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- / ISBN・EAN: 9784861344435
感想・レビュー・書評
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表題作の「物語は死で終わらない」は、友達に好きと告白された直後に事故で死亡した幸生が、告白した新吾を死後も三途の川の手前で見続ける話だ。新吾との関係を考えきれないまま死んでしまった幸生は正に成仏できずに、自分を好きだと言った友人を見続ける事で答えを探そうとしている。死んだ相手が現れて…と言うのは、ヤマシタトモコ作品でも「タッチ・ミー・アゲイン」収録の「スターズ★スピカ★スペクトル」が心が痛くなる系の話だったなぁ…ずっと待っていたいと思った時点で、もう、答えは出ているのだが、幸生は新吾が老いて死んでしまうまで、自分の気持ちを吐露出来なかった。自分の死は、新吾にとって突然の愛する者の死、それによって彼が一生を一人身で死んでいく様を見て、新吾の自分への想いに胸がいっぱいになって、新吾が好きだと自覚するのだ。愛は難しいんだよ、うん。気持ちは複雑で混乱してて、自分のものなのに思い通りにはならず、
実に厄介なのだ。
死後に好きな相手を見守ってる、と言う設定は、死後の世界信じてないと言うのもあるが、自分の考え方が(そんな事してもリアルで睦み合う事は出来ないやん…)って思ってしまって、鼻白む超現実主義な部分が邪魔して没頭できない…をぶち破ったトジツキさんの『物語は死で終わらない』。BLってある意味、自分の範疇をことごとく破壊してくれる、と言う意味で凄い。自分自身のタブーが解禁になる、と言うか。 -
表題のとナナハチがすごく好き。面白い。
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表題作泣けました。
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「俺、お前の事好きなんだ」
大学の同級生・新吾にそう告げられた数日後、突如幸生の人生は二十年で幕を閉じた。告白の返事をしないまま…。
幸生のことを引きずる新吾に、自分が出来るのは「忘れてくれ」と、ただ願うことだけだった。あの世とこの世の狭間から覗く新吾の人生。それを通して見えてきた、終わってしまったはずの幸生の「物語」とは――……。
表題作ほか、POPで多彩なストーリーも満載!珠玉の作品集! -
ラップ系少年たちばかりですね素敵です。表紙のストーリーに関しては泣いてしまいました。死後に幸せな人生があってもいいじゃない。
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表題作が秀逸。ずるい。最後の2-3ページまではB系メインにしれっと話を進めてくくせに、そこからいきなりがっ、と泣かせてくるとかもう!掲載一番めとサイエンスゴースト〜もすき。
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BL的にはあともう1歩踏み込んで欲しい終わり方が多いですが、物語としての必要な心情描写が短いお話の中にきっちりとされてるので満足できます。切なさで1番お気に入りは表題作。主人公のラスト直前の告白に涙が出そうでした。死で始まったお話が迎える予想外のラストに感動!笑いでの1番お気に入りは雪山の話。主人公のセリフと思考がとにかく笑える!言葉の選択とリズム感も最高!主人公のギャグ顔だけでなく素の表情も行動もおかしいやら可愛いやらwこれ以外のお話もみんな面白くて楽しめました~♪