- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862206480
作品紹介・あらすじ
いまのニッポン、頭でっかちな健康論ではもう間に合わない。
今世紀を生き抜く力は「腸脳力」にあり!
粛々たる生命知の専門家――新谷弘実氏、安保徹氏、光岡知足氏、村上和雄氏、栗本慎一郎氏、推薦!!
食べたもの、飲んだもの、そして呼吸が、どうやって私達の「体」と「心」になるか知っていますか?その仕組みと"腸"に秘められた凄いチカラを教えます。
脳よりずっと起源の古い命の源「腸」。その役割は食べ物を消化しているだけではありません。「ハラを据えて掛かる」「ハラを割って話す」などの言葉があるようにこの「腸」にこそ"覚悟"や"直観"などの"生きるための力と知恵"=「腸脳力」があるのです。
この本では、そんな「腸脳力」の仕組みと活性方法をご紹介しています。
収録内容
第1章 食事が腸を変え、腸が心と体を変える
● 食べている内容以上の存在にはなれない
● 腸に「生ゴミ」がたまる理由
● 「腸との相性」をまず考えよう
● 腸をキレイにし、ハラを安定させる
● 朝のファスティングでたまったものを出す
● 「食べない時間」を大事にする
第2章 コメと腸、生命のつながり
● 日本人はなぜ元気を失ってしまったのか?
● 宮本武蔵の強さの秘密は食事にあった?
● 「白いごはん+肉のおかず」が日本人を変えた
● 日本人が「不思議なほど健康」だった理由
● コメの「生命」がヒトの「生命」を養っている
コラム◎日本人の食事を変えた「アメリカ小麦戦略」
第3章 細胞から若返る最新免疫学
● 感染症や食中毒の本当の対処法
● 自然免疫で「底力」を身につけよう
● 大事なのは腸をキレイにすること
● 免疫力を低下させる「細胞の便秘」とは?
● 白血球に余計な仕事をさせないこと
第4章 まず「ミトコンドリア」を元気にしよう
● 人はなぜものを食べ、呼吸をするのか?
● 活動エネルギーを生み出す2つの工場
● 「細胞が生きる」ために必要なもの
● 食べることの基本は「生命をいただく」ことにあり
● ミトコンドリアの活性が「成長」のカギになる
● 植物(野菜)が主役、動物(肉)は脇役
第5章 目に見えない菌たちとつきあう方法
● 微生物の働きがもう一つのカギ
● 腸は「善玉」と「悪玉」が共生する世界
● 全体の「2割」が変わるだけで調和が訪れる
● 「悪玉菌」の増殖を抑える食事とは何か?
● ヨーグルトで「善玉菌」が増えるって本当?
● どんな菌と共生するかで生き方が決まる
第6章 心の起源は「腸」にある?
● 心臓や肺にも「心」は宿っている?
● 「腸が感じる」ことが心の起源
● 武士が腹を切ったのはなぜなのか?
● 食べた物の内容が腸=心の健康を左右する
● 「 セロトニン」の9割以上は腸で生産されている
コラム◎「解糖系」と「ミトコンドリア系」を使い分けよう
第7章 直観力を身につけ、世界とつながる
…他
感想・レビュー・書評
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腸から、肉体維持、そして精神、霊性へとつながっていく、見事なスピリチュアル本。
この地球での乗り物、肉体を、正しく乗りこなすためのバイブル。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心と体の健康を改善したい人にオススメできる本。なぜ腸が心と身体を変えることができるのかについて進化の歴史や古典的な考え方などを参考に説明がされている。
「人間の心はどこにあるのか」という問いに対して一般的には脳を思い浮かべてしまうが、実は中心になっているのは腸なのである。
個人的には衝撃的な内容であり、また、本書からスピリチュアル的な要素(悟りなど)に発展していくことも驚きであった。
健康の改善から自分とは何かについてまで考えさせてくれたので、個人的には読んでよかったと思えた。 -
腸をより健康にするのに良い資料はないかと図書館で探していて見つけた本。借りて読んでみたが失敗だった。
そもそも著者は医者でもなんでもなく、エディター&ライターである。(確認を怠っていた。)
本書前半の主張は科学的っぽくてそれなりの説得力があるが、役に立つと感じた内容はほとんどが他人の発見や意見の紹介だ。(下記のように)
覚えておきたい点:
・日本古来(元禄時代以前)の食生活が健康のためには非常に良い。(マクガバンレポートより)
・腸のマッサージを習慣にしよう。(アロマテラピストの砂沢佚枝さん考案) -
腸が如何に心身に影響を与えるかについて平易に書かれている本。
■プラス
著者はサイエンスライターという事で、全体的に平易に書かれていて読みやすい。1~2時間でサクッと読める。
■マイナス
全体的に、論拠となる実験に関する話や、食べ物を変えてどう変化したかというような客観的な話がほとんどない。玄米中心から白米中心に変わった悪影響についての話はあるが、「昔の人は玄米を食べていたから、腸によい食べ物を食べていたから、宮本武蔵も織田信長も、精神面でも肉体面でも現代人よりはるかに強かった」というような論拠に欠ける私見が目立ち、「読み物感」が拭えない。そのため、終盤の心や直感の話では、その事実に関わらずどうしても胡散臭く感じてしまった。 -
心と体の疲れやだるさを取るためには、腸を健康にするのがよいという話。
それは生物的に頭よりも先に腸が出来たからで、りにな成っているでしょ。というのが理由。
だから腸に負担をかける事は避けようという話。 -
なるほどと思える腸能力のはなし。食事って大切だなぁって思いました。第7章でガラッと話が変わる感じもするが、むしろこの第7章が一番言いたかったことなんだろうな。とりあえず食事に関してもうちょっと見直そうかな。
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すごく府に落ちた!
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生物の起源は腸にあります。それは図鑑なり生物の教科書をひもとき、単純な生物を見ていただけばおわかりになるでしょう。
単純な単細胞生物から、一本の筒状になった消化管のような生物。そこに神経がくっついて、その神経がやがて脳にまで発達してゆく――。
ものすごく乱暴に要約すると、そういう経過を経て生物は複雑に進化してきたわけです(と、どこかで見聞きしました)。
しかし、現在では脳(神経)ばかりが偏重されがちです。それは脳が「多弁」だからです。
実は身体も"声"を発しています。腸は「第二の脳」と呼ばれることもありますが、脳に次ぐ数の神経細胞が走っています。緊張すると胃腸の調子が崩れる人がいますが、これも身体が発するシグナルの一つと言えるでしょう。
ただ、身体が発する声というのは、脳が発する声と比較したとき、どうしても不器用です。痛みやこり、こわばり、不調といった感覚的な身体のサインに比べ、脳の発する言語・思考・観念というのはものすごくわかりやすい。我々の意識に理解しやすい「言語・思考・観念」といったもので雄弁に語られると、どうしてもそちらの声ばかりが意識され、いきおい身体の声が無視・軽視されがちになるわけです。
そんな状況を視覚的に描き出したのが9頁の図でしょう。脳が優位に立った逆三角形のモデル(エヴァンゲリオンの使徒にこんなのいましたよね?笑)が我々だとしたら、腸と脳のバランス(腸脳関係)を整えてずっしりと落ち着いた正三角形の状態にしよう、というのが本書の提案です。
随分ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、本書はそういう説明の書ではありません。もちろん腸や生物のしくみ、ひいては腸脳関係から思考と感覚、そして直観の関係についての説明もあります。が、本書を読んでいて強く感じるのは「これは提案の書だ」ということです。
第一章から腸を元気にするためのテクニック(玄米食やファスティング)が紹介されています。なぜそれらが良いのかの説明はもちろんなされていますが、似たようなことを書いている健康書と決定的に違う部分があります。それは、「こうすると腸が、身体が元気になりますよ」という非常に前向きな提案であるということです。
よくある健康書の類では、「現代人は○○だからダメ」「このままだと××になってしまう」「だけど△△さえすれば改善される」と、不安と脅しの三段論法をとるものが目につきます。正直、こういう論法で来られると、それだけで嫌な感じがします。
本書にこういう嫌な感じを受けないのは、著者が関連する健康グッズを商っていないというのもあるのかもしれませんが(笑)、やはり著者の人柄や「一人でも多くの人に、腸の働きの大切さと凄さを知って欲しい」という思いが滲み出てるからだと思います。文章というのは書かれたものが全てだと思いがちですが、脳が捉える論理・内容だけでなく、身体的な感覚で捉えるものもあり、文体や文章の説得力といったものはそういう要素も加味して形成されるんじゃないか、と本書を読んでいて思いました。
本書の後半では、腸脳関係や身体感覚から「心とは何か」という話に展開していきます。特に、心の問題を身体や感覚の問題で捉え直していくところは非常に興味深く読みました。
西洋的な心身二元論に基づき、心や直観を精神世界の問題として考えると、どうしても脳(理屈・観念)でばかり考えることにつながり、例の「使徒」になってしまいます。が、心(感情)と身体(感覚・直観)と脳(思考・観念)のバランスをとるようにすることで、脳(観念)の暴走を防ぐことができるんじゃないか。逆に言えば、今までどれだけ身体からのシグナル(身体感覚)を軽視してたんだ、ということです。
個人的に、理屈だけの世界に限界を感じ、心身のバランスを取るアプローチに思考のブレイクスルーを感じていた所だったので、本書の内容はまさに天啓を得たようでした。
本書は、身体を元気にする健康の本としても読めます。それだけでなく、腸や身体についての解説も豊富なので、知的好奇心を満足させてくれる本でもあります。その上、思考(脳)の偏重を見直すという意味では思考法の本としても読むことができるオススメ本です。 -
第3章で、ヒトの免疫システムについて解説されています。
実は腸が免疫機能に大きな働きをしていて、腸をキレイにする、元気にすることが、免疫力向上の鍵だということです。
特に、食べ過ぎは腸に負担をかけ、腸を疲弊させ、免疫に関わる白血球の機能低下につながるという。
アレルギーも、腸内にたまったゴミの影響で免疫のバランスが崩れることで起こりやすくなるらしい。
小食がいいとはいっても本書では、やみくもな少食を奨めているわけではありません。
栄養のある食事を効率的に摂食することを勧めています。
理想的なのは、パン食や肉食が普及する以前に日本人が一般的に食べていた食事だそうです。
伝統的な和食は食物繊維の量が多かったため、かつて日本人は欧米人の3~5倍もの排便量があったと言われているようです。
また本書では、「感情」と「直感」を司る器官について、生物の系統発生をたどっていくことから、非常に面白い仮説が提示されています。
いくら自己啓発書やら成功本やらハウツー書やらを読んでも考え方や行動を変えないと人生は変わりません。
私は今回、本書を読んで、食事に関する考え方や食べ方が変わりました。
食生活について考え出せば、食糧自給率や農業生活にまで思考を広げていく必要があります。
色々考えなければならないことが山積みです。
まずはとりあえずその取っ掛かりとして、食生活の独立を目指す皆様、押し付け食生活を脱して和食を取り戻していきましょう!
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20120605/p1 -
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