NO LIMIT ノーリミット 自分を超える方法 (Sanctuary books)
- サンクチュアリ出版 (2010年10月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861139482
作品紹介・あらすじ
標高7500メートルから先は酸素濃度が地上の約3分の1、"デスゾーン"と呼ばれる世界。生物を寄せつけない極限の環境で、彼は静かに「孤独」や「恐怖」を見つめ続けた。ソロアルピニスト・栗城史多が山の頂で受け取った、魂のメッセージ集。
感想・レビュー・書評
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身体はってる人の言葉には力がある。
若き登山家:栗城史多は、決して文章家の上手ではない。
それゆえに、わかりやすい言葉で読み手に語りかけてくる。
学級通信でずいぶん引用させてもらった。
きっと登山と、人生はすこぶる似ているのだろう。
だから、みんな山に魅せられるのだ。
頂を夢見るすべての人を、一歩一歩の大切さを体で感じたい人を惹きつけて、そこにあるのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソロアルピニストの栗城史多氏の著書。
世界七大大陸の最高峰の単独無酸素登頂に挑み、生死の境を乗り越えてきた方の話だけにかなり含蓄ありのことばがたくさん。
・絶対に成功すると思い続けた者が成功するし、思い続けられればそれだけで成功者だ。
・成功の反対は失敗じゃない。
そして、昔は「無謀だ、無理だ」と言われて周りから起こられていたそうだが、エベレストで登頂できずに『引き返す』という決断ができたことで、周りの見る目が変わり、「最近どう?」と声を掛けてくれるようになったそうだ。
「無謀な若者」から「山のてっぺんではなく、山の先にあるものを見ることができる若者」に周りの評価が変わったためであろう。
そして、この本の出版記念に紀伊國屋堺筋本町店にてサイン会が開催された際に、栗城さんと写真を撮ってサインを頂いた!
これからも応援していこうと思う。
http://d.hatena.ne.jp/kohki3103609/20101105 -
ソロアルピニスト『栗城史多』くんの2冊目の著書です。いい事がたくさん書いてありました。そして今日は、栗城くんの講演を聴いてきます。2008年6月以来、2度目になります。この本にサインを貰って来ようと思います。
ありがとうございます。
★★★★★
以下、本書で共感した箇所です。
☆page.66
いま夢中になれるものがない人は、中途半端に満たされてしまっているのかもしれない。
☆page.84
成功の反対は失敗ではなく、何もしないことなんだから。
☆page.93
素直になろう。どっちに転んでも人は死ぬし、危険も不安もなくなりはしない。だったら、やるしかない。
☆page.97
安定とか安心とか便利さとは、実は人間の生きる楽しみみたいなものをすべて奪っているのかもしれない。
☆page.109
目標を立てないと、誰もが頭の中にすでにできあがっているプログラムの通りにやろうとするからだ。
☆page.115
入ってくるものを徹底的に排除して、器の中身を空っぽにすれば、新しいものは自然に入ってくる。
☆page.148
楽しい=楽ではなく、つらいこと、困難なことを楽しむこと。それさえできれば、誰もが人生の成功者になれる。
☆page.149
目標を持てば、必ずリスクがついてくるし、リスクこそが、自分に人生の楽しさを教えてくれるのだから。
☆page.169
でも命の限りを気づかせてくれたこの山は、すべてをかけて登っただけの価値があり、太陽の光や、自然のすべてが僕を生かしてくれていることに感謝したい。
☆page.180
ある人からボートの漕ぎ方を習った。だが、僕がなかなかうまく進めることができないでいると、こう言われた。「目的地がないと、進めませんよ」・・・でもどこへ行く?人生は目的地に向かって進むより、目的地を見つける方が難しいかもしれない。
☆page.219
さあ、終わりなき頂上へ。 -
今回で栗城氏の著書は2冊目ですが、前回に続き残念でした。野口健さんの本を読むと違いがはっきりします。
栗城さんは確かに未知なる事にchallengeしているのは分かりますが、野口健さん程の大きさや、寛大さには欠けている物があるのでは・・・。 -
●道なき道を歩いてきた僕は「不安」について、明確な答えを持っている。
それは、「不安はなくならない」ということだ。
→今は無職で将来の姿が見えないために不安だが、努力すればその不安もいつかはなくなると漠然と考えていた。ただ、この言葉を見て、不安はなくならないものなんだと気づかされた。大切なのは、不安な中で何ができるかなのだ。 -
冒険の共有をして、夢を共有して、いろんな人から力をもらい一歩ずつ進んでいく。
“見えない山を登っている全ての人達へ” -
栗城さんの書籍を読むのが2冊目。文書だけではなく写真がいっぱいあって飽きずに楽しんで読める一冊だと感じた。栗城さんの書籍を読むのが2冊目。
前読んだ一冊は文字がほとんどで、個人的には楽しくを読むことが出来たが、この一冊は写真が多くて、登山中の栗城さんが具体的に感じることが出来た。
さらに、途中途中に栗城さんの気持ちが分かるように文字が書かれていてなかなかおもしろい。
夢や希望や情熱を追い求めている人にはきっと楽しく読むことができるはず。
一部抜粋してしよう会したいところ。
↓↓↓
小さな体で一人。
ビデオカメラを片手に
巨大な山に向かっていく。
上がったり、下がったりをくり返しながら
少しずつ頂上を目指す。
僕の名前は栗城史多
身長162センチ、体重60キロの小さな登山家だ。
北海道の札幌に住んでいて、
世界中の山に挑戦している。
子どもの頃は何も夢がなく、
何かをつかむために大学1年生のときから登山をはじめた。
それどころか登山家になりたいと思ったことすらない。
ただ、自分の知らない世界を見たかっただけだ。
だから僕は山に登る
見えない山に登っている、たくさんの人たちのために。
一歩を踏み出す勇気は、
「今、やりたい」という自分の気持ちを信じることから生まれる。
結果だけの成功に価値はない。
仲間とともに作ってきた過程にこそ価値がある。
「雲のように青く、宇宙のような無限の心を描けば、必ず夢は叶う」 -
登山家、栗城史多の渾身の言葉。
それらは彼の精神的、肉体的な限界を突破した壮絶な体験から発せられてるぶんだけ、ニーチェよりも、ゲーテよりも、どんな哲人の言葉よりも今の僕には深く刺さった。全てのページ、全てのセンテンスが素晴らしくて線が引けなかった。この本に出会えて良かった。感謝。