結局、どうして面白いのか ──「水曜どうでしょう」のしくみ
- フィルムアート社 (2012年9月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845912988
作品紹介・あらすじ
北海道ローカル番組から全国区へと瞬く間に拡大した、超人気番組「水曜どうでしょう」。「言葉で説明できないけど面白い」「なぜかついつい見てしまう」そんな不思議な魅力とその構造のひみつを、臨床心理学から解き明かす。
感想・レビュー・書評
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「私たちはたとえ実際にその場にいなくとも、ともに旅することができる」。読み終わった後、文末にあるこの言葉がじわじわと染みてきて、感動すらおぼえる、そんな一冊です。
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北海道HTB放送で放映された伝説の番組「水曜どうでしょう」は知っているだろうか?大泉洋と番組ディレクターが織りなす、「サイコロ旅」「釣りバカ対決」「ベトナム旅」等ぐだぐだな下らない企画に挑戦するという北海道限定の名物長寿番組だったもの。それが余りの面白さに密かに全国区となったものだ。
大学在学中から本番組に出演することで名を売った大泉洋の言わば出世作であり、放映が終了して既に10年余が経つ今でも度々深夜の番組枠で再放映されている人気番組だ。そして関連本やDVDが出るたびにヒットを飛ばすというお化け番組でもある。
そんな「水曜どうでしょう」の魔力というのか魅力に取り憑かれて人生を狂わした人間がここにも一人居る、というのが本書だ。著者は何と心理学カウンセラーで普段は病院にやってくる患者さんの悩みを聞いてあげるという仕事をしているのだが、北海道在住時にこの番組を知り、京都で大学院に言っている間にまたこの番組に触れることで病膏肓となったようだ。
そしてカウンセラーの仕事の合間に「水曜どうでしょう」の面白さの謎に迫ろうと、心理学的側面から番組の魅力を説明しようという無謀な試みを本書で行うという暴挙にでたわけである。面白さは番組を見れば一発であり、その面白さの背景や要素の説明が必要かどうかは論を待たないが、こうした書が出る事自体が番組の面白さを表しているのだろう。 -
観れば単純に面白い。何回も観てしまう。
それをどういう風に書いてあるのかなー?と思って読んでみました。
…、私には必要なかったです。
以前からディレクター陣は編集の力を語っていらっしゃるし、どうでしょうの出演陣の出る他の同じようなバラエティー番組を観れば、どうでしょうは自然なようでいて撮ったものをただそのまま出しているわけではないことは明白。
というわけで、私はただ番組を観て笑います。 -
HTB北海道放送の番組「水曜どうでしょう」ファンでもある臨床心理学の研究者の著者が、「水曜どうでしょう」がどうして面白いのかを専門分野の視点から解説している。同番組のディレクター陣の藤村さんと嬉野さんとの対話も含まれていて、撮影のこだわりや裏話がたくさんあり、水曜どうでしょうファンならば楽しめる一冊。
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「どうでしょう藩士」限定。
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=085154 -
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どうでしょうを学問的に分析ですよ。視聴者は一緒にどうでしょうの旅に出ているという指摘は、確かにそうかもしれないと思ったり。
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気になっていたので読んでみた。
「メタ物語」と「物語」は目からウロコだった。番組自体が入れ子になっているという意識は一切ないまま見ていた。
「わかりにくいから面白い」というのは,言われてみればなんとなく納得のいく話で,この人と一緒にいたいなと思うときとか,これをもっと続けてみたいなと思うときって,大体そうすることで知らなかった景色を見ることができたり,知らなかったことを知る機会が増えたりするからだと思う。でもやっぱり展開を知っている同じ回を何回見ても面白いと思うのは不思議だなぁ,というのは消えなかった。でもそういうのが消えないおかげでまた毎回楽しめると思うので,そういう番組に出会えてよかったなぁ,と。新作もまたあるかな? DVD化されてないけどこの本で紹介されてた小谷城エピソードも気になっているので,色々と楽しみにします。 -
やっぱりちょっと難しかった。
でもよく目にするけど意味がわからなかったメタという概念がやっとわかったのでよかった。
私が人にどうでしょうがおもしろいということを伝えたときは、「ワカサギ釣りとか普通テレビで見せられても絶対おもしろくないやん?それがめっちゃおもしろかってん!」って言ったな。