カルトムービー 本当に面白い日本映画 1945→1980 (メディアックスMOOK)

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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862014597

感想・レビュー・書評

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  • 先日亡くなった脚本家の桂千穂さん。

    私は氏の脚本では大林宣彦の『ふたり』などが好きだが、脚本家として以上に、映画評論家として印象深い。

    桂さんは、昔の『シティロード』(「マニアックな『ぴあ』」みたいな月刊誌)の新作映画星取表のレギュラー筆者であり、そこで披露される映画の観方に、私は強い影響を受けたのである。

    なので、訃報に接して、桂さんの映画評がまた読みたくなった。それで購入したのがこの本。

    桂さんオススメの日本映画(キネ旬ベストテンに入っていないもの中心)を、計154本紹介したムックである。

    タイトルに「カルトムービー」と銘打つだけあって、いまはDVDや配信でも観られないマイナー作品が多いが、桂さんの評価を読むだけでも面白い。

    桂さんは映画に関して、わかりにくい観念的な言い回しをけっして用いない。一度読めばさっと理解できるクリアカットな評価をする。

  • 旧作邦画ファンとしてはどんな作品を「カルト」として紹介してるのか気になり購入。
    最初に500本前後を選び、ベストテンなどに入ってるようなものは省き400本にして、作品観て154本にしたとのこと。
    最初に選んだ全作品をリストとして載せてもらいたかった。
    日活ロマンポルノから数作選ばれてるけど、ピンク映画はない。好きな作品紹介でありイメージする「カルト」作品紹介とは違ってた。
    「妖蛇の魔殿」(56)「さすらいの恋人眩暈(めまい)」(78)「幸福号出帆」(80)が載ってたのが嬉しかった。

    個人的には概ね手元にあり鑑賞できる作品ばかりで珍しさは薄かったけど、未だに4本は無し。

    自分がこれに加えて紹介するなら、
    金塊事件の犯人見明凡太郎が正体がばれるたびに1人1人殺す「生き残った弁天様」(52)
    戦中二等兵の力道山がいじめられ、戦後プロレスラーになって上官役だった駿河海と闘う「純情部隊」(56)
    爆弾で死ぬ二人の女性が手を振るラストが印象的な「人魚昇天」(58)
    師匠の女に手を出して両眼を斬られ魔剣を編み出す「対決」(63)
    ホラー映画のような「続日本暴行暗黒史 暴虐魔」(67)
    主役の吉沢健がかっこいい「新日本暴行暗黒史 復讐鬼」(69)
    日活ロマンポルノ前夜みたいな内容で、二人の女性が炎の中で死ぬラスト、そしてタイトルがかっこいい「残酷おんな情死」(70)、などなどあげると切りが無い。

  • 少し古い日本映画ガイド
    ベストテンに入ってこない
    B級よりのセレクトがとても役立つ

    シネスケで調べながらブクログに登録したが
    それでも結構な数になった

    かなりDVD化されていないのが残念
    「悪の階段」鈴木英夫監督はDVD化希望

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