作品紹介・あらすじ
「氷の女王様」とあだ名される弓緒は外資系企業の有能な経理課マネージャー。そんな彼の天敵は、創始者一族の御曹司で支社長のエドガー。彼の過剰なスキンシップに悩まされている弓緒には秘密があった。人狼の末裔である弓緒は発情するとケモ耳としっぽが出現してしまうのだ。ひょんなことからエドガーに秘密を知られた弓緒は、秘密を守るかわりにしっぽを触らせろと迫られて-!?
感想・レビュー・書評
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とっても甘い甘いお話でした。
受の弓緒は社内でも「氷の女王様」といわれる仕事にとっても厳しいひと。でも実は満月に発情すると狼の耳としっぽが出てしまう特異体質の持ち主。そのことをとても嫌悪していて常に厳しく自分を律しています。
そんな弓緒が普段ならしないようなミスをして、エドガーに耳としっぽを見られたことからお話が進んでいきます。
攻のエドガーは創業者一族の支社長。弓緒は彼のことを道楽息子でアメリカ人らしいスキンシップ過多の天敵だと思っていました。でもそれは弓緒の思い込みで、ちゃんと向き合うと決していい加減ではなくとても優しいおおらかなひとだと思うようになり、傍にいると気持ちが楽だと感じるようになります。
エドガーの屈託のないところがいいなと思いました。おおらかに弓緒を受け止めとろとろに甘やかしてくれるのがとってもよかったです。戸惑いながらも弓緒も彼に一生懸命応えようとするところがたまらない。エッチシーンもあたたかくて色っぽくてよかったです。
エドガーのウインクのイラストが華やかでホントに明神センセの絵はこういうキャラによく合います。口絵も色っぽくて素敵。
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著者プロフィール
小説家。2002年に『医学教室の密やかな夜』(角川ルビー文庫)でデビュー。
「2019年 『翠玉姫演義 三 ‐泥に咲く花‐』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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