必修すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。 (torch comics)
- リイド社 (2017年9月7日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845851195
感想・レビュー・書評
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「◯◯すぎる文学作品」シリーズ第三弾。
蜘蛛糸、トロッコ、学問のすゝめ、吾輩は猫である、堕落論、風の又三郎、若草物語は判るとして、その他の作品 特に海底軍艦、クトゥルフの呼び声は必修と言うには無理があるように思える。
まあ、連載も長く続けばこういう事もあるだろう。
作品のチョイスに作者の苦労が伺える。
しかし、このシリーズも今回で一区切りとの事。
「有名すぎる文学作品」のレビューでも同じような事を書いたが、もし次(新作)があるならSF作品だけで描いてほしい。
個人的には海外作品なら「ジェイムスン教授」「スターウルフ」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」「キャプテンフューチャー」、国内作品なら「ウルフガイ」「死霊狩り(ゾンビーハンター)」「家族八景」「七瀬ふたたび」「魔獣狩り」「闇狩り師」「吸血鬼ハンターD」を読んで(観て)みたいと思うけど無理だろうな。
評価は星3にしようかと思ったが、シリーズの一区切りに敬意を表して星4に。 -
たった10ページで読んだ気になって良いんでしょうか。この本でなければ間違いなく出会うことの無かったのが、マルクス・エンゲルスの「共産党宣言」と石原莞爾の「最終戦争論」の二冊。いまだに戦争が続いているこの世で、十分示唆に値する文面である。
例えば、共産主義革命は次の方策が実施されるとある。内容は今でも通用する文言であり、政策とはこのような具体的に思い切ったかじ取りが必要ではないんだろうか。(②、参照)
また、石原莞爾は「最終戦争論」で、軍事上から見た世界歴史は、決戦戦争と持久戦争の時代を交互に繰り返していると。さて今のロシアのウクライナ侵攻がどちらになるのか、かつては30年戦争や7年戦争という長期にわたる戦争というのがありましたが、早く停戦、終戦になればというのはあまりにも安直過ぎるのではないでしょうか。そしてこの本の中で、(なんと、昭和15年・1940年に)石原氏は今後世界は四つになると、第一はソビエト連邦、第二は米州、第三に欧州、最後に日本と支那と、残念ながら日本は中国に抜かれてしまいましたが、今の戦争も、この四つの力の競り合いが未だ続いていると言わざるが得ない、恐ろしいものです。
本から、学ぶべきことは、まだまだありそうですな。 -
これにて完結、つまりドリヤス工場の三部作になるわけだ。お疲れ様でした。
カバー、目次のフォントなど装丁も素敵だ。 -
なんだか懐かしい。高校受験で覚えた、名前と著書が40年ぶりに出てきて、考え深い。ラノベになれると、漫画なのに難しいかな。
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名前だけは聞いたことのある作品ばかりを集めエッセンスだけ凝縮しているような本。絵柄が水木しげる調なのでサラッと筋だけを追える。長くても10P、短いと4P程度なのでちょっとずつ読み進められる。
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水木しげる風の画風。取り上げられている作品は、多岐にわたっていた。
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文学作品に興味を持ちたい人のための本という感じ
私は好き -
ドリヤス工場氏の作品『必修すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。(2017)』を読了。2022年漫画20冊目。
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こういう文学への触れ方、僕はぁー好きですけどね(松本人志)
自分としては、読んだのは読んだけど、結局なにがすごいのかわからなかった「ニューロマンサー」を10ページで描いてほしいって思い...
自分としては、読んだのは読んだけど、結局なにがすごいのかわからなかった「ニューロマンサー」を10ページで描いてほしいって思いました。
やろうと思えば続けられるんでしょうけど、正直マンネリ化は免れないだろうから続きを描くのは難しいでしょうね。
因みにドリ...
やろうと思えば続けられるんでしょうけど、正直マンネリ化は免れないだろうから続きを描くのは難しいでしょうね。
因みにドリヤス工場は同人誌で「マッドマックス怒りのデスロード」等の映画作品を漫画にしているので今度は「名作(もしくは傑作)すぎる映画作品をだいたい10ページの漫画で読む。」なんての描いてほしいと思います。