色のコードを読む なぜ「怒り」は赤で「憂鬱」はブルーなのか

  • フィルムアート社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845921171

作品紹介・あらすじ

かつてピンクは男の子の色だった?

青と黒? 白と金?
ネット上で大論争を呼んだ「あのドレス」のように
あなたの見ていた「色」が一変する!

目からウロコのサイドストーリーが満載の、
たのしい色の文化誌。



私たちは日々、色に囲まれて過ごしています。その日に履く靴、運転する車、壁に飾った好きな絵にいたるまで、あらゆるものには「色」があり、その根底には「意味」があります。
色は「見るもの」というだけではなく、「考えるもの」でもあるのです。

また、「色」を考えることは、私たち「人間」について考えることでもあります。なぜ虹が7色なのか、なぜ白いドレスをまとうのか、なぜ革命は赤なのか、なぜプリンスは紫を愛したのか……。色は、個人のパーソナリティはもちろん、政治にも影響を与え、歴史を動かしていると言えるでしょう。

本書は、そんな発見に満ちた「色」に関わるさまざまなことを、感情、芸術、歴史、宗教、科学、医学、政治、ポップカルチャー等々、多様な側面からひもときながら、その背景にある秘密を解き明かしていきます。

私たちの身のまわりにあるさまざまなものがなぜこの色をしているのか、明日の重要なミーティングには何色の服を着ていけばいいのか、今描いている絵の人物の髪の色は何色が最適なのか。この本には、そうした私たちの日々の疑問や迷いを解決するヒントが、たくさん詰まっています。
明日誰かに話したくなるトリビアと、誰かに何かを伝えたいときにきっと役立つ知識が満載の、読んで楽しく見ても楽しい一冊!

☆ かつてピンクは男の子の色だった?
☆ 緑を「嫉妬」の代名詞にしたのはシェイクスピアだった?
☆ 英国紳士は茶色の靴を敬遠する?
☆ 画家のモネは新鮮な空気を描くのに必ずスミレ色を使った?
☆ 詩人ホメロスが見ていた海は「青」ではなかった?
☆ 「雲のダンサー」「象の息」という色名からどんな色を想像する?
……などなど、気になる雑学が目白押し!

色は、私たちの脳と宇宙が出会う場所だ。
──パウル・クレー

色は魂に直接影響を与える。
色は鍵盤、目はハンマー、魂は多くの弦をもつピアノである。
──ワシリー・カンディンスキー

感想・レビュー・書評

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  • 色の歴史などを知ることが出来て読んでいて楽しかった。

  • 370ページもあるので、休日3日がかりで読みました。

    伝統や宗教、言い伝えによって、1つの色においてポジティブにもネガティブにも捉えられるのだと勉強になりました。

    エピソードがたくさん掲載されているので、読みながら疲労してうたた寝を何度もしました。心身に堪えるエピソードがいくつもあったからかもしれません。

    色作りは化学実験だし、生物植物を使用したものがとても多いし、理科の目線で読み進めました。ヒ素が使われた色や尿で発酵させた色の話がいくつもあり驚きました。

    カトリックの高校にいた時、宗教と道徳の授業でたくさん居眠りをしたことを思い出しました(後、中退)
    聖書、何度も読破しようと思っても、睡魔で未だ達成できず。キリスト教の価値観をもっと理解してから、またこの本を読んでみたいと思いました。

  • 図版多数。太古から描かれてきた色、染料や顔料、シンボルとしての色、ファッション、製品の彩色、チームや国旗、形容詞などの言葉としての色。赤、黄色、青、オレンジ、パープル、緑、ピンク、茶色、黒、グレー、白の11色。

    100均でも売っている色鉛筆やクレヨンやカラーペンのセット、普通に12色揃っているので、同じ並びの色という感覚なのだけれど、歴史的には全く違っていたのだと再認識。

  • 由来とか、わりと最近の2021年の話まで(2022年刊のため)入っているので、雑談のネタとか、暇つぶしなら、まぁ良いかな。参考文献とかには使えません。

  • それぞれの色についての裏話。
    興味ない話から、
    あ、あの身近なものがあの色なのってそういう歴史なの!という発見まである。

  • ふむ

  • 色に関わってのうんちく話がいっぱいで。これはこれで読んでいて楽しい。

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著者プロフィール

文化に関する記事を執筆するジャーナリスト、編集者。サッカー月刊誌『FourFourTwo』を創刊し、『Design Council』誌の編集や、『Financial Times』、『Campaign』、『Wanderlust』などの雑誌に執筆している。著書に、エルヴィス・プレスリーについての書籍『The Rough Guide to Elvis』などがある。色のコードの魅力に取り憑かれたのは、黄色のスーツを購入したところ、それを着てオフィスに行くのはダメだと言われたことがきっかけ。

「2022年 『色のコードを読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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