- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860636999
作品紹介・あらすじ
儲けよう、とは考えない。効率は一切無視する。全店共通のマニュアルは作らない。お店の評価を決める、売上よりも大切なもの。「高くない。むしろ安い!」といわれる秘密とは?熱狂的なファンを生む「非常識な仕組み」
感想・レビュー・書評
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良書。結構気づきが、ありました。というか、もっと基本に立ち返ってやるべきことがたくさんあることに今さらながらに気づかせてくれました。
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販売している全ての商品へのこだわり。
すべては「お客様のために。」
成城石井に今すぐ行って、店員さんに沢山質問をしながら買い物をしたくなりました。
スラスラ読めます。ただ読み応えはあまりないかも。 -
1.成城石井の創業者の石井良明さんの本の隣にあったので、思わず購入しました。
2.先日自分が読んだものは、創業者の石井氏がどのような歴史を経て、成城石井をここまで大きくしたのかということが述べられていました。それに対してこの本は、外部の人が当時の社長である原昭彦さんに協力を依頼し、石井氏が離れた後の成城石井の物語が書かれています。
社員を大切にするためにはどのような経営が良いか。また、顧客に徹底的に向き合うことが成城石井の強みだということ。さらには、基本的な事がなぜ大切なのかと言うことが書かれています。
書いてあることは、至ってシンプルで、人を大切にしていくためにはどうすればいいのかということです。成城石井では、顧客にしろ、従業員にしろ、会社を作り上げているのは彼らで、コミュニケーションこそが成長の基盤となっています。これがどのように実践されているかが詳しく述べられいる本です。
3.最初に、成城石井を立ち上げた石井氏の本を読んだ後にこの本をんだので、経営者目線と外部からの目線と、2つの視点で読むことができました。そこで思ったのは2つです。1つは、顧客に徹底的に向き合うということです。石井氏が常に気にしていたことを、今もなお貫かれているため、会社の成長が止まらないのだと思いました。効率化に目を奪われず、顧客が求めているものを非効率ながらも自分達の力で提供していく姿は勉強になりました。もう1つは、石井氏が今の成城石井に対してどう思っているのかが気になりました。この本を読むと、成城石井の社員さんはひたむきに努力を続けたにも関わらず、石井氏は会社を売却しました。石井氏が悪いとかいう問題ではなく、石井氏の中で何か思うことがあったのではないかと思い、気になってしまいました。
また、この本を読むのであれば、石井氏が書いた「成城石井の創業」も同時に読むことを勧めます。 -
小売業に限らず、「顧客第一主義」を掲げる企業は多い。誰から利益を得ているのかを問うまでもなくそのお題目は当然なのだが、成城石井の「消費者の利益こそが第一」はもう半端じゃない。
多店舗展開する前から惣菜をセントラルキッチンで作っていたり、そこに一流ホテルなどで働いていたシェフを雇っていたり、ワインとチーズを最高の状態で届けるために並々ならぬコストをかけていたり……と、「安くないのに選ばれる」理由がふんだんに記されていた。美味しいもの、出自のきちんとしたものにはきちんと対価を払うという消費者が増えてきた昨今、ようやく時代が成城石井に追いついたといったところだろうか。
もともとスーパーを見て歩くのは大好きなので、次に成城石井に行った時は、じっくりいろんな商品を手にとって眺めてみたいと思う。 -
営業先の担当業界が一瞬飲食・小売になったので一読。
インタビューを元にまとめたもので、ビジネス書ながら具体的でわかりやすい。
・マニュアルがなく、顧客それぞれに合わせた対応を行う
・商品それぞれのストーリーを理解することで価格相応の価値を持たせる
・「高級スーパー店と呼ばれたくない」という強い思い
などから、なぜ成城石井が愛されるのか、そのブランディングが少し理解出来た。 -
成城石井=高いイメージだけど、高くてもなっとくのいく商品、安いくらいなんだと思うようになった。
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p101
(惣菜)ちょっとほかのスーパーではお目にかかれない本格的な料理
p105
ほとんどが本当に手作りされている
多品種少量生産ですから大きな機械をいれてしまうと逆にコストがかかってしまいます
メニューもどんどん変わっていきますから
p117
今の小売業では日持ちさせるためにいろいろなものが使われている
でもそれはだれのためなのか。お客様のためではないということに気づく必要があると思うんです
販売する人たちがいかに日持ちさせて効率よくビジネスができるかということではないでしょうか
保存料が使われていなければ賞味期限は短い
保存料が入っていないんだもの、短い期間で売るしかないんだよね、という考え方に変わっていかないといけない