動物たちの悲鳴が聞こえる - 続・それでも命を買いますか? - (ワニブックスPLUS新書)
- ワニブックス (2020年1月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847061370
作品紹介・あらすじ
女優・杉本彩は女優であるとともに、熱心な動物愛護活動で知られる。現在、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長を務める著者が、4年前に上梓して反響をよんだ『それでも命を買いますか?』に続き、日本の動物問題の現状に警鐘を鳴らす。2019年6月に改正された動物愛護法の、改正までの経緯とその内容、変わらぬペットビジネスの闇や畜産度物、実験動物の悲惨な状況など、見過ごすことのできない動物たちをめぐる数々の問題点、そして私たちに何ができるかを問う。
第1章 この国の動物たちを取り巻く“2つの事情"
1. ネットにはびこる“虐待自慢"――SNS社会が動物を殺す
2. 行政は動物を殺さなくなったのか――殺処分ゼロを考える
第2章 動物愛護法改正、その評価と課題――何が変わり、何が変わらなかったのか
第3章 「かわいい」の向こう側に巣食う闇――そこに命の尊厳はあるか
1. いまだ終わらないペットショップでの悲劇
2. テレビ番組の無自覚という罪――動物は「視聴率を稼ぐ道具」ではない
3. 日本の動物園は、学びの場所か、見世物小屋か
第4章 人間のために失われる“命"に感謝と尊厳を――アニマルウェルフェア
感想・レビュー・書評
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2020年7月新着図書
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人類のエゴでつらい想いをしている動物がいるということがよくわかりました。ペットの立場に立ってじっくり考えてみるのも良いのではないでしょうか? 動物愛護の観点から食肉加工等も考えると、最終的には環境問題にもたどり着きます。安易にペットを飼わず、安易にペットを手放さず、安いというだけで安易に肉を選ばないということ。最終的には人類に跳ね返ってきます。
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前作の''それでも命を買いますか?''に続き、大変読みやすく理解しやすい内容でした。
ペット業界の闇・動物実験などを耳にした人も、数年前に比べて確実に増えてきた今、動物福祉に関心を寄せた人々に漬け込む利益目的だけのビジネスが誕生しています。
まず第一に関心を寄せることが大切ですが、関心を寄せた時には新たな問題が次々に起こっていることも確かです。
それは紛れもなく、動物全ては私たちと同じように命あるものだからです。
命は持続していきます。未来へと繋がっていきます。=問題は常につきまとうものです。
この作品を通して、ペット事情だけではなく、人間と共存する動物のことを常に身近に感じて日々過ごす大切さを学びました。