本の雑誌457号2021年7月号

制作 : 本の雑誌編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860115197

作品紹介・あらすじ

特集:笑って許して誤植ザ・ワールド

書名を間違えようが人名を間違えようが日付を間違えようが、誰かが死ぬわけではない! どんなに時間をかけて丹念に校正しても誤植ゼロとはなかなかいかないのだ。おお、そうだ、誤植が許せる世界になれば、柔和な笑顔と明るい世界平和が待っているのではないか! というわけで、本の雑誌7月号の特集は「笑って許して 誤植ザ・ワールド」。校正・校閲会社「鷗来堂」栁下恭平インタビューから、早川書房の社外校閲者とも言われるシンポ教授のニッチな誤植ネタ、情報誌編集者の恐怖の一文字間違い、漱石全集の誤植に誤植事例集、出版8社の伝説の誤植に実名編集者座談会、そして名前を間違えられた人の激白に読者アンケートまで、愛と哀しみと誤植があふれる25ページ。自分のことは棚に上げ、理想の世界を求める特集なのだあ!

新刊めったくたガイドは、吉野仁がインドの町を生き生きと描く『ブート・バザールの少年探偵』をイチ押しすれば、藤ふくろうは夫婦共著の奇談小説『爆弾魔』がすばらしい!と絶賛。大森望が超絶スケールで暴走する『三体III 死神永生』に唖然呆然なら、古山裕樹は恩田陸『薔薇のなかの蛇』の破壊的な快楽にうっとり。高頭佐和子がゴッホの自殺の謎を追う原田マハ『リボルバー』に胸打たれれば、冬木糸一は『南極探検とペンギン』が明かすスコット隊の影の英雄の姿を一粒で二度おいしく堪能。そして北上次郎は情報てんこ盛りの痛快業界小説、久坂部羊『MR』が面白い!と激賞。通俗小説の美点がぎっしりつまっているとおじさんがおすすめする一冊で、あなたも製薬業界の営業競争最前線へ飛び込もう!

今月は特別企画で歳三大好き・青木逸美が土方歳三本18冊を読み比べ。王道土方から冷血土方まで個性たっぷり土方歳三がずらり勢揃いだ。いざ、『燃えよ剣』映画公開前に予習を兼ねて土方歳三に溺れよう! 読み物作家ガイドは待ってましたの瀬尾まいこ。16歳の大田君を応援するのは北上次郎だ。おじさん待望の大田君の恋物語を待ちながら10冊を読もう! そして大槻ケンヂが「リアル犬神明」後編でもうひとつの人生を夢想すれば、高野秀行はミャンマー舞台の『一九八四年』で「リアル一九八四年」と対峙。内澤旬子が刈払い機に挑めば、黒い昼食会は講談社のフィルムパックに進言だ。さあ、緊急事態宣言も再延長でステイホームもなんのその、本の雑誌7月号があれば退屈なんて怖くない! 目を皿のようにして誤植を探せば世界はひとつ。ジョン・レノンと一緒に誤植のない世の中を想像してみよう!

感想・レビュー・書評

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  • 笑って許して誤植ザ・ワールド : daily-sumus2
    https://sumus2013.exblog.jp/32313932/

    本の雑誌2021年7月 冷やし飴ぐびり号 No.457 - 今月の本の雑誌 | WEB本の雑誌
    https://www.webdoku.jp/honshi/2021/7-210601130005.html

  • 誤植特集。
    電話番号の誤植とか読んでいるこっちまでちょっとヒヤヒヤする話などもあり、当事者の方々は今も思い出すだけでゲンナリすることもあるんでしょうね。
    読むだけのこちらは、ちょっと意地悪だけど「他人の不幸はなんとやら」として楽しく読ませてもらいました。
    まあもう過去に済んだことだから現在進行形での大変な話ではないしお許しを…。
    誤植の結果よりにもよってシモネタになっちゃった話で大笑い。
    ハルヒで「も●●ん」は破壊力大。

  • 誤植特集が読みたくて購入。でも読んでいると編集者の方々の懺悔が並んでいるようで面白半分な気持ちで買ったのが申し訳ない気持ちに。それでもいくつか声を出して笑ったのですが(「学習のプロレス」(「学習のプロセス」)「あわびと訂正」(「おわびと訂正」前号の訂正コーナーだったのに‼)。実初めて購入したのだけど、本に関連する緩い記事が並んでいて面白く読めた。(再読含め)読んでみたいと思ったのは『ブート・バザールの少年探偵』『南極探検とペンギン』『リボルバー』『一九八四年』『八十万年後の世界(『タイム・マシン[大正翻案版]』。講談社のフィルムパックはまだコミックスしか買ったことがありませんが、ISBNの部分は切り取ってコミックスに挟んでいます。

  • 買いました、読み始めました……ううう、笑いと冷や汗が同時に出ます、皆さまお疲れさまでございます……。
    納品しようと思った原稿を見返してしまいます。もう1周しよう……。

  • 誤植、たまに気付くと確かに『おっ!』ってなるよね。でもそこまでこだわりはなし。なので今号の特集もふ~ん、って感じ。瀬尾まい子の10冊は良かった。新刊めったくたは、そんなに気になる作品には出合えず。

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