クソ女の美学

  • ワニブックス
3.66
  • (9)
  • (18)
  • (10)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 322
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784847099090

作品紹介・あらすじ

韓国で反響を呼んだ衝撃作、待望の日本語版!
『82年生まれ、キム・ジヨン』で話題となったフェミニズムを、漫画とエッセイで読み解く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何をやっても非難されるくらいなら、
いっそやりたいようにやって悪口言われた方がマシだと。
自分のために選択できる女がクソ女であるのなら、
むしろクソ女になってやろうじゃないかと。

今、自分のために欲張ることを選んだ
すべての女性たちにエールを贈ります。
クソ女どもよ! ファイト!

――エピローグより

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


女の子のおもちゃがピンク色だけじゃない世界。
まるで犯罪行為みたいに、生理用品をコソコソ取り出さなくてもいい世界。
地下鉄で若い女の子にだけいちゃもんをつけるジジイに遭遇しない世界。
女性という理由だけで、たやすく犯行の標的にされない世界。
共働きなのに女性だけが家事を強いられたり、おろそかにしているなどと非難されたりしない世界。
女と男が同等の待遇を受ける世界。

私たちはただ、公平であることを願っているだけなのに。


一人の女性が“クソ女”と呼ばれる覚悟で綴った
女性たちが求める“ごく当たり前”の願いを詰め込んだ一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 書店員さんがおすすめ!今読みたい「韓国のフェミニズム本」| COSMOPOLITAN
    https://www.cosmopolitan.com/jp/entertainment/books/g35896227/korean-feminism-books/

    クソ女の美学(ミン・ソヨン 著 岡崎暢子 訳) | ワニブックスオフィシャルサイト
    https://www.wani.co.jp/event.php?id=6636

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      もし、男と女が入れ替わったら、どんな世界になる?世界中で関心が高まる“フェミニズム”について、楽しく学べる『クソ女の美学』 | WANI B...
      もし、男と女が入れ替わったら、どんな世界になる?世界中で関心が高まる“フェミニズム”について、楽しく学べる『クソ女の美学』 | WANI BOOKOUT|ワニブックスのWEBマガジン|ワニブックアウト
      https://www.wanibookout.com/34581/
      2021/07/28
  • ページをすすめながら、むかし経験したもしくは現在進行形の理不尽なことを思い出してイライラしたり、共感してくれる人の存在を確認してホッとしたり。と、忙しい本だった
    昔からなんとなく気付いてはいた、でも確信したのは、わたしはかなり意識の高めなフェミニストだ。周りと感覚がちがうかもと不安になったこともあったけど、結局根底には人権意識とみんなが幸せに暮らせたらの気持ちがあった。大丈夫、それは今だって間違ってない。
    でも自分を安心させるだけじゃだめなんだ。特に世の中男性たちに、仲の良い男ともだちにさえも、皆んなに読んでもらいたい、心から…。

    タイトルにある"クソ女"、筆者が言うには"他人の視線より自分の欲望に正直になれる女性"のこと。
    ここでの他人の目線っていうのは、これをしたらこう思われるかもとかこういう格好はtpoに反してると思われるかもとか浅い部分では完結しない。長い歴史や人間の馬鹿な思想が絡み合った結果、いま社会のあちこちにある勝手に名付けられた「理想の女性像」と比較してどうか、という謎過ぎる審査を常にうけている女性たち。それが残念なことに"当たり前"になってるいま、その当たり前に反せる女性たちのことをクソ女というみたい。クソ女が増えれば増えるだけ、男女関わらずいや特に男性が、いろんなことに気付いてくれるといい。

  • 男の子に読んで欲しいな

  • 分かりやすいフェミニズム漫画。
    フェミニズムと聞いてもピンとこない人は多いかもしれないけれど、この漫画は日常に当たり前にある無意識の性差別がポップに書かれているので、男性も女性も読みやすいと思う。

  • 面白かった。私自身も、男が求める女像を無意識に意識してたんだんだなと感じた。
    男性にも読ませたい

  • 「1982年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ時も思ったが、ここには同じような事で腹を立て、同じような経験をさせられている同志がいるな、と思った。言葉や態度で、ひどければ直接的な暴力を受けて育った女性たちが、気付かないフリをしてきた事を、漫画でサラッと読ませる。暴力と言えるほどではなくても、ジェンダーは圧力をかけてくる。好きなように生きているつもりでも、どこかで、申し訳ないと考えてしまう、自分の中のそういうところを変えたい、と思った。何がハラスメントか分からないという人にはぜひ読んで欲しい。

  • 46)変質者はどこにでもいるからあなた自身が注意して避けなければならないなんて実に簡単に世間は言う。その結果男達は自分が罪を犯しておきながら自らの行動がまるで自然災害でもあるかのような考えに至る。しかし自然災害と違うのは彼らの犯罪が間違いなく統制可能な領域内にある事だ。捜査範囲を拡大し素早く検挙し処罰を強化すれば済む話なのだ。あれ?ゴキブリ退治に近いものがあるわね。自然災害だなんてあまりにも扱いが良すぎたわ。自然に謝罪しろ!防衛策は徹底的な法の鉄槌だけなのだから政府も国会も警察も検察も国も税金という着手金を受け取っていらっしゃる以上は今すぐにでも本腰を入れていただきたい。

  • 他の方のレビューを見てこれはフェミニズムをポップに書かれた本なんだと納得した。

    お金のところとか、興味がないから奢られたくない
    →自分の分のお金を出すから合格ですよ
    というくだりを見てこんなに感覚違うんだと思った。

    女性からしたらあるあるだと思うけど、男性からしたら意外すぎる内容なのかな。
    逆に男性目線のこんな本を読んでみたいと思った。

    1人の優秀なパートナーを求める女性と沢山の女性をを求める男性という、生物の子孫を残すための戦略の違いが今の世界を作るときの考え方に大きく影響しているんだなと思った。

  • 漫画で分かりやすくフェミニズムを学べる。
    漫画だから痛快でコミカルではあるけど、女性からしたらうんざりしちゃう⋯。
    男性や思春期の子どもにおすすめかな。

  • この本の中の様々なエピソードの、そのどれにも共感せずに「女」として生きていくことは難しいんじゃないかな。あまりにも普段からクソみたいな扱いされすぎてて。

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

著者 ミン・ソヨン
漫画家・作家。両親の仕事の関係で、中国と韓国を行き来しながら10代を過ごす。高校卒業後、スイスでホテル経営を学んだのちイギリスのホテルでバーテンダーとして働く。通算 17 年間の海外生活を終えて韓国に帰国後、ウェブ漫画のプロデューサーとして働きながら、自身もウェブ小説を書き始める。気ままに生きているようで意外と心配性、強情そうに見えて繊細。世間に対し、どうか、ありのままの多感な人間としてそっとしておいてと願うが、その道のりは険しいようだ。大きな野望と、数えきれないほどの欲望の持ち主。好きな言葉は“文明人になりましょう”。

「2020年 『クソ女の美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ミン・ソヨンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×