展覧会カタログ案内 EXHIBITION CATALOG NAVI (P-Vine Books)
- スペースシャワーネットワーク (2010年11月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860204051
作品紹介・あらすじ
展覧会カタログの世界を紹介。過去の名作&迷作、意外と知らない制作現場まで。オモシロ図録のデザイン満載。豊富なヴィジュアルで100冊を超える展覧会カタログを紹介。古今東西、エポックメイキングなものから、めずらしいものまで掲載。展覧会カタログがつくられる現場も取材。実際にカタログをつくるキュレーターとグラフィックデザイナーにインタビュー。展覧会カタログの買い方も紹介。ミュージアムショップ、新刊書店、古書店を取材。
感想・レビュー・書評
-
展覧会カタログについて書かれた本。カタログに着目した時点でもう素晴らしい本になってると思う。
展覧会にはよく行くし、カタログを買って来てじっくり読み込むのが好きだけど、この本に出会って、自分カタログ好きなんだと気づかせてくれた。
どうやって作られてるかやどこで手に入るかも載ってて、「気軽にアートを楽しんでいる素人」の私にはとってもためになる本だった。
ただ、あくまでも「カタログ案内」なのであって、掲載されている写真は小さく簡素、ラインナップも筆者の好みによる所が大きい。資料価値はあんまりないかもしれないけど、新しい世界を開かせてくれたことに感謝。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
製本された本をスキャンするのが大変というのはよく分かる。けど、ノドの影もう少しどうにかならんかったのか……。そっちばかりが気になる……。
-
ときどきパラパラと見返す展覧会カタログがあります。単純に楽しむためだけでなく、調べものをする時に重宝するカタログもあります。展覧会は好きでよく足を運ぶのですが、売られているカタログは必ずチェックします。本という形態で展覧会が表現されることで、展覧会ではわからなかった趣旨や全体像をつかめることも多いからです。何より展覧会カタログは、いろんな図版や情報がギュッと詰まっていて、お値段も通常のアートブックに比べると格安です。
-
恵文社・一乗寺店、素敵・・・
一番優れている美術館→相田みつを美術館。
一度行ってみたい・・・ -
期待していただけに(内容は別としてもカタログ自体の形式として)極めてオーソドックスなものが意外と多くて特に冒頭はちょっと盛り下がった。それでも、欲しいカタログをメモし始めたらキリがなくなったのでやめた。印刷博物館・寺本美奈子さんの1950年代の百貨店のカタログの話が興味深い(北園克衛の自転車のカタログ気になる)。柳本浩市さんのステデリック・ミュージアムやシー・ギャラリーの話も。都築響一さんの見解も、賛成できない部分もあるけれど、全体とは違う視点で、必要だとは思った。そしてどこかは書かないけれど、密かに物凄くイマイチだと思っているカタログも載っていたり……。好みは人それぞれということで。
そして最後に、ここが問題点だと思ったわけですが、確実に奥付にデザイナーの名前が書いてあるのに、この本には掲載されていないケースが私に分かるだけでもいくつかあった。しかも、展覧会の立ち上げ会場ではあったけれど、カタログ作りの主体ではなかった方の館の名前を挙げているケースも。館のことは分からなかったのかもしれないとして、デザイナーの名前が分かるのに載せないのは、本の趣旨からしてあり得ないことではなかろうか。最低限、分かるデザイナーは全員書いて欲しかった。出版社が絡んでいるならその社名、(特にインハウスデザイナーなら)印刷会社の名前も。また、資料価値があるなどと書くよりも、収録論文は何とか、年譜や参考文献は載っているのかとか、データとして載せた方が参考になるしよっぽど面白い。そういう情報のツメが非常に甘い。
著者の他の仕事は結構好きなだけに残念。いっそ「僕の展覧会カタログコレクション」にしてもらった方が腑に落ちると思う。現状では、内容を紹介したいんだかデザインを紹介したいんだか、目的がぼやけている。分類しているジャンルも意味不明だし。
良いカタログ、もっとたくさんあるぞ。 -
展覧会カタログ、昔はよくかってたけど見返さないことに気づいて
買わなくなってた。
でもこれを読むと、買っておいてもよかったなぁと思えた。
こんな素敵な本を手元に持ってる(?)
作者の方がうらやましい!
あとは情報として文章中にデザイナーの名前を入れるんじゃなくて
キャプションとしてデザイナーと販売価格とかも
すべてにいれておいてもらえたら嬉しかったなぁ。