隠された大震災: 太平洋戦争史秘録 付(略年表)戦争と日本地震学辛酸の軌跡

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  • 東北大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861631252

作品紹介・あらすじ

“地震国”と言われる日本において、死者1000人を超える大地震はここ百余年の間に11回記録されている。そのうち4回は異常にも太平洋戦争の終戦前後に軍需工場の集中する東海地方を襲っており、住民は戦禍と震災の二重の苦しみを被った。しかし、この震災の報道は政府や軍部の検閲により厳重に管理され、飛行機工場の倒壊により圧死した勤労学徒、集団疎開中に被災した子どもたちの悲劇なども国民に知らされなかった。
 また、当時黎明期にあった日本の地震学も戦時下で様々な圧迫を受け、辛酸と苦難の時代を過ごすことになった。
 豊富な資料と綿密な取材をもとに、隠された戦時下の大震災の実像に大胆に迫る。巻末には、戦争と地震学の歩みがわかる略年表「戦争と日本地震学辛酸の軌跡」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 知り得なかった史実を知り得た事は大きいとは思うが、内容としては、地震に殆んど関係ない歴史に多くの頁数を割くなど、著者の取材内容をダラダラ書き連ねた点は残念だ。確かに地震で、更に軍部に因って、亡くなられた、若しくは殺されたに等しい方々の事は残念に思う。唯、其がメインの書物では無かろという事だ。あと、数値だけを連ねる書き方も惜しい。数値を挙げるのは必要、だけど、地図もなく、単語のみで地名を表したり、図表化すればもっと解り易いのに。あれでは、ひとに読ませるという事を考えていないのじゃあないか、と。論文じゃないんだから、唯の自己満足で、終わってしまいますよ。******************************地元紙の書評欄で紹介されていた。太平洋戦争時は天気予報すら敵軍に情報が漏洩するという余りに下らない命令に因って、放送を禁じられていた、因って地震があっても、地元民が体験したのみで、其以外の地域では知る由も無かったという。此処では昭和18年から21年に架けて東海地方で起きた4回もの大震災を紹介している。

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著者プロフィール

1924年 岩手県の三陸海岸生まれ。大船渡市綾里地区在住。「歴史地震研究会」会員として著作と地震津波防災活動に従事。

「2009年 『太平洋戦争史秘録 隠された大震災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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