洗脳 ~スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック~

著者 :
  • 三才ブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861991301

作品紹介・あらすじ

他人の言動に騙されるな!自分の目で、自分の心で、全てを見通し、自分を変えよう!スピリチュアルとは?カルトとは?そして現代社会の情報操作とは?氾濫する情報に惑わされ、自己を見失いがちなこの世の中-不世出の脳機能学者が説く本物の自分を確立するテクニック。

感想・レビュー・書評

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  • カルトの洗脳の仕組みと解除の方法について書かれた本。
    解除の方法は胡散臭い感じがしたが、洗脳される仕組みは参考になる部分が多い。
    題材はカルトだが、世間体を過度に気にするような人にもおススメ。なんだかよく分からない空気を気にしてしまう人は、自分が気にする仕組みを理解できるだけでもストレスが軽くなると思う。

    <アンダーライン>
    ★リアリティのすり替え
    ★変性意識を利用する
    ★何かを認識するには、必ず記憶がかかわってくるため、知らないものは認識できません。自分の体験と記憶を通して、それを解釈して見ています。
    ★洗脳は強制的にかけさせられた「色眼鏡」

    ★★★★★臨場感
    ★★★★★人間が一番強い臨場感を持つのは、生死にかかわる時です。それに真っ先に繋がるのが「恐怖」という情動なのです。
    ★★★★★ラポールは臨場空間の支配者に向けられやすい

  • 世の中の洗脳の仕組みを解説してあってとても為になる本でした!!
    情報だけを鵜呑みにせず自分でも深掘りして探究して行く事が大事ですね。

  • 友人が『面白かったですよ』と貸してくれた本。

    前半は、洗脳されやすくなっている現代への警鐘。

    そのような(洗脳されやすくなっている世の中の)風潮を作っている代表として、ある方の名が多く登場します。
    私は、その方のファンではないので、苦笑いしつつも 普通に読めましたが、
    ファンの方は、もしかしたら気分が悪いかもしれません。
    なので、読まれる方は注意してください。

    カルト宗教などに入信された方の、脱洗脳を多く手掛けてこられた 著者。

    とても現実的な視点で書かれていますが、
    生まれ変わりについての記述には、少し疑問を持ちました。

    たしかに、ヒンズー教におけるカーストを考えますと、
    《生まれ変わりの概念》から差別が起こる と判断されるのもわかります。

    でも、今の日本で、
    スピリチュアルを学ばれている方々が認識されている《生まれ変わりの概念》は、

    『霊的なステージがもし高くても
    自ら困難な状況を選んで生まれてくることもある』(逆も然り)
    というものです。

    その考えが浸透してきたせいなのかは わかりませんが、
    今現在、日本で、カーストのような差別が広がっているようには見えません。

    (とはいえ、この本が出版されたのは2008年ですから、その時期は、もしかしたら差別につながるような風潮が感じられたのかもしれません。)


    後半は、がらっと変わって、
    洗脳の基礎技術や、洗脳護身術などが書かれています。
    大変興味深かったです。

    洗脳の基礎技術①ー変性意識の生成ーは、
    私が、霊感を使う時の基礎と考えているものに似ていました。

    (《脳を瞑想状態にすること》が、霊感を使う時の基礎 と私は考えます。)

    著者も、瞑想のことを『変性意識を生成し、精神を鍛えるのにうってつけの方法』のように書かれていました。


    洗脳危機察知技術ーアバター作成ー も、
    自分の知っている霊的な浄化方法に似ています。

    浄化方法では、それをエレメンタルと呼んでいますが、
    著者は、アバターと呼んでいらっしゃいます。

    知能の低いアバター(エレメンタル)で相手を油断させつつ、
    洗脳(精神的な攻撃など)を防ぐという発想が
    自分にはなくて、驚きました。

    (エレメンタルは、清浄でパワフルなものしか作成したことがありません。知能の低いエレメンタルも役に立つのですね・・)


    恐怖を克服する瞑想方法も、紹介されていました。
    簡単で効果がありそうです。

    (洗脳は、恐怖を利用して行われることが多いのだそうで、恐怖の克服が洗脳されにくくなるポイントだそうです。)


    知らぬ間に、自分の意識に入り込んでいる 誰かの考え。洗脳。

    無意識下にあると、取り除きにくいそうですが、
    意識に上げれば、自分でも取り除ける可能性が高くなるそうです。

    著者は、取り除かずに、書き換えるという方法を使うことが多いそうですが、
    たしかに、その方が簡単かもしれませんね。
    (詳しくは本を読んでください。)


    スピリチュアリストの存在を 懸念し、批判されている著者ですが、

    その洗脳の技術 及び 洗脳を防ぐ技術は、
    逆に とてもスピリチュアルに感じられるものもあって・・

    (たぶん、この本の後半は、普通の人にはなかなかできないと思います。
    瞑想に慣れている方ならできるかと思いますが。)

    著者が、
    『スピリチュアルやカルト宗教などの指導者は洗脳法を知っていて、用いている』
    と言われるのも わかるような気がしました。

    実際は、
    洗脳の知識に通じると知らずに
    ただ純粋に瞑想や浄化を学んでいる 私のような者も、世の中には多くいます。

    そういう者は、もしかしたら、
    自分ではそうしているつもりなく、
    知らず知らずのうちに 誰かを洗脳してしまうかもしれませんよね。
    気を付けなければ、と思いました。

    著者は、
    自立した状態(自分で考え、判断すること)を
    皆さんに望んでらっしゃいます。
    私も同じ意見です。

  • 初心者にはお勧めできる。
    簡単で、分かりやすく、抵抗感無く読める。

    ただ、著者の著書をいくらか読んでいる人にとっては、おなじみの内容が書いてあるだけで真新しさはない。

    洗脳護身術を読んだ読者であれば、本書はさほど驚くべき内容ではない。
    だが、参考にはなる部分はあるので読む価値はある。

  • スプリチュアルを防ぐにはどうしたらよいかが書いてある。

  • 苫米地博士の「スピリチュアル」を読んでから、これを読むと更に理解が深まります。後半のテクニックは簡単そうで、実はとてもレアなテクです。

  • スピリチュアル好きな人も読んでみて

  • スピリチュアルを叩きつつ、その危険な思想と行きつく先を解説している。確かにな。脳内の反応と宗教とを結びつけるのは最も簡単だと思うが誰もやってないな。いろんな意味で危険だからだろうか?
    後半の変性意識とかラポールとかになってくるとよくわからない。洗脳そのものよりも著者に興味がある。華やか過ぎる経歴の末になんでこんなに胡散臭くなれるのだろうか。そんなことを気にしている時点で自分は常人であり、彼には追い付けないということか。

  • 江原さんのスピリチュアル布教への批判が繰り返されるのが、印象的でした。

  • 正直、申し訳ないが、苫米地さんって
    何やっている人なのか分からない。
    「宗教」が儲かる事はTVで見たかな・・・
    休眠中の法人売買する理由とか
    初版2008だから、私が読むのおそすぎたかもね
    名指しで江原さんを出しているところに
    ビックリした・・
    だけど その通りだと思う・・・
    何も間違っていない

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

苫米地英人の作品

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