有機農業のチカラ: コロナ時代を生きる知恵

著者 :
  • コモンズ
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784861871689

作品紹介・あらすじ

コロナ時代を生きる私たちは、グローバリゼーションと高度経済成長・過度な都市化を見直し、ヨーロッパを一つのモデルとして、ローカリゼーションと食料自給へ向かわざるを得ない。持続可能性を考えれば、有機農業への大転換という道しかない!各地を歩いて取材し、日本農業の特質をよくふまえたうえで、わかりやすく提言する。高校生から読めます。

感想・レビュー・書評

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  • 611.1||Oe

  • 玉野井芳郎が出てきたのはびっくり。その流れなのね。農協のものに寄稿してたりするのも。昔に比べてなんか寛容になってきた気がする。ほんとにやりずらかった時代。グラデーションを認めるのが今様なのだろう。ベランダ園芸から有機農業までとTPPの世界とはモザイクのように絡まりながら生きていくのだろう。

  • 有機農業における各地の取り組みが事例として挙げられていて大変参考になりました。2020年に行われたPARCのZoomウェビナーでは本書中にある有機農作物を使った学校給食実施の立役者である鮫田さんのお話を聞くことができるので今後も継続してこうした取り組むをやっていって欲しいです。
    とはいえ、日本の有機農業の耕作面積は全体のわずか0.1%と韓国の1.5%にすら水を開けられているのが現状です。今後20%以上を目指すとしている欧州とは比較しようがないくらい有機農業の普及率が絶望的です。これが新自由主義的経済を官民一体で進めてきたことの末路なんですよね・・・。こうした現実を打破するために別本でもいいので、どうすれば社会運動、あるいは政治活動を通して変えていけるか(ちょっと有機農業家が増えたくらいでは到底無理なので)、つまりどのようなトップダウンとボトムアップが必要なのかを具体的に提示してもらえるといいと思いました。これまでとは違う協同組合、ワーカーズコープの事例はとても参考になりましたので、どちらかといえばトップダウン(政策面)の分析がもっと欲しいですね。

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著者プロフィール

ジャーナリスト、全国有機農業推進協議会理事。

1957年生まれ。経済成長優先社会を問い、暮らしを見直すメッセージと新たな価値観・思想をわかりやすく伝えることをモットーとする。主著に『農業という仕事――食と環境を守る』(岩波ジュニア新書、2001年)、『地域の力――食・農・まちづくり』(岩波新書、2008年)、『地域に希望あり――まち・人・仕事を創る』(岩波新書、2015年、農業ジャーナリスト賞受賞)。

「2020年 『有機農業のチカラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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