TVコマーシャルと洋楽コマソン40年史: 1970~2009年

著者 :
  • 清流出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860293147

作品紹介・あらすじ

本邦初、CMレコード・ジャケット多数掲載!「マンダム」から始まったニッポンの洋楽コマソン旋風。ヒットの法則を変えた洋楽コマソンと企業の関係とは!1970〜2009年まで40年間の採用メーカー別使用楽曲一覧、アーティスト別使用楽曲一覧、年度別使用楽曲一覧など、巻末資料は永久保存版。

感想・レビュー・書評

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  •  コマーシャルソングに使用された洋楽をテーマにして、さまざまな角度から著者は述べている。さらにコマーシャルに使用されてきた洋楽を時期と企業別にリストアップしているという優れもの。コマーシャルソングの魅力に取り付かれた音楽評論家の手による今回の1冊。

     モクモク羊には思い出に残る洋楽のCMといえば、2つ浮かんでくる。一つは、1987年に武田製薬のアリナミンVで使用されたジャズの名曲の一つであるディブ・ブルーベックの代表作「テイク・ファイブ」。ニューヨークの高層ビルを背景にして流れる音楽を聞いておしゃれなCMだなと子供心に思ったものだ。アリナミンVのCMもいろいろなバージョンが出てきている。あの商品自体安定した売れ行きだからこそできるのかな。

     もう一つは、タバコメーカーフィリップモリスのパーラメントで使用されたボビー・コルドウェルの「ハート・オブ・マイン」。高層ビルの夜景をバックに流れていたのが今でも印象に残っている。あのCMは全般的に映像がきれいで、流れるコマーシャルソングが映像にマッチしていて良かった。いまこんなCMを流すとさまざまなところから圧力がかかって中止されるだろう。

     たった数十秒のコマーシャルだが、良いコマーシャルソングと、背景の風景がマッチすると人々の印象にいつまでも残る。とはいっても企業側としては、CMはあくまでもおまけであって肝心なのはCMを通じてその会社が販売している商品の売り上げが上がることだ。話題になり、広告に関する賞を受賞したはいいが、肝心の売り上げはさっぱりでは製作した意味がない。

     CDショップやレンタルショップで見かけるCMソングを集めたCD。やはり、気になって買ったり、借りたりして楽しんでいる人がいる。今では、YouTubeで手軽に楽しめるというありがたい時代になった。投稿してくれたに感謝。これからもいろいろなコマーシャルソングを流していって欲しいものだ。


    http://www.youtube.com/watch?v=t8L7LD7RiKA&feature=results_video&playnext=1&list=PL0FB9B6FA56CECB45


    http://www.youtube.com/watch?v=fNsj3gfm5o4&feature=related

  • 消費を活性化するために作られてきたTVコマーシャルが、数々の洋楽を消費してきた40年史。しかし、使われても使われてもまた使われていくことによってさらに日本の名曲になっていく、という曲も。

  • 2010.02.28 日本経済新聞で紹介されました。

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著者プロフィール

テレビ、ラジオ等の制作・企画・構成、各種イベントのプロデュース、40 年にわたり雑誌の企画・編集・執筆等で活躍。レコード蒐集家でもあり、膨大なアナログレコード、CD のコレクションを持つ。 主な著書に『ヒット・パレード黄金時代』(シンコー・ミュージック)、『クリスマス・ソングのすべて』(小学館)、『20 世紀ポップス名曲事典』(平凡社)、『洋楽アルバム千枚漬』(小学館プロダクション)、『死ぬまでに聴け! バラード200』(青弓社)、『ネーム・ゲーム〜ロックの履歴書』(小学館文庫)、『デス・ファイル・オブ・ロック』『ロック・ギタリストまるかじり』(いずれも彩流社)、『ゴールデン・メモリーズ・オブ・ロック』(メディア総合研究所)、『洋楽名盤の広告デザイン』(グラフィック社) などがある。

「2017年 『ライナー・ノーツってなんだ!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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