- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862120878
感想・レビュー・書評
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例えばレッサーパンダを買うとしたらいくらなのか、といった、知らなかったことが書いてある、という点では面白かった。が、読んでいるうちに見てはいけないものを見てしまったような気分になった。
動物園で、濠の向こうの象が、所在なげに貧乏ゆすりをしているのを見た時に感じる後ろめたさによく似ている。
この象、故郷に帰りたいんじゃないだろうか?
著者は、動物が好きなのかと聞かれることがあるらしく、自分はこんなに動物が好きですよ、と例をあげて説明する。好きにはいろいろな種類がある。例えば犬が好き、という人の中には、モフるのが好きという人もいれば、珍しい種類の犬を買うのが好きという人もいる。訓練していろいろ覚えさせるのが好き、仕事を手伝ってくれるから好き、散歩をするのが好き。かっこいいのが好き。可愛いから好き。でもたぶん、犬好きを公言する人のほとんどが賛成してくれると思われる「好き」がある。犬が喜んでいるのが好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物を売買するときの値段について、初めて知ることができた。面白い。
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読書録「動物の値段と売買の謎」4
著者 白輪剛史
出版 LOCO MOTION PUBLISHING
p95より引用
“動物の保護というイメージの強いワシントン条約には、商業取
引の可能性が残されていることがよくわかってもらえる一例だ。
”
動物商である著者による、国際的に取引される動物たちの置か
れた状況や問題点から決まる、値段について書かれた一冊。
アライグマについてからチンパンジーについてまで、著者の動
物商としての豊富な経験を元に書かれています。
上記の引用は、ワニについて書かれた項での一文。
絶滅しそうな種であっても、登録された施設で繁殖した個体なら
ば、商取引出来るそうです。養殖や繁殖の技術において、二本は
とても高いレベルにあるように思うので、将来的に日本は絶滅危
惧種を数多く輸出するように、なればいいなと思います。
何か動物を飼おうと思うならば、まず自分がどの程度の飼育技
術を持っているかを調べたほうがいいように思います。
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請求記号・480.76/Sh 資料ID・100053969