世界の地下鉄駅 (nomado books)

  • 青幻舎
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861526527

作品紹介・あらすじ

世界中の都市に張り巡らされている地下鉄には、アートギャラリーかと思うほど美しくインパクトのある地下鉄駅が多く存在している。ストックホルムの燃えるような赤の洞窟、ミュンヘンの幻想的な色彩の光に包まれる空間、宮殿のように優雅で豪華なモスクワなど、建築・アート・装飾の粋を凝らしたパブリックアートの華であり、美しく演出された魅惑の地下空間である世界の地下鉄駅36を厳選して紹介していく。

感想・レビュー・書評

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  •  世界の地下鉄駅(ヨーロッパ20、南北アメリカ8、アジア8)のホームや改札口、コンコースが特徴的なものが、写真メインに紹介されている。「映える」感じの駅。
     今はコロナ騒動で春の旅行もキャンセルしてしまったし、海外はどこも行けないという軽い閉塞感の中で読むと、何とも旅行熱の高まる1冊。おれは旅行は都市部を行くばっかりなので、世界の地下鉄とか興味ある。でもこれだけ行ったことのある国も多いのに、全く残念なことに、たぶんどの駅も行ったことないと思う。唯一、ハリウッドの「ハリウッド/バイン駅」は、なんか見覚えがある気がする。というかたぶんガイドブックにも書いてあったから、見た気がする。
     写真がメインなので、写真の構図とか、勉強になるというか、こういう風に撮ればいいのか、という感じ。駅の説明が簡単にされているだけなので、読むだけならすぐに読める。
     ぜひ一度は見てみたい、という駅はダントツで平壌の復興駅。「核シェルターとイデオロギー教育を兼ね備えた世界最深の駅」(p.138)という、これだけで一度は行ってみる価値が十分すぎるくらいあると思う。「核シェルターの役割をもつホーム地下は、110mと世界最深を誇る。愛国歌の流れる長いエスカレーターを下ると、薄暗いドーム型のホームにシャンデリアや社会主義を象徴する絵画が多数。」(p.141)だそうで、興味津々。同じように、モスクワの「コムソモーリスカヤ駅」(pp.70-73)とかベルリンの「ハイデルベルガー・プラッツ駅」(pp.34-7)のような共産圏の駅は、美しい。あとホームの写真で一番いいなと思ったのは、ロンドンの「ベイカー・ストリート駅」(pp.46-9)。レンガの壁がいい。この駅も、たぶん電車で通り過ぎたことはあるけど、行ったことはない。シャーロック・ホームズとか割と読んでたのに、なんか行ったことない。他には、ドバイの「バールジュマン駅」(pp.126-9)と高雄の「美麗島駅」(pp.134-7)の、最初の見開きで載っている写真は本当にきれい。高雄も行ったのに、地下鉄の駅なんて知らなければ行けない。ドバイなんて行く機会はあるのだろうか…。面白いのはトロントの「ミュージアム駅」(pp.112-5)かなあ。これも見開きの写真が面白く、こういう写真を撮ってみたい。あとはデータ的な話で、ワシントンの「デュポンサークル駅」のエスカレーターは57m(p.103)らしいが、日本の地下鉄駅の長いエスカレーターを調べてみると、りんかい線の大井町駅の44mだそうだ。でもなかなか行く機会はないかなあ…。りんかい線。千代田線の新御茶ノ水駅41mなら使うかも…?(今思い出したのだけれど、Dupont Circleってワシントンで泊まったホテルの名前にあった気がするから、もしかしたら行っているのかも…?あと海外のエスカレーターは割と速いので、せっかちなおれにはちょうど良いと思ったり。)そして、平壌の駅は深さ110mらしいが、もう1つこの本で、地下96.5m(p.89)に及ぶというキエフの「ゾロティボロタ駅」というのがあるらしく、「ソ連時代の典型的な駅構造に反対した地元建築家」(p.88)によってデザインされたという、これも行ってみたい駅。で、p.89に書いてあるが「日本最深の地下鉄駅は、都営大江戸線六本木駅で42m」だそうだ。全然意識したことないので、何とも思わなかった。単に「大江戸線は深くて乗り降りが面倒」とか、そんなことしか考えない。最後に、この本で唯一紹介されている地下鉄駅は、広島市の「アストラムライン新白鳥駅」(pp.130-3)だが、このアストラムラインって地下鉄?という感じで、説明を読んでもよく分からない。やっぱり日本の地下鉄駅で一つだけ、なら御堂筋線の梅田駅で良いと思うんだけど…。(20/03/10)

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著者プロフィール

1980年、アフロフォトエージェンシーとして設立。自社での撮影業務及び、国内外の写真家約2000名の作品を取り扱う。1998年には、日本オリンピック委員会オフィシャルフォトエージェンシーに認定。2006年にアフロに社名変更。風景をはじめ、人物・スポーツ・食・動物・イラスト・ファインアートなどの広告向け写真から、出版・報道写真まで、幅広い写真コンテンツを取り扱い、広告・出版・テレビ業界へ日々写真を提供し続けている。

「2016年 『絶対に行きたい! 世界遺産120 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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