ゴルゴ13 (Volume 24) 聖者からの依頼 (SPコミックスコンパクト)

著者 : さいとう・たかを

• リイド社 (2003年11月29日発売)

感想・レビュー・書評

[箱もんじゃさんの感想 · 2024年3月27日]

ザ・スーパースターは分断しやがってと思ったが、これ一気読みより一旦冷却期間置いた方がいいのかもなあとも思った。
このパターンなら死ぬ？いやこれは助かるパターンか……？ああそういう方向のキャラだったかというすかし方にやられた。
これで周囲の道化ぶりが緩和された。
キッシンジャー、さいとうプロの作画は当時の肖像と似ているといえば似ているかな。
ついこの間（2023年11月29日没）訃報に接したばかりだったので意外とタイムリーな話題だった。

カリフォルニア軍団も追いかけてくる存在がどうなるかと、推測や推理の余地を残してくれた方が楽しめるかな。
もう大佐は出た瞬間その後がわかったが。

レディ・ビッチはこの女の性に対する欲求とか自分が目指すものと現実との乖離描写が甘いおかげで、最後に繋がる実感が今ひとつ湧いてこない。
聖者からの依頼も生活の描写が甘い。
そこをじっくりやったら結構な名作になれると思うんだがどっちも。
読み切りでやるような話ではないだろうな今なら。

[二次元研究所さんの感想 · 2012年4月14日]

4845825627　318ｐ　2003・12・29　初版１刷

[ホトケさんの感想 · 2011年9月10日]

【ザ・スーパースター後編】
part13勇敢なるジム…

【カルフォルニア軍団】
モランド大佐も相手がゴルゴって分かったなら手を出さなきゃ良いのに…
ホテル探偵が良い味出してます。

【レディ・ビッチ】
ゴルゴと互角の0.17秒の早撃の名手ビリイが渋いポリシーを持ってます。

【聖者からの依頼】
船頭のオヤジはゴルゴを裏切って生き残った数少ない男といえましょう。

著者プロフィール

さいとう・たかを

1936年（昭和11年）大阪府出身。1955年『空気男爵』（大阪・日の丸文庫刊）でデビュー。翌年創刊された「影」「街」など貸本向け漫画誌の中心的な存在として、大阪で精力的な活動を続ける。63年『台風五郎』の大ヒットで不動の人気を獲得。その後、活動拠点を大阪から東京に移し「さいとう・プロダクション」を設立する。作品制作過程における分業化をはかり、脚本家が在籍する脚本部門を設けるなど、プロダクション形態の劇画制作システムを構築。自他ともに認める劇画の第一人者である。76年に第21回小学館漫画賞を受賞した代表作『ゴルゴ13』は、現在も描き下ろしが続く記録的な長期連載作品。主な作品に『鬼平犯科帳』『影狩り』『無用ノ介』『サバイバル』『雲盗り暫平』などがある。2003年11月紫綬褒章受章、2010年４月旭日小綬章受章。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典20 太平記　下』 で使われていた紹介文から引用しています。」