アレン警部登場 (論創海外ミステリ 18)

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846006358

感想・レビュー・書評

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  • 英国四大女流ミステリ作家の一人、ナイオ・マーシュのデビュー作。
    それゆえ当時のミステリとして非常にオーソドックスな構成となっている。
    すなわち大邸宅の殺人事件、警察の捜査と尋問、関係者の怪しげな行動、一同での事件の再現、探偵役の謎解きから真犯人の逮捕、といった感じ。

    まあだから安心して読めることは確か。
    ただ、後期の作に比べて魅力に乏しい。
    オーソドックスすぎて面白みに欠けるかな。

    途中、ロシアの秘密結社の大捕物が挟まったあたりなんかもう雰囲気ぶち壊し。
    小道具は効いてたんだけど、これで吹っ飛んだ感アリ。

    全体的に読みやすいからすいすいいけちゃうのも良し悪し。
    原文が平易なのか、訳が読みやすいのか。

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著者プロフィール

ナイオ・マーシュ ニュージーランド、クライストチャーチ生まれ。ニュージー ランド大学在学中に書いた戯曲 “A Terrible Romantic Drama” が劇団主宰者の目に留まり、女優や演出家として活躍。1929 年の渡英後、『アレン警部登場』(1934)で作家デビューし、 演出家や脚本家としての仕事を続けながら小説の執筆も行っ た。62 年にカンタベリー大学の名誉博士号を授与、67 年には 大英帝国勲章の称号を得ている。英国推理作家協会賞シルヴ ァー・ダガー賞に二回採られ、78 年にはアメリカ探偵作家ク ラブ巨匠賞を受賞した。

「2023年 『闇が迫るーマクベス殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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