改訂新版 真夜中のミステリー読本

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846018863

作品紹介・あらすじ

ミステリーの歴史からトリック分類まで、この一冊を読めば推理小説の”通”になれる! 普及の名著『真夜中のミステリー読本』が父娘共著の改訂版として新装刊。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーそのものについてのあれこれ、作家のこと、ミステリーの体裁、トリック、探偵についてなどミステリーの雑学本。一つ一つの項目は短くて、もっと突っ込みが欲しい。ああ、これは知ってるよというのが多かったかな。トリックについても、こうやって読んでみると、物理的なトリックというのはえてしてつまらないなあ。心理的な盲点をつくトリックの方が私には面白い。そういうのも書いてほしかった。ただ、著者は膨大なミステリーを読んでいるようで、たくさんの本の紹介があった。

  • 故・藤原宰太郎氏が1990年に出した同名の本に、氏の娘が加筆・削除・訂正を行い新版とした物。故人を悪く言うつもりは無いが、氏が昔、子供向けに出した推理小説のガイドブックやミステリークイズ本の中で、古今東西の名作ミステリのトリックや犯人をバラし捲ってくれたので、当時知らずに読んでその後の名作ミステリを読む楽しみが損なわれてしまった事を、私は今でも若干恨んでいる(^-^)。この本はそういったガイドブックの大人版。やはりトリックも犯人もダダ漏れさせているが、タイトルを脚注に移す等、気配りの跡は見られる。いづれにしても、ミステリマニアには常識的な内容で、あくまでも初心者向けの一冊だろう。

  • 古今東西の様々なミステリを紹介する一冊。ややネタバラシがされている部分もあるけれど(というより、昔はこういう系のトリック解説本をいろいろ読んで有名作品のネタを知ってしまったものだなあ)。それ以上に気になる作品もいろいろ見つかりそうです。ミステリや作家に関する雑学や裏話なんかもあって、気軽に楽しめる一冊。

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著者プロフィール

1932年、広島県尾道生まれ。本名は宰(おさむ)。早稲田大学露文科を卒業後、病気療養のため帰郷し、国内外の推理小説を読みあさった。『宝石』や『探偵倶楽部』などの雑誌へ短編を投稿しながら、テレビドラマの台本も執筆。68年刊行の『探偵ゲーム』と72年刊行の『世界の名探偵50人』がベストセラーとなり、以降、トリック紹介本や名探偵紹介本を多数刊行する。漫画雑誌やスポーツ新聞から依頼された推理クイズ執筆が多忙となり、短編小説の発表が途絶えた。86年、初の書下ろし長編『密室の死重奏(カルテット)を刊行。一時的な休筆期間を経て別名義での創作活動を再開したが、脳梗塞を患い、2008年に断筆した。

「2019年 『改訂新版 真夜中のミステリー読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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