくことなんですね。

  • 私には行きつけの町中華があるんです!
    ランチタイムなので、作業着やスーツの男性、そしてがっしりした体型の人が多い気がする。
    もちろん男性一人や女性一人もいます。
    常連さんや元常連さんと女将が自然に話す風景、よく見ます。

    そんな私も、たまに行く町では
    美味しいラーメンやイタリアン等を調べて入ります。
    しかし、この本を読んで、
    「ラーメン店やイタリアンなどに行っている場合ではない!
    少しでも多くの町中華を訪れなければ!」
    と思いました。

    だって、町中華は絶滅危惧種なんですもの!

    この本は3人のライターによって書かれていて、
    全部面白いけど、私の好みは竜超さん。
    竜超さんはあるときマグロさんにこう言われました。
    「竜さんは探検中の発言がすごく面白いのに、
    ブログになると急に優等生になっちゃうんですよねぇ…」

    ところが竜さん、あるときそんな迷走状態からヒョイと脱することができた。
    「開き直った」のです。
    探検中の発言が他人から見て面白いならそれをそのままブログに移植すればいいだけの話。
    自分の得意技は”不謹慎ユーモア”なのだから。

    その竜さんですが、『薔薇族』二代目編集長なのだそうです。
    その経験が、「文字にすると優等生になってしまう竜さん」を作ったのだろうか?
    『薔薇族』すごく読んでみたくなった。

  • 町中華。街角に古くから佇む、ラーメンや餃子、酢豚などの国民的中華に加えオムライスやカツ丼などを出す中華屋。
    本書は、町中華のガイドブックでも、古くさいお店を茶化して笑う本でもない。閉店相次ぐ町中華に、昭和の文化の一つが消失しつつあることを憂い、その歴史や店主のキャラ、何でもありなメニューを味わう本である。

  • 町にある、ラーメンだろうが、かつ丼だろうが、メニューに取り揃えている、味よりも量に満足感がある中華屋さんを、町中華と名付け探検していくエッセイ。

    筆者たちの楽しそうな感じが、ひたすらうらやましい。

  • お世話になってきた町内の中華料理屋さんにあらためて思いをはせる。出前という存在も懐かしい。
    世の中からなくなってしまう前に堪能しなくては!

  • 北尾トロさんがラジオで「東京五輪のころには町中華がなくなってしまっているかもしれない」っていう話はすごく興味深かったので改めて読みたい。

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著者プロフィール

同じ1958年生まれのライター、北尾トロ(隊長)と下関マグロ(副隊長)がふたりきりではじめたグループで、経営者の高齢化や後継ぎ問題などによって滅亡の危機に直面している「町中華」を訪問し、日々その研究と記録をおこなっている。当初、メンバーはふたりの周辺にいる出版業界人が中心であったが、いまは職業を問わず、全国的に広がりつつある。2020年1月31日現在、「町中華探検隊(MCT)」のLINEグループには88名が集っている。

「2020年 『町中華名店列伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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