- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847099632
作品紹介・あらすじ
気鋭の美術史家が軽妙酒脱に語る
“目からうろこの絵画の正しい見方”
1日1話、2週間で世界のビジネスエリートの
教養を楽しみながら身につける
■デューラー ■ブリューゲル ■ルーベンス ■ハルス ■ヴァン・ダイク ■ヨルダーンス ■レンブラント ■フェルメール ■フラゴナール、■モネ ■ゴーギャン ■ムンク 本書で取り扱う巨匠たち
絵は口ほどに物を言う!
名画は“見る”のではない、“読む”のだ
現代では洋の東西を問わず、アーティスト(芸術家)という存在が氾濫しています。そのほとんどが自称だったとしても、現代社会は彼らを受け入れられる土壌がよほど整っているといえるでしょう。
雑誌を開いても、誰もが芸術性を持っていて、アマチュアリズムを恥ずかしげもなく発表することを奨励しているようなところがあり、「謙譲の美徳」を重んじる日本人である私としては戸惑ってしまうこともあります。
「芸術的な気質の持ち主=芸術的才能の持ち主」であるといった勘違いを、洋の東西を問わず多くの人がしていることも、歴史的に見たら信じられないことなのです。そして、現代の日本に蔓まん延えんする﹁芸術に携わること=格好良い﹂といった風潮が何よりもいただけません。
芸術を目指す道は苦難な道であって、楽しい趣味の範はん疇ちゅうの話ではないのです。それはプロではなく、責任のないアマチュアの話なのです。西洋美術史を振り返ってみると、芸術家であろうとした過去の巨匠たちの人生は、決して容易なものではありませんでした。(本書より)
感想・レビュー・書評
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「感性だけを頼りに絵画を鑑賞するのは恐ろしいこと」というので、その絵画から読み取るべき約束事、時代背景、画家自身の事情などを軽妙に語っている。確かに、そういうことを知ったほうがより絵画の世界を理解することができるだろう。ただ、感性で見ることだって悪くないと思うよ。それこそ最終的な見る段階でね。「名画はおしゃべり」というけれど、おしゃべりなのはこの本の著者。ちょっと俗っぽいし、一つのことをだらだらとおしゃべりで済ましちゃってるところもある。そもそも、この本の内容のほとんどは、同じ著者の「名画は嘘つき」の焼き直しだ。その内容のおさらいにはなった。
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ここでは絵画がまだ、注文されてから描く時代の作品が多い。18世紀後半は市民社会が台頭する頃だけど、注文主が王侯貴族から富裕な人へと変わったものの、絵画には注文主がいた。画家が描きたい作品を描いていたわけではない。このあたり音楽も一緒だね。芸術家というよりは職人だったわけだ。注文主に従わず、傑作をものにしたレンブラントは「夜警」を境に、経済的には転落していったというのだから、芸術は難しいね。
書き過ぎると悪口になりそうだからやめますが、好きかどうかで愉しむのが一番。
それを換金しようと思わずに、、、
書き過ぎると悪口になりそうだからやめますが、好きかどうかで愉しむのが一番。
それを換金しようと思わずに、、、
傲慢な書きぶりではなければ、読むのは面白いのです。
傲慢な書きぶりではなければ、読むのは面白いのです。
にゃー
にゃー