クラウドファンディングストーリーズ —共感で世界を動かした10のケーススタディ-
- 青幻舎 (2019年8月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861527531
感想・レビュー・書評
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【まとめ】
クラウドファンディングとは
「企画/提供するサービスに対する期待値として投資を受けること」
成功させるためには
・綿密な計画の策定(自らのフェーズの自覚)
・わかりやすいストーリー
・ある程度の知名度(逆に0から始めると失敗しやすい)
が必要
【感想】
事例をもとにした内容だったので、読みやすかった。起案者が自らのアイデアやプロダクトに対して熱い想いを持ち、著者(クラファンプラットフォームの担当者:出川さん)と共にプロジェクトに取り組む描写に感動した。特に、floraの例が印象的だった。なかなか作品が一般の目に留まらないものの、素晴らしい才能を持つアーティストの方が、クラウドファンディングを通して、作品を世に広めていくという事例はもっともっと広まってほしい。
ただやはり、不特定多数の相手にリーチしていく手法なので、個人やチームのブランディングが非常に重要だというのは感じた。なんだかんだ「見せ方」の上手さがモノを言う世界なのかなと。
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クラウドファンディングに興味があったので読んだ。クラブファンディングついては、言葉の意味程度の知識しかなかったのだが、10の事例だけでなく始め方についても説明があったので、わかりやすかった。
事例はアート、音楽から車いすまで比較的幅広いように感じた。タイトルにストーリーとある通り、表現が少し小説風(?)である。その点が始めは冗長に感じられたが、読んでいるうちに慣れ、また読みやすくもあった。個人的には、著者がクラウドファンディングの仕事を始めたストーリーが最も印象に残った。
目次の文字サイズが小さい。 -
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/644812 -
文字組みが美しいです
内容も、ちょっとした本音が漏れてるところが面白い
もうちょっと謙虚にいったほうがよいのでは?というところもちょこちょこあります
謙虚がよい、というわけじゃなくて、変な若さにしか見えなかったりするのは損だから
でも、クラファンの、プロジェクトを立ち上げる側じゃなくてサポートする側からの本なので、プロジェクトオーナー視点のものとは違って興味深い話も多かったです -
クラウドファンディングは皆さんご存知でしょうか。
コロナ禍もあり結構、最近は市民権を得てきた感じがします。
私も、いくつか社会系のクラウドファンディングで寄付を
してから、寄付先のその後のメルマガやお知らせ頂いたものを
いろいろ見ているとお金以上の物語がありとても面白いです。
クラウドファンディングのノウハウではなくて、プロジェクトの
物語を扱った本はないかと思い本屋で物色中に見つけた本です。
著者は黎明期にクラウドファンディングの支援者になり、著者が
関わってきた物語(プロジェクト)を赤裸々に語っている。
実現したいことが、共感を得た投資家(寄付者)の資金提供により
形になる。意思のあるお金の流れ(フロー)にとても興味をもった。
ほんの昔だったら、萎んで実現できず社会から消えていっり、
実現するまでに相当な努力と時間を要することになっていたのが、
クラウド=群衆が、僅かなお金が様々なステージ押上げて
別世界に連れて行ってくれる。
「お金」を通して社会を考える。
「お金」をやり取りすことで社会が拡がり繋がる。
世界観が拡がるような気持ちになる本でした。 -
ふむ
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著者を存じてはいないが、この書籍に出てくるファンディング成功者とかつてコミュニケーションしていたことから、読み始めた書籍
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クラウドファンディングのコツや成功者の事例をただ伝えるハウツー本ではなく、何かの為に、誰かの為に、何としてでも実現したい熱い夢とそれに向けた泥臭い努力と人間味溢れる物語の詰まった作品でした。
「もうやるしかない」という覚悟と「やる事は全てやった」と言える状況
有名人だから、アーティストだから成功するのではなく、クラウドファンディングにおいても「こうすれば上手くいく」という法則に頼る油断を1mm足りともしない人たちだからこそ、クラウドファンディングでもそれまでの仕事でも成功したのだと気づかされました。
序盤より驚きと刺激とワクワクが詰まった本になってるので、読む上で唯一気をつけてほしい点がある。
それは最後まで読んで欲しい。
夢物語の様に感じて行動せずに居ても立っても居られなくなる人ほど最後まで読んで欲しい。
この本は夢や可能性を感じさせてくれ、現実のリスクも突きつけてくれる。
その上で前に立ち導いてくれて、後ろに周り背中を押してくれる一冊。