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- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846021801
作品紹介・あらすじ
四つの刑務所を脱獄した白鳥由栄の手口は、神業といわれた。そして、その根底には、非人間的な看守がいると報復で脱走するという思想があった。漫画『ゴールデンカムイ』の白石由竹のモデルとなった脱獄王の数奇な生涯を、本人の証言を元に探る。
感想・レビュー・書評
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本人と周囲への取材から見える脱獄王の人となりは、殺害を含む犯行歴を忘れそうなほど実直。そんな平凡さの一方、愛憎の激しさは脱獄への執念ともなり、異常な体力と体質があいまって、一種特異な人物像を感じた。都度厳重に警戒されながらの、4度の脱獄成功は恐るべき才覚で、今後更新不可能な"記録"と思えるが、戦中戦後の混乱と人員不足も一因と言えそう。逃亡中、山中でのサバイバル談は、本人しか語り得ない内容だけに、ある意味読みどころ。
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