火事場の仕事力 (ワニブックスPLUS新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847065316

作品紹介・あらすじ

長引く不況により重苦しい空気に包まれる日本。本書では、超人気漫画『キン肉マン』の原作者・ゆでたまごの嶋田隆司が、さまざまなメディアミックス、リバイバルブームの牽引、ツイッターによる情報発信など、型にとらわれないその独自の仕事術を余すことなく披露し、"キン肉マン世代"にアツいエールを贈る。

感想・レビュー・書評

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  • 「キン肉マン」の原作者による啓発本。
    自分の人生経験からの語り口。
    内容は平易だが、文章になると確認できて良い。

  •  「キン肉マン」の作者ゆでたまごのストーリーを考えている方が自身の漫画家人生を振り返りながら語る夢を叶える仕事の仕方。

     ゆでたまごといえば、若くして「キン肉マン」で成功するも、その後は長い間ヒットに恵まれず不遇の時期が続き、「キン肉マンⅡ世」で復活を遂げ、現在は「キン肉マン」を20年ぶりに再開し脚光を浴びる波乱の漫画家人生を歩んだ人だ。
     この本ではそういった不遇の時代やストーリー上の失敗などについてもオープンに語りながら、クリエィティブな世界で戦い続ける為に何が必要かを説いていく。だからこそ説得力があり、大人になったキン肉マンファン達にはひときわ心に染みる。

     読んだらがんばろうと思える一冊。これぞ火事場のクソ力。

  • ゆでたまごさんの作品は、実はほとんど読んだことがない。
    『キン肉マン』の絵柄が好みに合わなかったからだけど、
    そんな個人的なことはプロの凄さとは関係ない。

    やはり、長く「プロの現場」で闘い続けてきた人のことばには
    厳しさと重み、そしてならではの「楽しさ」があるなぁと思いました。
    で、今さら『キン肉マン』を読みたくなりました(笑)。

  • Web週刊プレイボーイにて好評連載中の『キン肉マン』の作者、ゆでたまごの嶋田隆司先生の仕事術の本。

    というと、なんとなく企業戦士向けな気がしますが、ごめんなさい。

    これは、サラリーマン向けではないです。

    もちろん、世の中のサラリーマンたちに対して嶋田氏は書いているので、もちろんビジネスマンたちにとっても指南書となり得るでしょう。

    が、最もこの本の価値を感じることができるのは、申し訳ないけど、何かしらの形で創作活動を行っている人たちだと思う。

    読みながら思い浮かんでいたのは、『バクマン』(大場つぐみ+小畑健)の、主人公二人。

    シュージンとサイコーが、もしこの本を手に取っていたら、大きく、大きく変わっていたと思う。

    いや、もしかすると、シュージンとサイコーは、このゆでたまごのお二人をモデルにしたのかも知れない。

    そう思えてしまうほどに、特にデビューに至るまでの境遇が、大場&小畑コンビよりも、ゆでたまごの嶋田&中井コンビに近い。

    そして、その創作の姿勢は、現代のクリエイターたちこそ、参考にすべき示唆に富んでいる。

    今なお面白いどころか、現役の少年ジャンプの連載マンガ陣を遙かに凌駕して面白い、毎週ワクワクさせてくれるマンガを生み出し続けていることからも、それがわかる。

    かつての『キン肉マン』の大人気・大ブーム。

    そして、連載終了からの、不人気と打ち切りの連続。

    『ゆうれい小僧がやって来た』
    『蹴撃手マモル』
    『スクラップ三太夫』……など

    そして、時を経ての『キン肉マンII世』の成功と、まさかの『キン肉マン』の復活。

    この時点で、実はゆでたまごは、全盛期なんてなかった、常に、「今」が、全盛期なんだ、ということを証明して見せている。

    その創作のコツ、秘密、裏側、その他もろもろ、余すところなくネタバラシをしてくれているのが、本書。

    もちろん、企業戦士たちだって、超人に負けないパワーで戦っています。

    だから、この本は、仕事術の本として、しっかり読めるはずです。

    でもそれ以上に、文筆なりマンガなり、どんな形であるにもせよ、創作活動をする人たちには、きっと、役に立つ。

    ぼくは、この本から、すごいパワーをもらいました。

    そんじょそこらの創作指南本なんか目じゃない。

    あなたも、友情パワーを受け取ろう。

  • 自分はキン肉マンの洗礼を受けて育ったいわゆるキン肉マン世代だ。
    だから完全にひいき目に見ている部分はあるけど、この本は熱い!
    自伝+ビジネス書といった内容だけど、
    一時期頂点を極めたゆでたまごだからこそ言える言葉はかなりの説得力。
    不調時の気の持ち方や、人と付き合う際のコツなどは大いに参考になる。
    そして友情や情熱を真っ正面から書いているのはさすがだ。
    ただし、多くの人間は意にそわない仕事に
    必死にしがみついているわけで、
    著者の目線ですべてを理解するのは難しいかもしれない。
    個人的には「おかえり、テリーマン」のくだりでは、
    マンガの記憶が呼び起こされ、不覚にも泣いた。

  • ビジネス書というよりはゆで御大の創作にまつわるエッセイといった趣。肉ファンとしては当然、グダグダだった「究極の超人タッグ」編から何があって毎週神掛かっている『キン肉マン』新シリーズへと生まれ変わったのかが気になるわけで。御大も御大で悩んでいて、その反省から生まれたのがいまのシリーズだったんですね。あと個人的には、ゆで御大の面白さはその天然性に依るところも大きいと思っています(ここ最近だけでも「完璧な犬なのだーっ!」や、クラッシュマン戦の「ピュー」だとか)

  • キン肉マンとビジネス書のコラボといった感じ。
    ビジネス書溺愛者には一度はどこかで目にしている内容と思う。
    キン肉マン大好きな方はお勧め。

  • 格闘漫画 梶原一騎 ちばてつや 自分の存在の核になる得意分野 嘘八百 プラネットマン 言葉のラリーに集中 上野公園の不忍池 グルマンくん 美濃輪育久 パンクラス 一期一会 7人の悪魔超人編 無意識から強制的に揺り動かしていく 柔術 日進月歩 トラウマに近い刷り込み あの人は今?みたいな企画 誰にも負けない武器 言霊 決意の芯を打ち立てる アブダビコンバット 神保町集英社 キン肉万太郎 キン肉マニア プロレス興行

  • キン肉マンの漫画家でおなじみゆでたまごさんのストーリーを考える方・嶋田隆司さんの半自伝的仕事指南書となってます。
    もちろん仕事や人生への向かい方としても内容の濃い本となっていますがそこはゆで先生らしく面白おかしく、キン肉マンなどの作品への思い出も語りながら書いてあります。ステカセキングやゲッパーランドとかw
    その中でも2世でのネプチューンマンに対する思いの箇所が非常に興味深かったです。先生も悩みながら年老いた彼と向きあっていたことがわかり、連載中は正直不安に思いながら2世を読んでいた身としては2世の作品についてより理解が深まるものとなりました。
    そしてそういった悩みや震災での不幸も踏まえ、新しい「キン肉マン」の連載に向かうことができたとも書いてあります。内容を読めば今楽しんでキン肉マンを書かれているのが感じられました。
    昔のキン肉マン世代の方はもちろん、新しく2世などから入ったファンのかたにもお勧めです。
    先生新キン肉マンでもウォーズマン活躍させて下さいw

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著者プロフィール

ゆでたまごは、日本の漫画家ユニット。嶋田 隆司(しまだ たかし、本名同じ)と中井 義則(なかい よしのり、本名同じ)の合同ペンネーム。デビュー作『キン肉マン』は1980年代に大ヒットし代表作となる。他の代表作に『闘将!!拉麵男』『ゆうれい小僧がやってきた!』など。

ゆでたまごの作品

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