クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則 (サッカー小僧新書)

  • 白夜書房
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861916762

感想・レビュー・書評

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  • クライフの過去の発言を元に、クライフの考え方をまとめた本。
    DF・MF・FWと分業していたサッカーに、トータルフットボールを持ち込んで革命を起こしたクライフが、
    何を考えていたのか、がシンプルにまとまっていて良いと思う。

    現代のサッカーを見ていると、クライフにたどり着く、というのは確かにその通りだと思った。
    他のクライフ関連本も読んでみたい。

  • フットサルにも活かせそうな考え方多数。サッカーとは週末を有意義に過ごすためにあるものだという言葉が印象的。

  •  クライフの難解な言葉を翻訳しよう、と意気込んでいるわりには浅い内容で、詳しくない私ですら正直クライフの哲学を紐解けているとは思えないでいる。
     彼のエピソードを集めた五章については、詳しくないだけ面白く読めたのだが、他についてはちょっとコメントしかねる。

     合わないなと感じたのは、クライフ率いるカタルーニャ選抜を「小さなチーム」と表現しているあたり。絶句する。あのチームのどこが小さいのだろうか。国際的な地位においてはともかく、チームそのものは欧州でも上位に入るだろうに。

  • このくらいの変人でないと何かを極めることができないというのもまた事実なのだろう。

  • http://www.youtube.com/watch?v=620nI07DHDw
    ↑これはクライフが2004年にユーロで快進撃を見せたギリシャ代表の、当時は皆無だった4-3-1-2のダイヤモンド型の布陣について解説したものです。

    クライフの指す理想のダイヤモンド型は
    「私はビッチを広く使いたいので、どんな時も(高い位置に)ウィングを置きたい。それは絶対だ」
    「もし、ファンバステンのようなペナルティエリア内で勝負出来るストライカーが居れば、ウィングの前にFWを置き4-3-3にする」
    「絶対的なストライカーが居なければゲームメイク力のあるFWをトップ下に置き、前線の中央には誰も置かない。これが私にとってのダイヤモンド型だ」
    これはまさに現代サッカーにおける「0トップ」の形状で、メッシをトップ下に置いた、現在のバルサの布陣であります。
    そして、2010年W杯の‘決勝戦延長時’のスペイン代表の布陣でもあります。


    クライフの絶対的な「3つの黄金則」
    ①必ずウィングを置く。
    ②DFの数は相手のFWプラス1。
    ③2列目にパスコースが出来るようにMFを配置する。
    ※そこそこ健闘した日本代表の本田、松井、大久保の布陣にも近いですが、2列目がおらず、守備的MFが多くてディフェンシブ過ぎ。

    これに則ると
    「スペインはW杯で優勝したが、ダブルボランチを採用している限り、バルサのサッカーを超えることは出来ない。
    ボランチを2人置くフォーメーションでも魅力的なサッカーは出来るが効率的ではない。
    特にシャビの能力を引き出す為にはボランチを一人減らして、2列目にもう一人MFを置くべきだ。そうすればもっとバスコースが増え、もっとゴールチャンスが増えたはずだ」
    確かに2列目にセスク投入しシャビに並べ、ボランチをブスケツ一人にした決勝延長での布陣は、一気にボールが回り始めオランダを圧倒しておりました。
    もちろんオランダの‘疲労’というのがあるのですが、「疲労=運動量の多さ。運動量の多さ=ポジショニングの悪さ。ポジショニングの悪さ=システムに問題。システムに問題=監督の責任」とバッサリ。
    そして、クライフが言うにはワンボランチの方が守備のバランスも良いらしいです。


    http://www.youtube.com/watch?v=3SS1fHsvhXs
    あ~、美しい。でも、この歌は恥ずかしい(/-\)

  • 現代サッカーを創造したのはアリーゴ・サッキ率いるミランのゾーン・プレスとリヌス・ミケルス率いるオランダ代表のトータル・フットボールであると言われている。
    そのオランダ代表の中心選手、ピッチ上の監督として活躍し、アヤックスとバルセロナの監督としても名を残したヨハン・クライフの思考に迫る戦術書です。
    様々な名言(迷言?)を残してきたクライフの発想と哲学は実に面白いと思います。
    現在我が世の春を謳歌するグアルディオラ監督率いるバルセロナの戦術の根底にあるのはこのクライフの思想であることは有名ですね。
    まさに今こそ読むに相応しいタイミングなのでは無いでしょうか?

  • サッカーはこうでなくてはいけません。
    私はリアルタイムでクライフを見ていませんが、
    バルサが強いのも頷けます。

    こういうサッカーを目指したいですね。
    息子よ!がんばれ!

  • クライフ視点のサッカーを解説した本。フリーランニングの重要性を30年以上前に説き、実践しているのはすごい。願わくばまた監督になって実践してくれれば言うことなしなんだけどもな。

  • 購入者:小林(2011.12.29)サッカー界のレジェンドにして名監督クライフ氏のシステム論、戦略論、哲学かなりサッカーがわかる一冊です、サッカーがわからない人が見ると100倍サッカーが楽しく見れます。

  • クライフの戦略やシステムの考え方に触れることのできる一冊.
    40年経った今なお通用する考えを持っていたクライフはやはり天才である.

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著者プロフィール

「Number」など多数のサッカー雑誌・書籍にて執筆し、2022年カタールW杯では日本代表を最前線で取材。著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『ナーゲルスマン流52の原則』(ソル・メディア)のほか、サッカー代理人をテーマにした漫画『フットボールアルケミスト』(白泉社)の原作を担当。

「2023年 『蹴球学 名将だけが実践している8つの真理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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