池田学 the Pen

著者 :
  • 青幻舎
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861526022

感想・レビュー・書評

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  • 実際に金沢21世紀美術館で展覧会を拝見しましたが、すごかったです。細部を見ようと思うといくらでも何時間でも見れてしまう。そして小さなモチーフを見つけるとうれしくなってしまう。少し離れて見ると、それらはあくまで全体を構成するための一部であるにも関わらず、全体の迫力はそれらの小さな一部分が全て欠けることなくそこに在ることから産まれていて、とにかくすごい。
    画集では、美術館では見られなかった気づかなかった細部をゆっくり見られます。
    有機と無機、空と海、植物と動物、生と死、過去と未来、全ての相反するものが混然となっている世界は、不思議なのに違和感がない。
    素晴らしいなあと思います。

  • 銀座SIX蔦屋でチームラボの作品集と悩みこちらをゲット 『誕生』は佐賀県の美術館が1億3200万円で買うオファー。このアーティストは佐賀出身、素晴らしいですね。

  • 2017年、行きそびれた展覧会が池田学。その展覧会の図録に相当するのがこの本と思われる。超細密なペン画という技法で描かれるスケールの大きなテーマの絵。ミクロとマクロの同居。部分と全体が織りなす美。

    NHK BS の再放送で、最新作「誕生」の制作現場が紹介され、その人柄・考え方を知ったのを機に、この画集(展覧会の図録)を購入することにした。実物の迫力には全然かなわないだろうが、それでもその魅力を十分に堪能できる。

  • 池田学の大判画集。個展に行く前に図書館で予約していましたが、ようやく順番が回ってきました。人気ですね。大作なのに細部が緻密に描き込まれ、重力空間も歪んでいます。全体を見るか、細部を見るか、何度見ても、視点が定まらず、目がさまよいます。これも狙いですね。

  • 金沢21世紀美術館の池田学展をみて感動しました。
    ペンのみで描かれるからこその緻密さ、その重なりによる全体の立体感、存在感、説得力。
    Rebirthにはただただ圧倒され、無常な破壊を経てもなお再生しようとする命の営みを感じて涙させられる。
    遠くからも、近くからでも何度もみたくなる絵です。
    この画集には全体像だけでなく拡大像も載っており、展覧会ではRebirthは至近距離ではみれなかったので、「ここはこんな風になってたんだ」とまた楽しめます。
    でもあの圧倒的な存在感を感じるのは本物ならではで、お勧めです。また行きたいな

  • ‪大規模な個展に合わせて作者自らが選んだ100点から最新作≪誕生≫の制作過程を収録した20年に渡る作品集。ペンひとつで描かれるその緻密な作品の魅力を伝えるために、いくつかの絵の部分拡大は効果的である。実際に目にした作品を補う最適な画集。‬

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著者プロフィール

1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。卒業制作で紙に丸ペンを使用した独自の細密技法を確立させ、デザイン賞、平山郁夫奨学金賞を受賞。2000年同大学院修士課程を修了。2011年1月下旬より1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。

「2011年 『現代アートの行方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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