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- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845987665
感想・レビュー・書評
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インタビュアー(著者)の技量が素晴らしいと思った。インタビューされる黒澤組スタッフのプロ根性も凄いんだけど、彼らの凄さを表す言葉を引き出せる能力が高いインタビュアーだなと思った。今時のインタビューってレベルが低いんだな。と感じてしまった。
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黒澤映画の面白さは「完璧な作り物」としての面白さだと思う。「アクションなんてダラダラみせなくても集中して見させるようなものを作れば短くたって観客は満足するんだ」という方法論の確信があって、実際そのとおりなんだからこれはもうひれ伏すしかないわけで。そんな作り物の完全主義者である監督と、それに呼応する助監督、美術、照明、衣装、脚本、撮影、役者、音楽家たち黒澤組の歴々たる面々のインタビュー集。黒澤組の物作りにおけるテンションの高さがよくわかる。スタッフの中で音楽家だけが、唯一監督と対等な位置で拮抗できているというのは、やはり映画において、映画監督がもっとも自分でコントロールできない部分が音楽ってことなのだろう、と思う。
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