脚本を書くために知っておきたい心理学

  • フィルムアート社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845914449

作品紹介・あらすじ

『スター・ウォーズ』には、フロイト、『ハリー・ポッター』には、アドラー、『スパイダーマン』には、ユング…名作の"鍵"は心理学にあった。各章に要点、練習問題、チェックポイント付き。

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    心理学を用いて映画のストーリーとキャラクターの傾向を分析している本。同時に、心理学に基づいて人の心に訴えるストーリーやキャラクターの性格設定を強化するレクチャー本でもある。

    キャラクターであれストーリーであれ、映画の定番要素が何故もてはやされる(された)のか、心理学をもって解説する。
    章ごとに練習問題が設定され、創作のヒントになりそうな要点がわかりやすく示されている。

    例えば、本の中で多く取り上げられている『スターウォーズ(旧3部作)』はそれだけ要素がしっかり詰まっている事が伺える。主人公の英雄譚、アイデンティティの確立の物語、ダース・ベイダーは文字通り暗い面と、父と子として、彼自身の悪の葛藤など魅力的な要素が多いことを丁寧に書き出していた。

    ページの殆どを、もはや心理学の古典である、フロイトに割いている点はどうなのだろうか?
    単純にトラウマとその苦悩や衝動が、強烈なキャラクター要素になってしまうから致し方無いのかもしれないが……

    女性が主人公の物語の場合、男性の役割を担いながらも男性化せず、男性的な部分(価値観)を内包し“両性具有”となる指摘は重要だと思った。男性の主人公が女性的な価値観(共感や平等、他者への思いやり)を内包して成功する話は未だ無い。

  • 【選書者コメント】脚本の作り手だけでなく、作品を見る側にも新たな視点を与えてくれる一冊。
    [請求記号]9000:489

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