リーダーは誰だ?

著者 :
  • あさ出版
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本棚登録 : 132
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860636241

作品紹介・あらすじ

システムアシストの社長・吉沢は悩んでいた。後継者にふさわしいのは、いったい誰か?敏腕コンサルタント安藤を迎え、急展開を迎える次期リーダー選び。選ばれたのは、意外な"あの人"だった-。10のストーリーでわかる「リーダーの条件」。今いちばん痛快なビジネス小説!

感想・レビュー・書評

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  • リーダーになるための10の条件を基に、小説形式で書かれたビジネス本。
    こういう形式の方が私にはわかりやすい。
    自分の会社に当てはめながら読んだ。
    残念ながら、全てに当てはまる人っていませんね。
    日頃の心がけの参考にしたいと思います。

    2016.1.28

  •  実話ベースとのこと。コンサルのコメントが非常に参考になった。何をリードするのかという視点で、10の資質(なかなかに厳しかったりして)を順に説明。たしかにストーリーは若干わかりやすすぎるかもしれないが、要点はすぐに拾えるし、良いのではないかと。

  • 手に取ってみましたが、小説風で読む時間がかかりそうなので、スルー。
    今後、もし誰かがこの本を評価しているのなら、読むことにします。

  • リーダーの心構えを10ヶ条にまとめ、各章で解説をしております。
    あとがきにもありますが、実際にあった事例を元にストーリーが書かれているので、リアリティーがあり、大変面白かった。

  • 経営コンサルタントがリーダーシップとは何たるかを小説仕立てにしたもの。ストーリーだから読みやすい。とある中堅IT企業の還暦間近の経営者が、次の承継者選びをするというお話。次の社長が誰になるのかというミステリーもあって、さくさく読める。意外な落としどころがあるが読んで損はないだろう。
    正解はない。正解は自分でつくる、という言葉が重く響く。

    【リーダーの条件】
    ・「エンロール力」
    人を巻き込み、同志にできるか?(当事者意識をもつ)

    ・「率先垂範力」
    まず自分が動いてお手本を示す
    難易度の高い問題にはリーダーが現場に降りて、事に当たる

    ・「細心配慮力」
    ちょっとした問題でも疎かにしない

    ・「非情合理力」
    思い入れを捨てて不採算部門を切れる
    現場の努力を徒労に終わらせないためにも、早めに撤退の決断をする

    ・「部下愛育力」★★★★★
    リーダーとして頼りにされ、時には厳しく指導する
    ネガティブな感情をポジティブに変える
    不満を言うばかりで他人のせいにする部下には、その卑怯な姿勢を気づかせる

    ・「明朗快闊力」
    どんな難局もなるようになるさ、と明るく乗り切れる強さ。リーダーが落ちこんでいては組織を窮地から救えない

    ・「リスクテイク力」
    逃げずに、すべてを背負う覚悟をもつ。何でも受けて立つ蛮勇となるなかれ。確信のもてない事業には手を出さない、責任もないのにリスクだけを背負えというような話は断る

    ・「人間理解力」
    すべての人間を統率できる
    「信じるためにまず疑え」。任せるためにはまず疑ってみる

    ・「ビジョン構築力」
    思いを込め、未来像を創り出せる

    ・「使命挺身力」
    目的のために自分自身をかけられるか?

  • リーダーに求められる資質について、社長の後継者を探すストーリーを通じて解説する本といった感じでした。実際に職場で経験したような話が重なって入りやすかったです。リーダーシップもそうだけど会社の長期戦略について考えることって本当に大事だよなぁとあらためて考えさせられました。内容とは関係ないけど、キャラクターを最初に紹介しているのが、イメージしやすかったです。

  • 誰がリーダーとしての資質があって、次期の社長になるのは?というテーマのもと、ストーリー仕立てで、例をちりばめ、リーダーの姿をうたった本。登場人物それぞれの長短があって、誰が一番いいんだろ、と思いながら読んだ。が、立てた予想は外れた…。小説としては展開がシンプルで浅く、リーダーを語るエピソードとして読む感じ。

  • 非常に読み応えがあり、涙までするとは期待以上でした。リーダーを選ぶ、リーダーを育てる側にいる人なら必読の書だと感じます。明日からまた、リーダー育成に尽力していこうと改めて感じる事が出来ました。

  • ITシステムを設計する企業を立ち上げが創業者が、自信を失っている状態で、後継者選びに頭を悩ましている所へ、経営コンサルタント(中小企業診断士のようです)がアドバイスを行うという設定になっています。

    後継者を選ぶという目的もかねて、各組織の中から選ばれた人達が、将来あるべき姿を話し合うプロジェクトを立ちあげて、話し合いを通して将来のビジョンを作り上げています。

    この本では、物語風に話を進めることで、リーダーが持つべき条件について解説しています。リーダーの持つべき10の条件を、10回の会議を通して解説しています。

    10の条件は、この種の本では言われている内容ですが、筆者はこのなかで特に3つ(部下愛育力・リスクテイク力・使命挺身力)を取り上げ、それが不十分だとリーダーになることは不可能と事実上宣言しています。これは後輩に見せる姿にも共通していることと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・システム開発費を売上原価として落とさずに、資産計上に回したことでねん出した利益なので、キャッシュフローはマイナス(p13)

    ・リーダーの条件は、能力ではない、意識の問題である。意識の持ち方・覚悟で決まる(p25)

    ・SWOT分析は、相対比較で強み弱みを見ていくものなので、業界とか業種がハッキリしている場合にはとてもわかりやすい(p31)

    ・難易度の高い、前例のない、チャレンジしなければならないケースでは、リーダーが現場に降りて、率先垂範し、道を付ける必要がある(p88)

    ・社内に神経を通すことが大切、カネの流れは血液、情報の流れが神経に相当する、カネの流れが止まれば死ぬが、情報の場合は脳死状態になる(p103)

    ・ネガティブな意思決定は現場にできないので、リーダーは客観的な目で現場の状況を判断する必要がある(p131)

    ・パワハラについては、普段からの信頼関係ができているか、本人がどう受け止めるかによる(p149)

    ・ITのこれからは、人間が操作する前に先回りしてサポートしてくれるものが良い(p173) 

    ・高い授業料であってもそこから学びがあれば決して無駄ではない、マイナスをプラスに転じるには、「明朗快濶力」が必要(p178)

    ・ビジョンをつくるとは今、20年後に向けて準備をするもの、チャンスがきて、成長が確実になってからスタートしたのでは誰も相手にしてくれない(p198)

    ・ひとつの方向へみんなを導き進んでいく、その時にこそリーダーの存在が必要になる、そのビジョンを示すことで、部下たちが自ら判断できるようになり自律的に動けるようになる(p253)

    ・決算書の数字は結果、みんなの活動が現れているだけ、数字が大切なのではなく、数字を作る活動が大切(p260)

    ・自分がダメだと思ったら変えればいい、他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えることができる(p278)

    ・リーダーは探したり、他人に求めるものではなく、誰もがその気になればなれるもの(p287)

    2013年9月29日作成

  • 2013/8/31

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著者プロフィール

株式会社NIコンサルティング代表取締役。中小企業診断士。自社開発のITツール「可視化経営システム」は、9000社を超える企業に導入され、営業力強化や業務改革をローコストで実現している。また、2500年前から伝わる兵法『孫子』の知恵を現代企業の経営に活かす孫子兵法家としても活動。著書に『コンタクトレス・アプローチ テレワーク時代の営業の強化書』『営業の見える化』(KADOKAWA)、『AIに振り回される社長 したたかに使う社長』(日経BP)、『普通の人でも確実に成果が上がる営業の方法』(あさ出版)、他多数。

「2022年 『デジタル人材がいない中小企業のためのDX入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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