私たちは、原発を止めるには日本を変えなければならないと思って

著者 :
  • ロッキング・オン
4.21
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本棚登録 : 92
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860521042

作品紹介・あらすじ

緊急刊行!自民、民主、官僚、電力会社、企業、司法、アカデミズム、新聞、テレビ-この国において「原発を推進してきた」「それに加担してきた」当事者たちが現在まで行ってきたことと、その責任を徹底的に検証する。原発推進行政と戦ってきた14人だからこそ語れる、リアルな言葉を結集。

感想・レビュー・書評

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  • ロッキンオンというところで惹かれた。



    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 2017/11/3購入

  • 坂本龍一 古賀茂明 江田憲司 飯田哲也 小出裕章 了

  • 内田樹と高橋源一郎の対談は、
    抜群に面白いです。
    それと、
    小出裕章の、
    原子力の教養に、
    深く思うものがあって、
    小出さんの、
    単行本を、
    きちんと読みたい、
    と思いました。
    知識は力。

  •  音楽評論家の渋谷陽一の『SIGHT』のインタビュー集。
     政治家から官僚、原子力科学者から原発裁判を闘った弁護士などなど非常に多ジャンルの人が原発について語る。

     この本は単純に原発の話に終始するのではなく、なぜ日本は原発の様なものを作り続けてきたのかという日本の在り方をテーマとしている。
     読み始めた時ははたしてそこまで原子力ムラというものは強いものだろうか?と疑問も感じたが、ちょうど読んでいる時に野田総理の大飯原発再稼動表明があり、改めて今まで日本を動かしてきたシステムの根深さというものを実感した。

     全くもって本のタイトルの通りだ。原発は日本を変えなければ止まらない。

  • 主に渋谷陽一氏が論客たちに話を聞いたものをまとめた本です。彼だからこそ平易に引き出せたのかもしれませんが、登場する人のほとんどの話は各所で見聞きしていたので、それほど新鮮ということはなく、せっかくなのでもっと渋谷陽一が喋ったらよかったのに。
    そんな中でも、特に田中三彦さん、開沼博さん、小出裕章さんの話は改めて身に沁みました。
    発想の錯誤、おかしなことがどこにあるか、ということを、まずは認識しようという狙いがある本です。それに対しては十分役割を果たせるのではないでしょうか。
    巻末の内田・高橋対談は、それとはちょっと視点が違うようにも思いますし、時限的な感もありますが、痛快な面白さです。

  • 2015/3/24
    2012/3/3
    日本はさ、どこへ向かうんだろうね。

    そしてさ、日本人はどこへ行きたいんだろうね。

    不謹慎かもしれんけど。
    政府もメディアも自分を含めた国民も全てが滑稽。

  • 原子力発電に関しては誰の言っていることが正しいのやら、よく分からない昨今ですが、少なくともこの本は一般的なマスコミが触れない部分に触れています。

    400ページを超えるページ数ですが、内容の面白さに引きこまれているうちに読み終わりました。

    しかし、400ページにも渡って原子力発電や日本のエネルギー政策の問題点を読み続けると...、日本が嫌になってきました(冗談です、半分は)。

  • 政治、社会、司法、近代史、市場原理、アカデミズム、ジャーナリズム・・・さまざまな立場から語られる原発問題からわかることは、原発は日本の今日の社会の「秩序」であるということ。われわれの生活のすみずみにしっかりと根を降ろしているものを止めるということは、今の日本のあり方を変えることに等しい、というのが書名の所以である。それは、組織に属しながら組織防衛に対抗するような困難さ、官僚・政治家・電力会社の利権のための「置きたい論理」だけでなく、地域の「置かれたい事情」のような複雑さ、さらに「空気を読むこと」を要求される日本人の心性の在り方・・・そういった今現在の原発の問題点の一つ一つを知る恰好の一冊。

  • 福島原発事故に関連し、主要な論客へのインタビューと、内田樹と高橋源一郎の対談で構成された本。どのインタビューも面白いが、内田・高橋の対談で出てくる、米国の陰謀?説など、ほんとかな、と思いつつも、ありうるかもしれない、という気がしてくる。分厚いけど、口語体なので、どんどん読み進められる。
    インタビューの中では、『「フクシマ論」原子力ムラはなぜ生まれたのか』の著者、開沼博氏の見解が盲点を衝くようで一番面白かった。

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著者プロフィール

(いいだ てつや)文学博士/立命館大学名誉教授。

「2022年 『アースヒストリー(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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