東京終了 - 現職都知事に消された政策ぜんぶ書く - (ワニブックスPLUS新書)

著者 :
  • ワニブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847066498

作品紹介・あらすじ

実は真面目に仕事をしていた前都知事が、
現在の都政を問いただす!!

2020年の都知事選では現職の小池百合子氏が圧勝。
テレビ等を見ていると、新型コロナウイルス関連で懸命に働いているように
見えますが、その裏では都の財政が枯渇するなど、問題は山積。
前都知事の政策を否定することからはじまった現在の都政ですが、
現職になってから再び膨らんだ五輪予算や不十分な災害対策、
なぜか公表が渋られているコロナウイルスのPCR検査数など、不安要素に満ちています。

本書は、その否定された本人であり、都知事と厚労大臣を務めた
唯一の人物でもある舛添要一前都知事が
都民、そして国民に警鐘を鳴らすべく、本来あるべき日本の首都の姿を
提言する一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 小池知事への対抗意識と恨みつらみが凄い。相当根に持っている。厚労大臣の経験と菅総理との関係を考えると、小池さんと順番が逆ならよかったと思わざるを得ない。

  • 政治資金問題で任期半ばにして都知事の職を辞した、舛添氏の本。
    「消された政策全部書く」というタイトルのとおり、かつて彼が進めてきた事業が色々書かれているが、ただそれだけの内容。
    小池知事を恨めしく思ったのだろうが筋違いも甚だしい。税金で運用している公用車で政治資金で購入した湯河原の別荘に足しげく通い、視察と称して文化施設ばかり訪問しオークションサイトで美術品を購入、筆が滑るからと中国服の利用を正当化など、挙げればキリがないほど辞職にオウンゴールを決めていたのは自分ではないのか。
    イライラしながら読み進めていると、小池知事も継続しているものまで書かれていたりと、「消されてないじゃん!」とツッコミをいれそうになった。
    つまらん!他の小池批判本を見習え!

  • 前東京都知事が辞任を余儀なくされた経過から4年程経ったということだ。「何時の間にか?」というように思った。そうした中、前知事は「成し遂げたかったことが、後任の現知事の下で得心し悪いような状況になっている」という想いが高まっているようであることが本書から滲み出ていた。「志半ばで…」ということになるであろう。
    前知事に関しては、優秀な学識者ということで、メディア露出も多めな「知名度が非常に高い文化人」でもあった経過から、参議院議員になった時には大量得票で存在感を示して発言力も有し、厚生労働大臣を務めた経過も在り、大変に高い期待を受けて東京都知事に選任された。それを「志半ばで…」と辞任する羽目になったのは、「御自身の不徳の致すところでは?」というように思える。
    しかし!本書は「志半ばで…」と東京都知事を辞任する羽目になった“恨み言”のような内容ではない。「自治体としての東京」が向き合うべき様々な分野の事項について、御自身の識見や経験を交えて説き、現況に少し「物申す!」という内容である。なかなかに興味深い。
    自身のように「地方の極小さな人口規模の街」に住んでいる立場で想えば、「トーキョーの話し」というのは、或いは「遠い外国の話題…」に近いような感も否定出来ない。ハッキリ言えば“東京”は国内の何処と比較してみようとも「過ぎる程に“特殊”」というように感じないでもない。それでも、「感染症拡大というような事態での対応」、「災害への備え」、「感染症拡大というような状況下で災害が発生するならどうする」、「都市の再開発を如何様に進めるか」、「“待機児童”のような問題」、「観光振興と文化振興」、「色々な分野での近県との連携を模索」というような、「何処の地域であっても、各々に課題になっている」というテーマであり、なかなかに好い「考える材料」を提供してくれていると思った。
    本書では「東京での事例」を色々と挙げながら、「何処の地域であっても、各々に課題になっている」という数々のテーマの「考える材料」を示しながら、「オカしい人気取りが横行し、オカしい人気取りの“提灯持ち”のような情報が流され、何やら妙なことに?」という観方が示唆されている訳である。
    そして巻末に近い側では、著者が知事に就任した頃、彼が思い描いた「○○省のような感じ」とは「明らかに違う?」というような「都庁の中の雰囲気」に関する話題も在った。また自治体間の国際交流、所謂「都市外交」に関する話題も興味深かった。他方、この部分は「かくして足を引っ張られた…」というボヤきめいたモノも些か感じた…
    著者が東京都知事を辞すに至った経過を想い起せば「御自身の不徳の致すところでは?」というようにしか思えず、そういう感じ方は拭えない。そういう“不徳”の故に辞任した経過に関して「“政治家”として如何?」とさえ思う。しかし、所謂「優秀な学識者」としての見聞や識見、「大臣や知事のような重要公職の経験者」としての経験と、それらを介して知り得た事柄や、それに依拠する考察というようなモノは「紛い物ではない!!」のだ。そこは傾聴に値すると思う。そして傾聴しながら色々と考えなければならないというようにも思う。
    上述したような、本書で取り上げられる話題の数々について、非礼かもしれないという躊躇いを振り切って敢えて申し上げるが、仮令「“政治家”として如何?」という人物が唱える論であろうが、所謂「優秀な学識者」としての見聞や識見、「大臣や知事のような重要公職の経験者」としての経験と、それらを介して知り得た事柄や、それに依拠する考察というようなモノは「非常に価値が高い」と思う。「重要公職に就いた」ということになれば、当該人物に関する毀誉褒貶の振幅も大きく、「あの人?大嫌い!!」も在るかもしれないが、知識や経験にそういうことは余り関係が無い筈だ。そして、様々な知見に耳を傾けながら色々なことに取り組んでみようとするなら、地域が「終了」というようには、簡単にはならないように思う。
    そうした意味で、本書は広く御薦めしてみたい…

  • 文筆にもかかわらずモッタイ無い気がする。

  •  読んでいて舛添さんらしいなと思える表現や文章が良く出てくる笑
     水素社会の実現やコロナ対策、対中対韓姿勢など疑問を呈する点はいくつかあるが、都市計画に感じでは特に勉強になった。

  • 前東京都知事の政策案と、自画自賛と、愚痴と、悪口。
    政策の良し悪しはよく解らないし、自分がいたらこんな風になった筈だ、と言うのは勝手だが、実現させるのが政治で、他人に足を引っ張られようがなんだろうが、負ければ何もできないのも政治家なのだろう。

    さすが、頭は切れるが絶望的に人望がないと、杉村太蔵に切られるだけのことはある。

    小池百合子知事の悪口が一番面白かった。

  • 小池氏の記述については事実かもしれないが、残念ながら私は都知事を辞さるを得ず…の記述が多く、閉口。

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著者プロフィール

舛添要一(ますぞえ・よういち)

 1948年、福岡県に生まれる。1971年、東京大学法学部政治学科を卒業し、同学科助手。パリ大学現代国際関係史研究所客員研究員、ジュネーブ高等国際政治研究所客員研究員などを歴任。1989年、舛添政治経済研究所を設立。2001年、参議院議員選挙に出馬し、168万票を得て当選。 2005年の自民党「新憲法草案」のとりまとめに際しては中心的な役割を務め、2006年からは参議院自民党の「ナンバー3」政策審議会長を、2007年からは厚生労働大臣をつとめる。2014年、東京都知事に選出される。
 著書には、『母に襁褓をあてるとき―介護闘い日々』(中公文庫)、『内閣総理大臣―その力量と資質の見極め方』(角川oneテーマ21)、『永田町vs.霞が関』『日本新生計画』『日本政府のメルトダウン』『憲法改正のオモテとウラ』(講談社)などがある。

「2014年 『母と子は必ず、わかり合える 遠距離介護5年間の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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